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フランス語学習日記① 〜入門編

気づけばフランス語を学び始めてはや2年。フランス滞在は8ヶ月。個人的には2回目のロックダウンのいま、先日3月頭に受けたTCF TPの試験結果が届いた。

結果はこんな感じ。まあ、悪くはないんじゃないかという感じである。受けた全ての試験の評価でB2レベル。ちなみにB2とは基本的にはフランス語圏で大学に登録したり仕事をするのに問題ないと言われるレベルである。

C1ってけっこうハードル高いぞ......

TCF TPとはTest de connaisance de français tout public の略称。DELFに比べると、前者が一生のdiplômeになるのに比べ2年間という期限付きである。主にフランスの居住手続きだったり、書類を作るのに使われがちなテストであるので語学試験としての権威は劣るが、それでも大学の登録手続きとかにも使えるし、日本人にとってこの試験形式(作文、口頭を除けば全て4択問題)は馴染み深いというメリットもある。

ここでは、一つ区切りとして私がこの2年間でどうやってここまでのレベルに持ってきたかというのをおさらいしつつ、今後の更なるレベルアップに繋げちゃおうというBilanをやろうと思う。


2019年4月〜7月  レベル: A1〜

※正直に言えば、私はこれより以前、大学1、2年生のころ少しフランスを齧っている。ただこの2019年3月時点では本当に、嘘偽りなく、全て綺麗さっぱり忘れ去っていたので(思い返せば当時落単ぎりぎりだった。二外のあるべき姿だろう)ほぼゼロからのスタート。un、uneという冠詞があることと、ケスクセ?というフレーズだけ覚えていた。この直前の時期には中国語を頑張っていたのである、そして両者の関連性は限りなくゼロである。

フランス語初心者の私がまず向かったのは、あの名門語学学校、アテネフランセだった。


当時、語学を学びたいだけなら別に1人でできるだろうという気持ちもあったが、ここに足が向かったのは、自分の大好きな文豪たちが通った学校と同じところに行きたい!という単なるミーハー心からである。

4月〜7月の間、総合講座初級、週3回(1回3時間)のコースに登録し、通常コースに比べかなり早めのペースで初級教科書一冊を終えた。確かこのシリーズ。

授業の内容はよかった。アテネフランセというのはネイティブの先生が多く、初級だろうと授業はすべてフランス語で行われる。これは意外と難しそうだがなんとかなる。今思えばめちゃめちゃゆっくり喋ってくれてたと思うし、生身の人間を目の前にすると意外と言わんとすることは伝わってくるものであろう(?)

初回の授業に向かう電車のなか、必死で自己紹介に使えるフレーズをネットで調べて丸暗記したのを覚えている(初級準備コースを受けてくることが前提とされているので、自己紹介くらいはフランス語でできないといけない。)

授業の中では、もちろん文法とかも教えてくれるのであるが(ただし全てフランス語) これまで受けてきた学校での英語教育とかに比べると、やはり圧倒的に実践的で、とにかく喋らされる。教科書に載ってる表現を応用して、シチュエーションを想定したロールプレイングなども頻繁にやった(生徒同士も日本人、初心者同士なので最初は戸惑った..)

発音も叩き込まれた。今振り返ると、これが本当に大きな財産になったと思う.......フランス語において、大きな難関となるのが発音であると思うし、これが独学となるとなかなか難しいんじゃないだろうか。

もちろん、フランス語といっても普遍的なものではなく、話される地方や国によってアクセントやら語彙は変わってくるし、英語でいう「サムライイングリッシュ」という一つの型みたいに、日本人なまりのフランス語でも胸張って定着しちゃえばいいんじゃないかとも思うのだが、それでも、特に漢字圏ではない彼らにとって、言語すなわち音である。読み書きだけでなくコミュニケーションをとりたいなら、最低限の発音はマスターすべきであろう。

そして授業の初めには毎回、週末何したか、最近何か楽しいことをしたか近況を話す時間があった。これは毎回いい作文と話す練習になったし、またフランスの文化的なところに触れることだと思う。とにかく挨拶だったり、こうした雑談能力はフランス人たちと生活する上で欠かせないと今ならよく分かる。

アテネフランセの傍ら、受験英語的な要領で文法や単語をガリガリ進めたい私が最初のころに主に使っていたのはこれら。(他にもあったと思うけど、主にこれら。)


この文法の入門書、わかりやすかった。たぶんこれを2〜3周くらいしたと思う。二つ目はアプリ。電車の中の時間を使ってひたすら覚えた。

暇な時間には、フランス語のシャンソンをよく聞いていたし、歌詞を訳したりもしていた。歌だと変化球な表現も多いのでこれが役に立ったとも大して思わないが、フランス語という言語や音に親しむのと気晴らしをかねて。そこらへんの成果はこのnoteの最初のほうにある。

なんやかんやこうして、ノーストレスで楽しみながら、フランス語初級コースを終える。この後夏にインドに1ヶ月超滞在し、インド英語漬けの日々を送り、フランス語から少しまた遠ざかったところで、初中級編スタート。

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