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YouTubeでチャンネル登録1万人を突破したので、今までの戦略をバラします。

500円って書いてあるけど全文無料公開してます。(読んでみて参考になった方や活動を応援していただける方は投げ銭してくれると嬉しいです…!)

このnoteではタイトルにあるように、筆者であるサッキー(@sakky_tokyo)がYouTubeでチャンネル登録1万人を突破するまでやってきた戦略を公開していきます。

この記事で僕のことを初めて知った人もいるかもしれませんので軽く自己紹介しておきますと、僕は普段YouTubeで音楽制作についての情報を中心に発信しているフリーランス作曲家です。


↓こんな感じの動画を発信しています。

今回紹介するのは「僕が実際にやってきた戦略」なので、再現性がない部分ももちろんあると思います。

とはいえ僕と同じようにYouTubeの音楽系もしくはDTM系ジャンルで発信活動をしていこうと考えている人には参考にできる部分も多いんじゃないかと。

「戦略を教える=ライバルが増える」なので、本当ならこのnoteは有料にしようと思っていたんですが、現在は新型コロナの影響で困ってYouTubeを始めた音楽家も多いはず。

「困ったときはお互い様」という言葉もありますし、無料で公開することを決めました。

ぜひ盗めるところがあったら、どんどん盗んでいってください!

僕がやってきた戦略は3つあります

ということで早速戦略をネタバラシしていきましょう。

主に僕が考えていたのは以下の3つ。
・ハウツー系でポジションを取る
・自分にポイントを入れる
視聴者さんにアウトプットの場所を提供する

それぞれの戦略について詳しく解説していきます。

戦略1「ハウツー系でポジションを取る」

1つ目の戦略が「ハウツー系でポジションを取る」ということ。

僕がYouTubeを始めたのは2019年6月なのでかなりの後発組。

YouTubeというプラットフォームでは「エンタメ系」から先に席が埋まっていき、音楽系ではミュージックビデオや弾き語り、演奏してみた系のエンタメ動画は既に大量にありますよね。

このような状況の中で普通に音楽を「音楽」として出しても、需要と供給のバランス的に音楽の供給量が多すぎてリスナーに見つけてもらいにくくなってしまいます。(もちろん絶対に不可能というわけではありませんが)

じゃあどうすればいいのか。


そこで狙ったのが「音楽ハウツー系チャンネル」というポジションです。

具体的にいうと「DTMer向けに音楽制作で使える実践的な知識・ノウハウを解説していく」ということに特化させました。

何でこのポジションを狙ったのか

理由は以下の2つ。
1.おそらく需要はあるけれどまだほとんど誰もやっていなかったから
2.音楽に1番時間とお金を使うのはミュージシャンだから

それぞれ解説していきます

1.「おそらく需要はあるけれどまだほとんど誰もやっていなかったから」について

今までの国内DTM系チャンネルでは「DTM機材・ソフトのレビューや使い方の解説」という動画が主流でした。

ですが、機材やソフトを手に入れたり、その使い方を知ったところで別に音楽が作れるようにはならないんですよね。

その行為が無意味というわけではなく、お絵かきソフトを買ったり、その使い方を知ったからといって絵が上手く描けるようにならないのと同じです。

でも何故か「曲作りで使える実践的な知識」に特化した日本語のチャンネルはほとんどありませんでした。

一方で英語圏では曲作りで使える実践的な知識を教えている動画が普通にたくさんあります。つまり英語圏ではこのテーマに需要があるということです。

僕自身もYouTubeでDTMの勉強することは以前からよくあったんですが、見ていたのは英語の動画ばかり。

でも英語に抵抗感がある人や、そもそも英語の動画を見てみようという発想がない人ももちろんいるはずですよね。

じゃあ、この英語圏では当たり前になっている「音楽制作で使える実践的な知識・ノウハウ」というテーマを日本語でやればいいんじゃないかと考えたわけです。

2.「音楽に1番時間とお金を使うのはミュージシャンだから」について

当たり前ですが「音楽に情熱を持ち、四六時中音楽のことばかり考え、音楽に対してお金を使うことに抵抗感がないのはどんな人?」という質問をもしされたら、ほとんどの人が「ミュージシャン」と答えると思います。

じゃあ「登山雑誌は登山用品店と本屋、どっちに置いたほうが売れそう?」という質問に対してはどう答えますか?

