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楽しいことの、終わりを見つめるうちの3才さん。

長男は3才。
おしゃべりが得意で活発で、ひたすらしゃべりまくり、ひたすら動き回っている、体力の有り余った男の子です。

そんな長男はスイミングスクールや子供が遊べる市の施設へ行くのが大好き。いつも全力で遊んでいます。
ところが1ヶ月程前から、どちらへ行くのも嫌がったり、ものすごい剣幕で泣いたり怒ったりするようになってしまいました。その突然の変化に私も夫もびっくり。

遊べる施設へ行った時は、直前まで楽しみにしていたのに扉が開いた途端「帰りたい!いま帰りたい!遊びたくない!」と逃げ出し、
プールへ行った時は「帰る!!入らない!帰る!!」と突然の大泣きで脱走をはかる。
先生たちも「長男くん今日はどーしたのー??いつも楽しそうなのに」と首を傾げるほど。


無理して入れたり遊ばせたりするつもりはないけれど、一体全体どうしちゃったんだい。
長男が落ち着くのを待ってから、よくよく話を聞いてみる。

「どうして、行きたくなくなっちゃったの?かーたんに教えてくれる?」

「ないちゃうからヤなの。おわりの時間になるのがヤだから、入りたくないの。」

「遊ぶのは楽しいけど、終わりの時間になるのがイヤだってこと?悲しくなっちゃうってこと?」

「そう。」

彼はその場所で遊ぶことの楽しさよりも、終わりの時間の悲しさを想像して、イヤだ!となっていたのです。


そう言われて思い返すと、スイミングスクールも遊べる施設も、共通しているのは終わりの時間が決まっていること。
スイミングスクールはもちろん、遊べる施設は昨今の感染対策で、遊べる時間と人数が決められた入れ替わり制に変わりました。

確かに、終わりの時間になるとほぼ毎回「まだ遊ぶ!!」とそれはもう泣いて泣いて、怒っていた。

そういえばテレビを見ていても「これが終わったら(次の番組は)何やるの?」とよく言うようになった。
お気に入りだった私とお揃いの洋服も、「脱ぐ時泣いちゃうからヤだ」と言って着なくなった。
これらも同じことなのでしょう。


市の施設の方(一度相談させて頂いたことがあるので、気にかけて下さっている。)がその様子を見て、私から長男の考えも聞いて、

「先のことを考えることは、小さな子どもには難しいことです。でもそれがもう出来てしまって、考えられてしまうから、悲しくなってしまうんですね。
これはもう、それでも遊ぶと楽しいんだよってことを、何度も経験して慣れていくしかないんですよね。
お母さんも大変だと思いますけど…!」

という内容を、優しく言って下さった。


先のことを考えて、辛くなったり不安になったりすることは、これから成長するほどきっと増えてゆく。

わかる、わかるよ、私もそう。
学生の頃のクラス替え、卒業、就職、出産、そして来年からの幼稚園。大きな節目はもちろん、日常な些細なことも、色々考えては不安になったり考えすぎたりしているよ。

それでも、
やってみると案外楽しかったりするものだよ。
なんだぁ!大丈夫だった!って思ったりさ。
もちろん合わないこともあるけども、
途中途中に楽しかったり面白いこともあったり。
後から「あれはなんていい経験だったんだ…」と分かったり。

もちろんそこまで無理しなくていいけどさ、
なんでも最初からヤだ!ってなると、
ちょっともったいないかもよ。
せっかくだから、楽しんでみようよ。
まずは一緒に飛び込んでみようよ。

楽しい時間の終わりは確かに悲しいけど、
また一緒に来よう。
楽しく遊ぼうよ。

そんなことを、少しずつ少しずつ、伝えていけたらいいなぁと思うこの頃です。


それにしても、3才でもう先のことを考えて不安になったり拒否したくなったりするのか。

いつも元気で活発で、笑って遊んでいるかと思えばわー!っと怒ったり泣いたり、声も主張もとにかく大きく強くって。

そんな長男は私が思っているよりも、ずっと色々なことを考えたり感じたりしているのだろう。
まだ言葉にならない想いも沢山あるのだろう。
そこからどれだけ、汲み取ってあげられる?

背筋が伸びるなぁ…彼の最初の見本であり手本になるのが自分たち親だもの…
せめてよき者でありたい。
彼に対して誠実でありたい。

つい怒ったり、あーもう!!とイライラしてしまう時は申し訳ない…
ちょっと育児本を読んでみたり、YouTubeで保育士さんの子育てアドバイス見たり、してみてるのよ…!
かーちゃんも未熟な人間として、勉強中です…!

一緒に成長させて下さいね。
そして色んなところへ遊びに行こう。


2020/11/17 追記

この話を軽く私の母にLINEで話したら、
「うわぁ…似てる、あんたに笑 悲しいとか辛いとかが手にとるように分かりやすいお子だった」
と言われた。

私に似てたのね!!

なるほど、思い出してみると、悲しいことや辛いこと、終わりについて考えてる時間が多かったかも。
子どもの頃のほうが今よりずっとずっと怖がりだった。

それもきっと、色んな出来事から重ねてきた経験のおかげでだんだん落ち着いてきたわけで。

その過程を母は見守ってきてくれたんだなぁと思うとありがたさと恥ずかしさの両方がこみ上げてきますが…!
家具の移動や模様替えですら嫌がるこだわりの強いお子さまだったので、さぞかしめんど…おっと、大変だったと思う。ありがとうございました…!

長男はこれから、どんなふうになっていくのかな。

自立してゆくその日まで、一緒に色々経験していきましょうね。

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