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課題解決の公式は、CEO ジョン・セーヒョンの考え方——入社半年で日本事業統括になった僕が「2つのハードシングス」を乗り越えた方法

さきや

初めまして、oVice社の日本事業統括の重神(@Ss07301S)です。

この度、oVice社はシリーズBラウンドの資金調達を行いました。これを機に採用広報のメンバーから「記事を書いて欲しい」と頼まれたので、3年ぶりにアカウントを掘り起こしてみました。

正直、文字を書くのも読むのも苦手なので書くか迷いましたが、学生(現在、8回生)の僕が入社半年で実質的な事業責任者になったキャリアは珍しいと言われたので、頑張ってみました。

これまでの経験から学んだことを包み隠さずお話しするので、誰かの為になると嬉しいです。今回は、乗り越えた「2つのハードシングス」の話を軸に、課題解決の方法と、課題に直面した時に大切にしている考え方をお伝えします。
※ 3つ目のハードシングスにも直面してますが、ホットすぎるので次回(があれば)書いてみます。

起業を志すも「oVice以上のプロダクト」が作れなかった

休学中に海外を放浪していた時の写真

まず、僕自身が2年間で経験してきたことをお話ししたいと思います。

oViceを知ったのは、2020年の6月。oVice CEOのジョンさんから一通のLINEが入りました。貼ってあったリンクをクリックするとoViceのスペースに飛び、そこでジョンさんが待っていたんです。

ジョンさんとの出会いは学生時代まで遡ります。大学に入った頃からビジネスに興味があり、LPやホームページの受託制作を個人で始めた際、共通の知人からジョンさんを紹介してもらいました。いくつか仕事を一緒にして、彼に感じた印象は「具体的な解決策は教えてくれなくて、理論や考え方を共有してくれる人」というもの(笑)。

そんなジョンさんから「新しい会社を作るから手伝って」と誘われたんです。その頃、大学を休学して、アプリ開発をしたり、キュレーションメディアを立ち上げてみたりしていました。しかし、どれもあまりうまく行かなくて......。事業を成長させる方法を学べるならいいかな、と思って業務委託で関わることに。正直なところ、立ち上げフェーズを経験したのち、自分自身で起業しようと考えていました。

実際に働いてみると、経営者としてのジョンさんの凄さや、プロダクトの魅力に圧倒されました。2ヶ月悩んだ末、oVice以上のプロダクトを思いつくことができず、自分で「0→1」の起業をするよりもここで「1→100」を学ぶのがベストだと考え、8月末からフルコミットで働くことにしました。

休学期間は残り1年しかありませんでした。もし、1年で成果が出なかったら自分にはビジネスのセンスがないと割り切り、大学に戻って普通に就職しようと思っていたんです。

「3回見せるからついてきて」

入社したはいいものの、仕事はわからないことだらけ。とりあえず、ジョンさんと同じようにやろうと、完全に真似するところから始めました。

最初に担当していたのはカスタマーサクセスです。初めて法人営業をする僕に、ジョンさんは「最初の3回は見せるからついてきて」と言い、商談に同席させてくれました。毎回の商談で、一挙手一投足を見逃さないように必死だったのを覚えています。

ジョンさんの見よう見まねで独り立ちできた僕が、次に取り組んだのは「商談の効率化」。当時、oViceはほとんど認知されていませんでした。サービス紹介をするだけでも2時間ほどかかっていたんです。当然、ひとりで回すことはできません。そこで新しい商談の方法を考えることに。

事細かに説明するのではなく、ヒアリングした相手のニーズに合わせて、必要な情報だけをピンポイントで話すようにしました。プロセスや資料も整えた結果、商談時間は平均15分にまで短縮できたんです。

もし、商談ができることに僕が満足していたら、他の役割も任されなかったでしょうし、なによりoViceのスピード感に付いていけなかったと思います。「一度できた仕事は、すぐに効率化・型化していく」という姿勢は、スタートアップで働く上で強力な武器になると思いました。

緊急事態宣言で「トライアル数 7倍」に

入社から5ヶ月経ちCSチームのリーダーになっていた私は、「1つ目のハードシングス」に直面しました。2021年1月の緊急事態宣言を機に、7倍に急増したトライアルに対応できるチーム体制の早期構築が課題になっていたんです。当時のCSのメンバーは3人。新しいメンバーの採用・育成をしようにも間に合いません。

そこで、CSが関与せずに自由に無料でサービスを使ってもらえる「無償キャンペーン」を実施しました。契約までのリードタイムをあえて伸ばすことで、その間に採用・育成をしようと考えました。また、既存メンバーには特別手当を支給。その場凌ぎなのはわかっていましたが、なんとかモチベーションをあげて乗り越えました。

会社は、事業と組織の両方をバランスよく成長させていけるのが理想です。しかし、スタートアップにおいて、そんな悠長なことは言っていられません。外部要因もあって、私たちは一気に事業のアクセルを踏みました。そこに組織を追いつかせるために必死だったんです。

新メンバーに対するオンボーディングプロセスも、当時ならではの工夫をしました。普通の会社のように、人事面の丁寧なオンボーディングをしたり、いちから商談のノウハウを教えたりする余裕はありません。とにかく資料とツールを整えて、「これを使って、こうすれば商談ができる」という状況を作ることに注力。