多分ですが登山用品店に置いたほうが売れますよね。

つまり、もし将来的にアーティスト的な活動をしたり、DTM講師として仕事をすることになった場合、ミュージシャンのファンを増やしておいた方がビジネス的に安定するんです。


ということでこれら2つの、

・おそらく需要はあるけれどまだほとんど誰もやっていなかったから

・音楽に1番時間とお金を使うのはミュージシャンだから

という理由から「DTMer向けに音楽制作で使える実践的な知識・ノウハウを解説していく」という方向性が決まりました。


※2020年5月16日追記
これを読んだ方から「別に自分は音楽講師になりたいわけじゃなく、オリジナル曲を出していきたいんですが、その場合もハウツー系をやった方がいいと思いますか?」といったような質問を頂きました。

これはあくまで僕の意見ですが、別の集客手段が考えられるのならそちらを選んでいただいても全然OKだと思います。

勘違いされている方が多いかもしれませんが、僕自身も音楽講師になりたいわけではありません。(もしかしたら講師業もやるかもしれませんが)

イメージとしては「ハウツー系で集客をして、そこから自分のアーティスト活動や音楽制作の依頼にお客さんを流していく」という感じです。

まずは自分の存在を知ってもらうことが重要なので、需要はあるけれど供給量が少ない音楽ハウツー系動画でポジションを取ったということですね。

なので、ハウツー系以外にも色んな集客手段はあると思います。

例えば「人気曲のカバーなどで集客して自分のアーティスト活動にお客さんを流していく」というのは結構定番なやり方ですよね。

冒頭でも書きましたがここで紹介しているのはあくまで「僕がやってきた戦略」なので、読んでいる人全員にマッチするわけではありません。

ぜひ自分に合った方法を選んでみてください。
(以上追記でした)


戦略2「自分にポイントを入れる」

2つ目の戦略が「自分にポイントが入る動画を作る」です。
これ、僕たち音楽家がYouTubeをやる上で1番大切になってくると思います。

ポイントというのは視聴者さんからの「評価」や「人気」、もしくは「信頼」みたいなものだと思ってください。

僕たち音楽家はチャンネルや動画がただ伸びればいいというわけではなく、そこから自分のアーティスト活動や楽曲提供、レッスンなどにお客さんを流して初めて意味があります。

そもそもYouTubeというプラットフォームもいつ廃れるかわからないので、YouTube内の広告収益だけに収入を依存してしまうのは危険。

でも逆に、自分自身にファンがたくさんつけばアーティスト活動や楽曲提供、講師業等への展開もしやすくなりますし、YouTube以外のプラットフォームに拠点を移してもそこにファンが付いてきてくれますよね。

しかも自分のファンになってくれると多少興味のないテーマの動画でも観てくれるので、動画の平均再生回数や視聴者維持率も上がっていきます。(YouTubeは視聴者維持率が高い動画の方がアルゴリズム上有利と言われています)

だからチャンネルや動画ではなく、「自分自身」にポイントが入る動画をたくさん作ることが重要なわけです。


「え、普通に動画出してそれが伸びれば自分にポイントが入るでしょ?」と思う人も多いかもしれません。

でも、それは大きな勘違いで「自分にポイントが入らない動画」というのもたくさんあります。

例えば日本のDTM系チャンネルでは定番の「ソフトの使い方」みたいな動画ありますよね。

僕もYouTubeを始めた当初はそういった動画を出してみたりもしたんですが、自分自身にポイントほとんど入らないことに気付いて、最近は出さないようにしています。

ちなみに出したのはこういう動画です↓(今は特に出しておくメリットがないので限定公開にしています)

このタイプの動画は「動画付き説明書」として扱われてしまい、「カーナビの音声を担当している人」に興味を持つ人がほとんどいないのと同じように、自分にポイントが入りにくくなります。

おそらく相当な話術や圧倒的なルックスがあれば、こういう動画でも自分自身にポイントが入るのかもしれませんが、僕はどちらもないのでやめました…。

話をまとめると僕たち音楽家がYouTubeをやるときにはチャンネル登録者数や再生回数を追いかけるだけではなく、自分自身にポイントが入る動画を作ることが重要ということですね。

ではどうやってハウツー系で自分にポイントが入れられるのか

結論から言えば
1.視聴者の感情を動かす
2.自分ならではの情報を動画に入れる

というのが非常に重要だと思います。

それぞれ解説していきますね。

1.「視聴者の感情を動かす」ということについて

「人間は感情で行動する」なんて言葉もよく聞きますが、結局のところ感情を動かせないとポイントを入れてもらうことはできません。

単に知識やノウハウを解説するだけでは「動画付き説明書」になってしまい、ポイントは自分ではなく動画やチャンネルに入ってしまいます。

そこで、僕が視聴者さんの感情を動かすために意識していたのは
・笑いの要素を少し入れる
・観ている人のモチベーションを上げる
・マインドやメンタル系の話も取り入れる

など。

皆さんも「この人の話面白い」とか「この人の話聞いてるとモチベが上がる」と思う相手に好印象を持つことはよくあると思いますが、まさにそれを狙いました。

具体的に言うこういった感じの動画です↓

この動画はタイトルからも分かる通り、「落ち込まない方法」というメンタル系のテーマになっていて、しかもこの動画の中では「僕が自分が初めて作った曲を聞いて恥ずかしがっている」という少し笑える映像も使ってみました。

