ストリートアーティストAITO KITAZAKIの嫁目線冒険記!~ロンドン編~
こんにちは!SAKI_TABIのSAKI(@saki___tabi)です♪
少しずつ自伝のようにヨーロッパでの活動を執筆していこうと考えていたのですが、だいぶタイムスリップして、今年のはじめに描いた作品についてお話ししますね。
どうしても書きたくなってしまったので笑
ぜひ、お付き合い下さい。
-Giving-
この作品は、わたし達にとってヨーロッパでの活動の最後の作品です。
2020年1月。
それは、ロンドンに住むカップルの自宅の壁へ作品を残す依頼でした。
実際にこの仕事をこの時期に受けるかどうか、とっても悩みました!!
その理由には、挫折を繰り返したこと。
詳しいことは、後日ゆっくりお話しますが、このヨーロッパでの経験は、良いことばかりではありません。
良い経験をした分、悔しさで心が折れそうになったこともあります。
作品を作ったわけではない、私でさえも悔しさで涙したこともあった……
でも、その悔しさを一気に吹き飛ばしてくれたのは、この最後の仕事です!
このヨーロッパの旅でたくさんの人たちに出会ってきましたが、こんなに心が温かくなったのは、人生においても初めてのことでした!!
ほんとーーーーに良い経験でした!!!!!
ロンドンに住むカップルの名前は、マリオ(左)とステファン(右)。
彼らから連絡をもらったのは夏の頃。
彼らの知り合いでもあり、アイトが昔ロンドンでの生活中にホームステイしていた家の奥さんが、彼らにアイトの作品を紹介してくれたのだ!
正直なところ今の作品に食いついてくる外国人は、日本が好きな人が多いという印象がありました。
しかし彼らは、日本に行ったこともなければ"日本のものが特別好き"というわけでもありません!※興味がないとかではないですよ!!
そんな彼らが、アイトのこの作品に心を奪われたと連絡をしてきたのです!
そして、リフォーム中の家にいつまでも残る作品を残して欲しいと言うのです!!!
夏の時点では、10月頃に行く予定でした。
しかし他の依頼が来てしまったり、リフォームがなかなか進まなかったりで、少し先送りにすることになってしまいました…
その間に大きな挫折を経験したため、気持ちがなかなか乗らず、一度日本に帰ってリセットしてから行くことも検討しました。
ロンドンに行く前、気持ちを切り替えるために南スペインのマラガに滞在!
冬でもあったかいマラガ〜〜〜
海のそばであったため、海を見に行くのんびり過ごす日々。
気持ちの踏ん切りをつけ、なんとかロンドンに行くことを決定!
彼らとコンタクトを取りながら、いざロンドンへ!!
この旅中にロンドンへは、数ヶ月に1度のペースで今回を含め4回。
ロンドンは、何度も行って馴染み深いというのとアイトのホームでもあったので、やっぱり安心感がありますね。
そんなこんなで彼らの家に到着。
彼らは、一度も会ったことのないどこの誰だかもわからない日本人の男女2人を温かく迎えてくれました。
愛が心に染みるぜ!!!
ビーキーパー(蜂を保護する人)であるマリオと大手の企業に勤めるステファン。
コロンビア人とフランス人のカップルです。
※何故かアイトを取る2人笑
彼らは、とにかく愉快で常に笑顔!
何を話してても楽しそうで、とにかく温かい人たちでした。
どんな作品を描くかを事前に内容を伝えていたけれど、実際に会って
「こんなに作品と彼らの人柄がマッチするものは、他にない!」
と思うのが、率直な感想ですね。
日頃からホームパーティーを楽しんでいる彼らは、とにかく人と話すことが好きなんだそう!!
だからこそ、
人を迎え入れることを躊躇しない。
そんな彼らの温かさが身に染みる日々でした……!
彼らの家に行って、翌日から壁画制作をスタート。
彼らは、基本仕事に出ているため、作業中はリフォーム会社の人たちと同じ空間で作業をしていました。
※ちなみに滞在中は、彼らの家で下宿。
帰ってくるたびに変化していくことを楽しみにしてくれ、毎日美味しいご飯を作ってくれるのぉぉぉぉ〜〜〜〜
そう!
