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世界中で、イチバン造られているチーズ

チーズ、
と言って思い浮かぶものって、なんでしょう?

◯印の6Pチーズ?
ビザやグラタンにのせるシュレッドチーズ?
パンに挟むスライスチーズ?
パスタにかけるパルメザン粉?
トムとジェリー(古い⁉︎)に出てくる穴のあいたやつ?
カマンベール?

カマンベールが白カビタイプの代名詞なら、
チーズの代名詞、とも言えるチーズが、

チェダーチーズ

かな?
おそらく、このチーズを知らない人はいないでしょう。


私がいつもいつもチーズの事ばかり考えている故のカラーバス効果なのか(笑)、
最近、コンビニのお菓子コーナーにチーズ味のものが増えたなぁという印象。
しかも、ひと昔前の「カール」のようなザックリした感じじゃなく、

チェダーとかカマンベールとか、チーズの名前入り味

なのが、最近のお菓子はすごいなぁと感心したところ。
そしてやっぱり、チーズ味といえば

チェダー

なんですよね。

チェダーチーズは、至る所で使われている、使い勝手のいい最もポピュラーなチーズ。

なぜこんなに市民権を得ているチーズなのか。

世界中には、それこそウン百種類ものチーズがあって、チェダーじゃなくても良さそうなもの。
だけど、市民権を得るには生産量もキー。
そう、

チェダーチーズは世界中で造られていて、世界で最も生産されているチーズ

なんですね。
だから、あらゆるところで使われる。
目にする機会も多くなる。
んで、市民権を得る…

だけどさ、
じゃあなんでチェダーなわけ?

…………

それはね、

それはね、

誰にでも親しみやすい味と誰でもカンタンに造れる製法だから。


チーズ製造にとってもっとも怖いのは、
よろしくない雑菌が繁殖すること。
ミルクを絞った直後からこのリスクに侵されます。
だから、世界中で造られてるチーズの大半は、絞ったミルクを即加熱殺菌してからチーズ製造を始めます。

日本で製造される乳製品においては加熱殺菌していないものは流通できないので、
飲用の牛乳からバターもチーズもクリームも全てミルクを加熱殺菌しています。

加熱殺菌ね…
リスクは減るからいいんだけど、いい菌も悪い菌もすべて死滅しちゃうのよ。
チーズは菌が味を作ってるところがあるから、すべての菌が死滅しちゃうってことは、

固有の土地で絞ったミルクの、その土地らしさが失われてしまうってこと。

だから、原産地名称保護チーズ(フランスだったらAOP、イタリアやスペインだったらDOP、英語圏だったらPDOなど)は、殺菌乳でもOKなチーズもあるけれど(その場合、造り方が特殊で他の微生物の力を借りて独特な風味を生み出すチーズが多い。青カビとか白カビとかウォッシュとか)、無殺菌乳の規定があるものも少なくない。

その上チェダーチーズは、製造工程でも雑菌の繁殖を防ぐ特殊な造り方をする。
特殊と言っても、人の手でひとつひとつ手間かけて造るような「特殊」ではなく、工場で機械生産できる造り方。

雑菌繁殖のリスクも軽減できて、
工場で大量生産できて、
その上万人に好まれる味、

だったらみんな造るでしょ。


そんなわけで、チェダーチーズは世界中で造られていて、世界で一番生産量の多いチーズ、なんです。


あれ?
チェダーチーズって、いきなり世界中で造られたの?

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