こういった動画を積み上げていくことで自分自身にポイントが入り、ファンになってくれる人が徐々に増えていきます。


2.「自分ならではの情報を動画に入れる」ということについて

ハウツー系動画で自分にポイントを入れるためには「この動画参考になるな~」ではなく「この人の話参考になるな~」と思ってもらう必要があります。

なので「自分ならではエピソードや意見」を入れていくことがかなり重要です。

一方で「あくまでハウツー系というテイはきっちり守る」ということにも気をつけなければいけません。

よく、いきなり「〇〇について感じたことを語ってみた」みたいな動画を作って自分語りをしてしまう人が多いんですが、これあんまり意味がないと思うんですよね。

僕のように全く無名の人が自分語りをしたところで誰も見てくれないので。

なのであくまで「有益な情報を届けるハウツー系の動画」というパッケージの中に、自分ならではの情報をちりばめるのが重要になってきます。

具体的にどうやればいいのかというと、例えば僕の場合は「〇〇(ジャンル名)の作り方」みたいな動画を出したりしていました↓

こういった動画の中でクオリティにこだわったデモ曲を使ったり、自分なりの意見やエピソードを話したりすることで、その人自体に興味を持ってもらえるようになるわけです。

また、音楽を「音楽」として世の中に出しても誰にも聴いてもらえませんが、このように「教材」として出すと聴いてもらえる確率がかなり上がります。

自分の曲をもっと多くの人に聴いてほしいと思っている人は、この部分だけでも真似してみるといいかもしれません。
一旦自分の曲を「教材」として世の中に出してみたりすると、それをきっかけに聴かれる回数が増えると思いますので。


ということで話をまとめますが、戦略の2つ目は「自分にポイントを入れる」ということで、そのために必要になってくるのが

1.視聴者の感情を動かす
2.自分ならではの情報を動画に入れる

この2点です。


戦略3「視聴者さんにアウトプットの場所を提供する

戦略の3つ目が視聴者さんにアウトプットの場所を提供するです。

結局のところ、YouTubeのチャンネル登録者数を伸ばしていくためには視聴者さんから感謝を集めることが必要になってくるわけですが、音楽ハウツー系の動画をやるということはつまり視聴者さんのほとんどはミュージシャン。

そこで「僕たちミュージシャンにとっての最高のエンタメってなんだろう?」と考えて、思いついたのが「自分の曲が聴かれることこそミュージシャンにとって最高のエンタメ」という答えでした。

つまり、そのような「視聴者さんが曲をアウトプットし、それが聴かれる場所」を作ることによって、チャンネルが伸びると同時に視聴者さんと強固な関係性を築けるわけです。

具体的にどうやって「アウトプットの場」を作ったのか

結論から言えば「アドバイス企画」というものをやってみました。
こういうやつ↓

企画概要を簡単に説明すると、僕が視聴者さんの曲を聴いてそれに対するアドバイスをしていくもの。今のところ月に1回ペースでやってます。

この企画のミソは「自分の曲が聴かれるところが見れる」という体験をしてもらうと同時に「視聴者さんの曲の宣伝になる」というところです。

しかもYouTubeでは過去の動画も残っていくわけなので、チャンネルが伸びるほど過去のアドバイス企画動画も観られます。

つまり視聴者さんにアウトプットの場を提供するとともに、視聴者さんには僕を応援するメリットが生まれるわけです。

視聴者さんと僕とでお互いWin-Winになる企画ということで、実際かなりの数の応募をいただいてます。(2020年4月現在で200曲以上)


ということで一旦まとめますが、僕の戦略は以下の3つ。

・ハウツー系でポジションを取る
・自分にポイントを入れる
・視聴者さんにアウトプットの場所を提供する

このそれぞれを意識した動画を作り続けてきたということです。


その他、YouTubeをやってきて気付いたことを解説していきます

以上が僕がメインでやってきたYouTube戦略でしたが、ここからは実際にYouTubeをやっていく中で気付いた重要なことをいくつか解説していきたいと思います。

ここからは具体的なテクニックが多くなってくるので、人によっては戦略よりもこっちの方が参考になる部分は多いかもです。

真似をすると伸びる

ぶっちゃけ、YouTubeでチャンネルや動画を伸ばすコツを一言でいうと「真似をする」ということだと思います。
YouTubeではウケる定番ネタがあったりするので。