マリオは、すんごーーーい料理がほんとにうまい!
滞在中、コロンビア料理やイタリアン、フランス料理までいろんなものを作ってくれ、どの料理も美味しすぎておかわりしていました笑
ちょうどキッチンをリフォーム中だったのに美味しい手料理を振舞ってくれていたのです!
遠慮のない私たちは、苦しくなるまで毎日食べてたね笑
そんな夕食も毎日たくさんの会話をして、いつも2人だと30分くらいで食事も終わるのに、とにかく会話を楽しむことをここで学んだのでした。
ある日曜日。
彼らも仕事が休みということで、イギリス定番の朝食であるブレックファーストを食べにいこうという話になりました。
正直、ブレックファーストってあんまり美味しいイメージがなく、「所詮イギリス料理だしな。」とか思ってた←失礼
彼らの家は、正確にいうとロンドンではなく、隣のミッチェン?という場所にあります。と言っても家から5分程度でロンドン地区というようなところなので、ほぼロンドン。
彼らの家の周りは、とにかく緑が多い!!!
家のすぐそばにあるモーデンホール公園は、地域の人たちがお金を出し合って、環境が保たれてるんだとか〜
いいですよね!そうゆう場所があるって♡
日曜日の朝は、その公園を通って朝食へ。
公園の話や地域の話をたくさん教えてくれたよ!
ちなみに英語力0でこの旅に挑んだ私も何を伝えたいのか、ちょっぴりわかるくらいには成長したよ!←アイト的にはまだまだらしい
丁寧に話してくれる彼らの話を少しでも理解しようと必死で食らいつきながら公園を歩いていると、彼らの友人たちに出会いました。
それも1人や2人ではありませんよ?
歩くたびにあちこちで遭遇!10人以上に挨拶したかな??
その度に私たちの説明をしてくれ、作品が出来上がるのが楽しみだと伝えてくれるの!
そして、みんな『いいね!いいね!』って言ってくれるの!!!
ああああ。心が浄化されていきますわあああああ!
近所の公園を歩いただけで友人に会うなんてあります??
東京周辺に住んでいる人たちは、おそらくあまり経験がないことですよね!
それだけ彼らは、人と交流して会話を楽しみ、コミュニケーションを取っていることを知りました。
んんん〜。見習おう…!!
そんなこんなで連れて行ってもらったブレックファーストのお店は、いい意味でおしゃれな感じではなく、地元の人たちで賑わっているようなアットホームなお店!
おすすめのメニューを聞いて、それぞれ好きなものをチョイスしたよ!
地元向けだからとってもリーズナブル!!また行きたいよぉ。
そして、こちらがわたくしが選んだ子!
見た目は、The イギリス式ブレックファースト!!!(そりゃそーだ)
味は、、、、
美味い!!!
え、ブレックファーストって美味しいの?と、衝撃が走りました!!!
イギリス料理特有の味気なさもなく、素朴で温かい料理で、彼らにぴったりなお味でしたね。
満足満足♡
やはり料理好きのマリオが美味しいというだけのことはありますね!!!
あと、写真のアイトが頭デカすぎてブスすぎて笑いました。
※では、もう一度見返してみましょう。はい。ブスです。
食事を済ませて、そこから公園を散歩することに♪
モーデンホール公園は、とにかく広いの!
日曜日ということもあり、人がたくさんいましたね。
子供たちの笑い声を聞きながら、夏はこんなことができるあんなことができると、ステファンが公園の魅力を教えてくれました。
公園の一部にはファームがあり、そこには動物も飼育されているんですよ。
牛や馬や豚、鳥類とさまざまな動物と触れ合うことができ、こんなスポットに来るのも久しぶり〜!!
笑顔で動物に触れ合う彼ら。
彼らの年齢は、50代前後ですが、そんなのお構いなしに優しい眼差しで動物に触れるんです。
自然とわたし達も動物に触れたくなりましたね。
動物に餌をあげるなんて、幼稚園ぶりくらいかな??
何やってもこの日は穏やかな気持ち。満たされてる〜〜〜〜♡
なんだか、忘れていた感情が少しずつ思い出すような感覚ですわ!
