見出し画像

想像力と創造力

あなたはImaginationとCreativityの違いを説明できるだろうか?

失礼を申し上げてしまった。多分あなたは簡単に説明できるのだろうと思う。しかし、恥ずかしながら僕にはその違いがよく分からなかった。僕自身よく聞いたり使ったりする言葉なのに全く違いなんて気にせずにいた。「そうぞうりょく」という発音は同じなのに中身は全く違うということに初めて気づいた。現代においてこの2つのそうぞうりょくは必要なスキルである。では、それらの違いやどうやったら身につくかを考えることで、そうぞうりょくをマスターしていきたい。

想像力

まず想像力について考えていこうと思う。辞書にはこのように書かれている。

実際には経験していない事柄などを推し量る能力。また、現実には存在しない事柄を心の中に思い描く能力。

なるほど。今ではない過去と未来のことを思い描くことであると。現実にいる自分が過去や未来の世界を心の中につくることが想像力なのだろう。

創造力

ではこちらはどうだろうか。

新しいものをつくりだす能力。

この上なくシンプルである。新しい何かをつくることが創造的なものであると。現実世界に現れるものなので、目に見える形としてはこちらの方が分かりやすい。

これらの違い

さて、2つのそうぞうりょくを見てきたがこれらの違いはどこにあるのだろうか?
ある意味、何もないゼロの状態から何かをつくりだすという点では同じである。違いが出るのは、それが現実世界に現れるかどうかであろう。想像力でつくりだしたものは想像した人しか知り得ないものだけれど、創造力でつくりだしたものは他人にも見える。例えば、iPhoneはAppleが想像力と創造力を使ってつくりだしたものだ。iPhoneという携帯電話の新しい形を想像し心の中でそれを思い描いた。その段階ではiPhoneというものは現実には存在しない。Appleの仮想空間にiPhoneが存在するだけだ。それを創造力によって現実にiPhoneとしてつくりだしたといえる。心の中に描いたものを現実の中に描きだしたのである。
また、時間軸でも違いがある。想像力は過去や未来のことに関してのものであるのに対し、創造力は現在のことに関するものである。今を想像するということは考えづらいだろうし、過去や未来を創造するというのもまた同じだ。

ここまで、2つのそうぞうりょくがどんなものか見てきたが、どちらも素晴らしい人間の能力である。どちらが優れているかなどはとるにたらない問題だ。どうやってそれを身につけるかということの方が何倍も重要な問題である。

想像力 実践編

まず、想像力を身につけるためにはどうすればいいか。僕は想像力のパワーを理解し、好きなことややりたいことに思いを巡らすことだと思う。最初から自分の将来などを想像してしまうと、やはり不安などがつきまとってしまいネガティブになりがちだ。だとすればポジティブなことを考えればいい話なのである。楽しいことだけ想像してみることから始めるべきだ。また、想像力のパワーは絶大であるということは理解すべきにも思う。昨日のnoteにそれは書いたので割愛するが、想像するというなんともバカらしく思える行為の凄さを知れば、とりあえずやってみたくなるはずだ。バカらしくて思えてもやってみることが始まりだと思う。

創造力 実践編

次は、創造力を鍛えるためにすることである。何か想像しているものがあってそれをやりたいと思っているのであれば、それを現実につくりだせれば何もいうことはない。しかし、なかなかそんなことは見つからないという人も中にはいるだろう。そんな人は何も考えがなくても何かを実際につくりだせるものであればなんでもやってみればいいと思う。料理をしたり、絵を描いてみたり、花などを育てるなど全て創造行為なのである。テレビやYouTubeを見るなどの消費行為だけでなく、その時間の一部をこれらの創造行為にあて何か新しくつくりだしてみると違う自分になれるかもしれない。

これまで2つのそうぞうりょくについて考えてきたが、これらは本当に世界を変えられるほどのポテンシャルを秘めていると個人的に思っている。これらを使いこなすことが出来たら、スティーブジョブス氏やマークザッカーバーグ氏などのようになれるかもしれない。そんなことは正直どうでもいいのだが、過去と現実と未来を思い描きつくりだすことは、自分の世界をより幅広いものにしより良いものにしてくれると確信している。だから、僕は想像し創造することにこれからも挑戦し続けたいと思う。

今回の想像力と創造力の違いなどは色々な解釈があると思っている。もし、こうではないかという意見や指摘などがあればいただけると嬉しい。あなたがこれらをどのように考えているのかはとても気になるので、ぜひコメントなどをお願いしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?