結果的にこの教育方針は成功しました。新メンバーは基礎能力が高く、最低限の土台を用意するだけで、自分で考えて成果を出すことができたんです。おかげで、同年3月には、たくさんのユーザーが有料転換をしてくれて、MRRは2倍に成長しました。

この時期を乗り越えるために意識していたのは「基準を見せる」ことです。スキルも実績もない自分がみんなについてきてもらうには背中を見せるしかないと思ってました。何かのタスクや課題が発生したら、まずは自分で巻き取って誰よりも働くようにしてました。

人生で一番辛かった時期の話

「2つ目のハードシングス」は、2021年7月、CSとカスタマーサポートに加えてマーケティングも任され、実質的に日本事業統括をしていた時に起こりました。引き金となったのはTV CM。

なぜそれが、僕にとってハードシングスになったかというと、2つ理由があります。

1つ目は、TV CMの実施にあたり、投資家へのプレゼンを担当したことです。もともと人前で話すことが苦手で、学生の時から避け続けてきた人間が突如最難関の壁にぶち当たり砕け散りました。

あの頃は、現場でもがいていた結果、現場目線の具体論で対話を前提とした「答え探しのコミュニケーション」になっておりました。
本来はレイヤーによって話の抽象度を変える必要がありました。経営に近づけば近づくほど、"正確に"抽象化して自分なりの答えを持って"説明"することが大事だと気づくことができたんです。

今振り返ると、本当に貴重な経験をさせて頂き、感謝しかございません。

2つ目は、日本チームのメンバーが50人を超え、組織問題が顕著になってきたことです。TV CM後に急激に増加するであろうリードに備えて、早急に採用・育成したのもあり、メンバーの会社理解やカルチャーの浸透度には大きな差がありました。お互いを知らないメンバー同士も出てきましたし、中にはジョンさんと話したことのない人もいました。費用と工数をかけて大きな施策を打つことに理解は示しつつも、不安を感じる人は少なくなかったんです。

個人と組織、両方の負担が大きくなっているにもかかわらず、僕はこれまでと同じように20-30名のメンバーとのレポートラインを一対一で持っていました。3階層の組織運営(自分⇄リーダー⇄メンバー)をする自信がなかったからですが、これは本当によくなかった。

今までは「重神=即レス」と認識されるくらいメッセージの返信は早い自信がありましたが、膨大なレポートラインによって、あらゆる連絡が僕に集中し、相談事は深夜まで続くこともたびたび。その結果、返すスピードよりも溜まるスピードが上回りました。相談に応じることも自分のタスクをこなすこともできなくなりました。完全に個人の処理能力に限界がきたんです。

そこで、組織体制を見直すことに。まずはメンバーの中からリーダーを任命して、僕とのレポートラインを絞ること一定の権限を移譲することを始めました。リーダーが途中で諦めずに一生懸命やってくれたおかげで、次第にまわる組織が作られていきました。

細かいところまで全て自分が判断しないといけないと思い込んでいた悪魔からようやく解放されたのです。

同年8月、無事にCMを放映しました。正直、この1-2ヶ月は今までの人生で一番辛い時期でした。笑

これまでは、なんでも自分で解決しようとしてきた僕が「とにかく人に任せることの大切さ」を痛感したんです。

最小限の公式は「CEO・ジョンの考え方」

初期のころについてジョンさんと話した動画

さて、ここまで「2つのハードシングス」を振り返りながら、実践したことや学んだことを書いてきました。もちろん、書ききれていない課題はまだまだあります。思い出すだけで胃が痛くなる......(笑)

立派な企業に勤めている人からすると、当たり前に思われる考え方や解決策もあったと思います。未熟だった部分は反省しています。しかし、唯一自分を誇れることがあるとすれば、直面する課題から「逃げなかった」ことです。

冒頭で話したように、僕は経営の経験も、会社で働いた経験すらもありませんでした。みなさんが思いつくような、いい課題解決のアイデアを持っていたわけではありません。「これをこう解決した」と綺麗に書いていますが、その実は「できることをやりまくって、1つが上手くいった」だけなんです。

そうやって試行錯誤する際に大切にしていることがあります。それは簡単な「公式」で解決しようとしないこと。

僕は中学生の頃から数学の公式を覚えるのが苦手。最小限のものしか覚えられませんでした。ですから、テストでは、毎回いちから公式を算出していたんです。

このことは、ビジネスにも当てはまります。世の中に出回っている「ノウハウ=公式」をいくら集めたところで、自社の状況にあう答えが導けるとは限りません。逆に、「基本や基準=最小限の公式」さえわかっていれば、時間はかかるかもしれないけれど、どんな問題も解けるはず。

僕にとっての「最小限の公式」はジョンさんでした。入社して1年間は、彼の家の近くに住むために石川県に移住し、日夜問わず経営者の視座や視点をインストールしてきました。それが今に活かされています。

記事を読んでくださった方の中には、起業を考えていたり、早いうちから仕事の成果を出したいと考えている人も多いと思います。僕の経験から言えるのは、経営者の視座や視点を取り入れ、目の前の課題から逃げずに試行回数をとにかく増やすことが、成長の最短ルートです。ぜひ、それぞれの環境でも試してみて下さい。

まだまだ僕も未熟ですが、より良い会社を作れるように精進していきます。oVice社のこれからは、もっと面白いですよ。もっと大きなハードシングスも待っているかもしれません(笑)。一緒に乗り越えてくださる方からのお声かけも、ぜひお待ちしております!


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