嫌いな人を好きになる方法とは?~心理学「ウィンザー効果」の実践~
職場での人間関係がどうしてもうまくいかないので、いっそ転職してしまおうかと悩んでいる人はいませんか?
この記事ではそんな人に知ってほしい、心理学「ウィンザー効果」を使った職場の嫌いな人を好きになる方法を媛の経験も交えて詳しく解説します。
ウィンザー効果とは?
ウィンザー効果とは、直接本人に伝えるよりも第三者を介して伝えると信憑性が増すという心理効果のことです。
ウィンザー効果が起こる理由は次の2つです。
第三者は自分との利害関係がなく、発信する情報にうそはないと信じやすくなるため
個人の意見より集団である第三者の意見の方が正しいと考える傾向にあるため
集団の人数が多ければ多いほど、ウィンザー効果は働きやすくなります。
ウィンザー効果を使って職場の嫌いな人を好きになる方法
ウィンザー効果を使って職場の苦手な人をまずは味方に変え、最終的には好きになる手順を3STEPでご紹介します。
【STEP1】ターゲットを絞る
職場の嫌いな人をまずターゲットとして1人選びましょう。
複数の人をターゲットにすると、伝わる情報が誰にでも言っていることではないかと思われ信ぴょう性が落ちてしまうので、一番苦手で相性の良くない人をターゲットにするのがおすすめです。
【STEP2】職場の噂好きな人にターゲットの良い点を褒めて伝える
次に職場の噂好きな人にターゲットの人の良い点を褒めて伝えましょう。
「ターゲットの人にこんなふうに親切にしてもらった」「ターゲットの人のこんな発言を尊敬した」など具体的なエピソードと共に語ると信じてもらいやすくなります。
また噂好きな人に語るタイミングですが、飲み会など本音が出やすい場所と時間を選ぶとより真実だと思ってもらいやすくなります。
すると噂好きな人は次の日には複数の人に聞いた話を伝えるので、職場の中で速いスピードで広まり、ターゲットの人にもいずれ伝わります。
ここで噂好きな人を「第三者」としてターゲットの人にはウィンザー効果が働きます。
【STEP3】噂が本人の耳に届いたら誰にでも同じようにターゲットの良い点を褒める
噂が本人の耳に届いたら、周囲の人にもターゲットの人の良い点を褒めて伝えましょう。
ここでさらに周囲の人からも話が伝わると、ターゲットの人は「自分のことをそんなに良く思ってくれているんだ」と感じるため、対立しにくくなります。
もし争いを持ちかけたとしたら、周囲の人から「あんなに褒めてくれている人と争うんだ」と呆れられ、自分の評判を落としてしまうでしょう。
媛がウィンザー効果を使って嫌いな人を好きになった事例
媛が派遣でエネルギー会社に勤務し始めて2年目の上司とは相性が良くなく、何を話してもあまり良くない意味で受け止められてしまい、コミュニケーションに苦戦しました。
その時ウィンザー効果で関係を改善しようと思いついて機会をうかがっていたのですが、ちょうどよく職場で噂好きな隣のチームのマネージャー、媛のチームで上司からかわいがられている若手の社員2人と4人で飲む機会が訪れました。
媛はここぞとばかりに2年目の上司のいい所を次のように伝えました。
いつも上司は若手2人のことを媛には褒めている(事実)
媛のことも派遣なのに細やかに気にかけていてくれて、仕事の指示も丁寧だ
今まで会社にいてあんなに教育熱心な人はいなかったので媛は派遣なのに恵まれている
上司が若手2人のことを褒めているのは事実だったのとお酒の席だったので、その上司が「派遣の媛に対しても細やかにマネジメントをしている」というのは3人にとって信ぴょう性の高い話だったでしょう。
そして翌日には噂好きな隣のチームのマネージャーが、きっちり周囲の人ほぼ全員に媛が上司をどう思っているのかを伝えてくれたので、噂はすぐに上司の耳にも入りウィンザー効果が働き始めました。
その後も折を見て上司の好きな部分を見つけては口に出していくうちに、媛も本当に自分がその上司を尊敬し始めていることに気づきます。
上司は自分の所属する部署があまり若手の教育に熱心でないことが課題だと気づいて、それを一生懸命改善しようと1人でがんばっていたのだと思います。
その熱心な気持ちから、気楽に見える媛にあたりがきつくなっていたのも後からわかりました。
その後上司は誰にでも媛のことを仕事熱心でいい子だとほめていってくれるようになり、媛とも距離はあるものの前よりは各段に仲良くなり、仕事のコミュニケーションに困るようなこともなくなったのです。
まとめ
嫌いな人を好きになるというのは難しいことですが、ウィンザー効果をうまく働かせ、少しずつ嫌いな人の良い部分を見つけて褒めていくうち自分の感じ方も変えることができます。
ぜひ参考にして、嫌いな人を最大の味方に変えてみてください。
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