🌸氷川きよし様コンサート🌸初体験記

2021年3月15日
氷川きよしコンサートツアー2020-2021
～Never give up～
at越ヶ谷サンシティホール

人生初の、生・kii様を観た…！
全ての瞬間が美しすぎ可愛すぎカッコ良すぎて、2時間が一瞬の夢に感じたkii様ワンダーランド。

この日は去年6月に行くはずだったツアーの振替公演。サブタイトルが、去年の「それぞれの花のように」から「Never give up!」に変わっていた。
この『Never give up!』(アルバムPapillon収録、きー様作詞/上田正樹氏作曲)や、これから発売の新曲『南風』もこの日歌われた。もし去年予定通りコンサートに行っていたら、この曲たちは聴けていなかったんだな…。

一曲目は何だろうとドキドキしていたら、この衣装でステージに現れ、『大丈夫』が始まった！(意外)
ストレートに前向きな明るい歌と、この世のものとは思えない妖艶かつ耽美な姿のギャップに初っ端から度肝抜かれた。
でもあの曲、「あ〜〜ほんと、kii様が歌っていてくれさえすれば、もうほんと全部大丈夫だわ〜〜〜」という気持ちになる。素晴らしい始まり方！
青いマスクをハラリと外して、『きよしのズンドコ節』(声出し禁止なの忘れて1人だけ「きよしー！」て叫びそうになり慌てて抑えた。初心者感)からの『星空の秋子』。
とにかくもう徹頭徹尾、声が…声が良すぎる…！！！！！
歌声の美しさで早くも泣きそうに…。

序盤は歴代ヒット曲をショートバージョンで、kii様自らの曲解説と、司会の西寄ひがしさんのイントロの語り(演歌番組でよく見るやつ〜！)を交えて歌われるメドレー。長年のファンの方も私のような新参者も楽しませてくれる、入り込みやすいコーナーだった。『箱根八里の半次郎』(やだねったらやだね🎶　ここでも「きよしー！」叫びそうになり危なかった)、『大井追っかけ音次郎』、『白雲の城』・・・私のような初心者が聴きたいポイントを全て抑えた見事な構成、そしてかわゆさが爆発した合間のおしゃべり(MCというより「おしゃべり」て感じだった)。

◆歌唱◆美しさ◆可愛さ、すべての部門で100パーセントkii様の魅力が堪能できる…！
勿論テレビや雑誌やSNSでもそれらの魅力はジャンジャン溢れ出ているし、そのかけらだけでも既にキラッキラの輝きを放っているんだけど、kii様が本当に表現したいことが詰まっている場所が、ステージの上なんだな〜とわかった。


お着替えタイムでkii様が去ってからも、生バンドで次々とkii様曲を奏でてくれていて、こんな豪華なお着替えタイムが！？と、びっくりした。（インストバージョンの『虹色のバイヨン』超カッコ良かった）
kii様がステージにいない時間でも、めちゃくちゃ楽しませてくれることに感動。

自分が知らなかった曲でも(勉強不足反省)、バンド演奏が有無を言わさぬカッコよさなので、純粋に耳が喜んでいた。
二階席の後ろの方でも充分に届く、音楽を聴くために作られた空間で聴く音楽。
これ以上大きな規模になると、大スクリーンで視覚的な刺激がないと「推しに会った！」て実感が持てないけど、ホールは音楽そのものの迫力が後方の席でも全然色褪せないので、一番後ろでもkiI様が近くにいる感じがした。
勿論私はビジュアル面も楽しみたいので双眼鏡ガッツリタイムも長かったけど、踊りたくなる瞬間も多々あった。
そして自分ってほんとうに日本の歌謡曲とか昔ながらの演歌のメロディーラインが、心底好きなんだな〜〜
と、自分の中の忘れていた部分を再確認することもできた。ゴージャスで華やかだけど、寂しさと哀しみを含んだメロディー。


ポップス曲アルバム「Papillon」収録の、衝撃的EDM『キミガイナイ』は、生歌ではなくお着替えタイムの時に大音量で流れた。
この曲の時、バンドのキーボードの方が、機械仕掛けのお人形みたいな超かわいい動きで両手を叩いて(キーボード演奏のない曲なので手が空いてたのだと思うけど、休憩せずに)ずーっと煽っていたので、その人の振りコピしてたらめっちゃ息切れして汗かいた(体力落ちたな…)。演歌のホールコンサートであんなに汗かくとは！