ひとつひとつの当たり前がなんとも新鮮に感じて、ヨーロッパを回るにあたって、移動も多いし、緊張感もあったし、とにかく結果残さなくちゃって思ってたけど、
こうゆう「自然を感じること」を忘れていたことに気づきました。
今を感じることって、忙しいと忘れがちですよね〜〜。
そんなことを彼らが思い出させてくれました!!!
翌日から作業を開始して、夜は美味しいご飯を食べながら会話を楽しむ♪
そんな何気ない幸せを感じながら過ごしました!
そしてそしてついに完成!!
彼らは、心から喜んでくれました!!!!!!
途中から喜ぶ姿を想像しながら作業を進めていましたが、やはり実際に喜んでもらえると、想像以上に嬉しさや達成感が込み上げてきましたね!
あ、すごい私一人で作ってる風ですが、アイトがメインです。笑
ドヤ顔していますが私は、色塗りとか指示を受けたところの作業をするアシスタントです。(文字は書いてるよ!)
でも、なんかここまでやってきたことへの達成感がすごかったよ〜〜!
それと同時にやっぱりアイト天才だと思いました!!!
※たまに褒めるようにしていますが、この時は本気で思った。
-Giving-
与えるという豊かさがある
まさに彼らを表す上でふさわしい言葉。
彼らは、与えることを惜しまない。
わたし達にたくさんの愛を与えてくれた。
そして、忘れていた感情を思い出させてくれた。
「いつだって人の救いは誰かの犠牲の上で成り立っている。僕たちが幸せを感じられる瞬間、それはきっと自分を犠牲にしてでも誰かに幸せにしたいと思えた時だけなんだ。手に入れたものを数えていてもきっと虚しくなるだけさ。与えることが豊かさなんだから。」
作品を残した後、アイトが言ったこの言葉が、私の胸を突き刺しました。
そしてアイトは、日本に帰国したと同時に始めた新しいプロジェクトが
『Nomean is Nomean』
このプロジェクトは、売り上げ半分を人道支援として寄付をするという目的で始めたプロジェクトです。
ロンドンでマリオとステファンの家に描く前から、寄付をしたいという話はしていたが、帰国後すぐに実行!
寄付をするにあたって、いろんな場所を考えていました。
ズームなどでNPO団体の話を聞いたり、自力でいろいろ調べてみたり、場所探しには結構苦労していたようです。
※詳細は、こちらをご覧ください。
結果、寄付先はアイトの地元にある児童養護施設に決定!
プロジェクトをスタートして3ヶ月。
約3万円ほど人道支援に回せる寄付金が集まり、実際に1度目の寄付ができました!!!
少ないと思うか多いと思うかは、人それぞれです。
しかし、行動に移すことがなによりも大切だと思うの!
それをマリオとステファンから教わったんだもの…!
蜂を保護するためのビーキーパーであるマリオ。
蜂は、人が地球に住む上で必要不可欠な存在なのはご存知ですよね!
マリオは、自然を守るために蜂の保護活動を行なっています。
仕事ではなく、善意です!!!
そして、蜂がいないと植物は増えません…!
彼らは、人に愛を与えるだけでなく、地球環境にも優しい活動を行っているんですよ…。
もう見習いたいことばかりで頭上がりませんよホント…。
-与えるという豊かさがある-
ヨーロッパ最後に彼らに出会えたことは、この旅一番の収穫です。
そして、宝物です!!!!
今この現実で、何ができるかが問われています。
持続型給付金を手に入れるために不正を働いて、逮捕者が出る。
なんとも悲しい出来事ですよね…。
世界には、『与えることを惜しまない人たちがいる』ということが伝われば嬉しいです!!
7/31は、マリオの誕生日でした。
彼の周りには、たくさんの温かい人たちがたくさんいることがわかる内容がFacebookに上がっていました。
それは、彼が周りの人たちにそれだけの愛情を注いでいるからですよね!
With all my love on your birthday.
彼の誕生日に彼からもらった愛の話をしたくなりました。
ガラにもなく語っちゃった!笑
次回は、また前回のお話をしますね。
最後にアイトがマリオの家でサウナを楽しんだ写真でお別れしましょう。
今回の壁画制作をPV風にまとめましたので、ご覧ください!
文章読んだ後、グッときますよ!笑←自画自賛
それではまた♪ SAKIでした。
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