ただ、真似をするチャンネルや動画は選んだ方がいいです。

例えば国内のDTM系でウケる定番ネタは最初の方で書いた通り「ソフトの使い方」などの「自分にポイントが入らないもの」が多く、正直あまり参考にはしませんでした。

そこで僕が真似をする対象にしていたのが以下の2種類の人たちです。
1.海外のDTM系YouTuber
2.国内ビジネス系YouTuber

実は、僕の動画は「海外DTM系YouTuberのネタを国内ビジネス系YouTuberっぽく解説する」というものが結構あります。

例えばこの動画。

この動画のネタ、実は海外のDTM系YouTubeチャンネルでは定番だったりします。

ちなみに僕の場合は真似する動画のサムネイルとタイトルだけ見て、中身は見ないで動画を作るので、内容は自分オリジナルのものを作ることができます。

海外DTM系YouTuberのネタを真似しながら独自の内容を考えつつ、動画の編集やトークの組み立ては「わかりやすい解説」に定評がある国内のビジネス系YouTuberの方々を参考にするというわけですね。

僕がよく参考にしているビジネス系YouTuberの方は
まこなり社長さん
マナブさん
などです。

あと最近気付いたんですが、YouTubeではこのように「海外×他業種」を参考にすると、需要はちゃんとあるけど競合がほぼゼロという状態を作り出しやすかったりもするのかなと思います。

なので、これからYouTubeを始めようと思っている人は国内の同ジャンルのチャンネルだけではなく、海外や他業種のチャンネルも参考にしてみるのがおすすめです。

「分かりやすい解説」のコツ

ハウツー系はわかりやすい解説が本当に重要になってきます。
「わかりやすい→自分にもできそう」となるので、視聴者さんのモチベーションが上がり自分にポイントが入りやすくなるというわけですね。

ではどうすれば分かりやすい解説ができるのでしょうか。

結論から言うと「結論→理由→具体例→結論」という構成で話すのがコツです。

なぜなら、最初に結論から言うことで話の筋道が予測しやすくなるから。

例えば、1度最後まで見て結論を知っている映画をもう1度見たら、どこが伏線になっているかなどがよくわかりますよね。

それを1回目から体感してもらうためには早い段階で結論を言わなければいけません。

ちなみにここの文章でもその手法が使われています。
今までの話の流れを箇条書きしてみると分かりやすいのでやってみましょう。

・分かりやすい解説のコツは、結論から言うと「結論→理由→具体例→結論」(結論
・何故なら最初に結論からいうことで話の筋道が予測しやすくなるから(理由
・例えば結論を知っている映画をもう1度見たら、どこが伏線になっているかなどがよくわかる(具体例

ここまで読んだ人なら次に来る文章が大体わかると思います。

だから、「結論→理由→具体例→結論」という順番が重要なわけですね。

ツイッター活用方法

動画を実際に作る前に、そのネタがどれくらい視聴者さんにウケるのかが分かれば助かりますよね。

動画を撮影するのも大変ですし編集にもそれなりに時間がかかるので、事前に需要が分かれば再生されないネタを省くことができ、チャンネルを伸ばすための労力が最小で済みます。

それを実現するために有効なのがツイッターです。

実際の方法としては「動画のネタを簡潔にまとめたものをツイートすると、ライク数などで需要が分かる」というもの。

例えばこの動画。

こちらは以下のツイートで需要を検証した上で動画化しています。

こちらの動画も、

このツイートを動画化したもの。

この方法のコツとしては動画のサムネイルやタイトルで使いたいキーワードをツイートの1行目に持ってくるということです。

当たり前ですが、ツイートの1行目は最初に目に触れるのでYouTubeでいうサムネやタイトルと同じような意味合いがあります。

こうすることによって事前にどれくらいそのネタがウケるのかが分かるので、なるべく少ない労力でチャンネルを伸ばすことができるわけですね。

イメージとしては「先に映画の予告編だけを作って需要を計測しつつ、ウケそうなネタが分かったら実際に映画化していく」みたいな感じです。

まとめ:実験しまくるのが重要

ということで、このnoteではチャンネル登録1万人を達成するまでに僕がやってきた戦略などを解説してきました。

内容をさらっと振り返っておくと、戦略は以下の3つ。

・ハウツー系でポジションを取る
・自分にポイントを入れる
視聴者さんにアウトプットの場所を提供する

また、その他にも以下のような重要なことをいくつか解説してきました。

・真似をすると伸びる
・分かりやすい解説のコツ
・ツイッター活用方法

こういった解説をしていると何もかも分かっているような感じに見えてしまうかもしれませんが、実際は戦略や戦術を見つけるまでにかなりの試行錯誤をしています。

皆さんも僕から盗めるところは盗んで効率をアップさせつつ、試行錯誤しながら自分自身の方法を見つけていってください。

新型コロナで大変な音楽家も多いと思いますが、お互い手を取り合って頑張っていきましょう。

それではこの辺で!

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