↑この衣装で歌われた『Call me Kii』(アルバム「生々流転」収録)、遊園地やサーカスのショータイム感あって、華やかでちょっと妖しくて、素敵だった！
次に歌われたのは、R&B調でkii様曲の中で最も黒い感じの『Never give up』。クールな曲をこの可愛い衣装で歌う姿、またしても意外。
自身作詞で、ツアータイトルにもなっているこの曲
「誰かにわかってほしいけど／誰にもわからない」
という言葉を、上田正樹氏の激渋いメロディーに乗せて歌うkii様……こんな歌が歌える人、他に誰もいない！
と、改めて思った。
でも、唯一無二の存在であることは、この世に誰も真似する人がいないということ。想像を絶するスターの孤独、kii様が背負っているものの大きさに思い馳せる曲だった。

衣装はガラリと変わって「限界突破サバイバー」からの「白い衝動」と激しめ曲が続くセクションは、黒ラメボディスーツ&コルセット&レースタイツ。これだけ要素を詰め込んでいるのに、ガチャガチャせずエレガントに着こなしていらっしゃる…て、今だからこんな冷静に書けるけど、現場ではギャアアアアアアアと叫ぶのを我慢するのに必死。
特にコルセット大好きなのでほんとテンションブチ上がりすぎて血管切れるかと思った！
激しいロック曲でのkii様の自信に満ち溢れたドヤ顔、いま自分が生で見ている歓びに震えた…。

↑↓『枯葉』、『恋、燃ゆる。』の時の衣装。燃える赤とオレンジ色のチュールドレスの下に、身体にぴったりした赤いボディスーツで、透ける後ろ姿のシルエットがほんと〜〜〜に綺麗で、妖精みたいだった…。

そして、ついに！ついに聴けたー！！待望の
『ボヘミアン・ラプソディー』…！
あの壮大なロックオペラを、既に完全に自身のものにしている余裕すら感じられた。kii様にしか描けない世界…。
冒頭の「銃口向けたら　男は死んだ」のところを歌いながら、指を拳銃の形にしていた瞬間の壮絶な美しさ、こんなシアトリカルなポーズを歌いながらサラッと披露できるのも、一年以上歌い続けてこの曲がkii様の中に浸透したからなのかも。

最後に歌われたのはGReeeeN作の『碧し』。
はじめGReeeeNの人たちが歌っているものと勘違いした、信じられないくらいのハイトーンボイスの「ラララ…」で、めちゃくちゃ爽やかに終わった！

幕が降りる最後の最後まで笑顔で手を振ってるkiI様が見えて、寂しくて泣きそうになったけど、終演後アナウンスをなんと自ら担当されていて、テンション上がった。一通り注意事項を話し合えた後に「スタッフのみんな、あとはよろしくね❤️」と、某ランドのキャストみたいな調子で言っていたのが可愛すぎた！


★


全編通して、当然ながら歌が超絶うまかった…
(歌手の方にこれ言うのって逆に失礼なのでは？！と思うけど、どうしてもそう思ってしまう。初心者だから…)
踊ることはなくとも、歌いながらしゃがんだり歩いたりされても、全く声がブレずに安定していて、腹筋背筋の強さすごい…きー様の細胞、筋肉がこの素晴らしい音楽を生み出している…と、筋肉にまで思い馳せた。


完璧なセットリスト、でもこの日最も胸打たれた曲は、この3月に発売の『南風』だった。
まっすぐな希望、励まし、前を向いて進んでいきましょうというメッセージ。
kii様のスコーンと突き抜けた明るい声に、とっても似合うメロディー。でもその明るさの奥にある壮絶な苦しみと、いまこの絶望ばかりの時代にあえて「希望」を歌うことの覚悟を思ったら、なんか泣いてしまった。双眼鏡が曇って困ったよ。


★

会場はやはり60代以上のご婦人方が多くて、とにかく今まで行ったどんなコンサートよりも人々の雰囲気が落ち着いていた。でも静かに燃えるものを感じる、今まで味わったことのない空気感。おそらくリピーターの方が多いので、手拍子やペンライトのタイミングなどがバッチリ揃ってた。

終演後に会場出口で、全身ブラックスター★柄（『ボヘミアン・ラプソディー』初披露時の白地に星柄衣装オマージュ）でキメた、激お洒落マダム(推定80歳)を見かけて、どうしても写真撮りたくてお願いしたら「え？！私？！イヤだ〜〜〜」と、はじめは恥ずかしそうにされていたけど、最後には「また会いましょうね！」と言ってくれて嬉しかった。長生きしてあんなふうになりたいな…と、理想の姿を見た。
まだどこかのkii様現場で、あのマダムと会えますように！

★

おまけ
紫色のスポットライトが丁度kiI様の頬にあたって、紫色のチークカラーになってた瞬間。息を呑む美しさだったな…。