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お洒な海外のお家はリビングルームに何を置いているのか

前回はインテリアのスタイルについて、ざっくりとしたイメージを解説しました。

ここからは、どんなスタイルを作るかに関わらず、リビングやダイニング、デスク、ベッドルームといった家の各コーナーごとにどういったアイテムが必要なのかを洗い出してみます。

なんとなくでリビングならソファとコーヒーテーブルとテレビ台でしょ?という風に行き当たりばったりで商品選びを始める人が多いかもしれませんが、それはダメです。たとえば絵が上手な人は、おそらくどこに何をどんなふうに描くか頭の中にイメージした状態で書きはじめるはずです。それと同じでインテリアコーディネートにも設計が必要。全体を構成する要素をすべて頭に浮かべてから買い物すれば、「あれ?なんか思っていたのと違うな……。」というのをだいぶ防ぐことができます。

日本のインテリアは小物の使い方にかなり無頓着なので、普通に大手の店頭などで紹介されているままに揃えると、それはそれでまとまっていて素敵なのですがあんまり面白くありません。モノがたくさんあるのになぜかまとまっててオシャレ! な海外のおうちのような空間を目指します。そのためにまず使用アイテムがどのような特徴を持ったどんな名前のものなのかを把握するところから

リビングルームの構成要素

私がこれまでに集めまくったおしゃれインテリア写真から、まずは構成する要素を順番に分析していきます。なお、選んだ画像は完全に私の趣味で北欧〜ミッドセンチュリー〜ボヘミアンあたりのスタイルが多いです。ただ他のスタイルでも構成する要素としてはだいたい同じになるんじゃないかと思います。あと、間取りや部屋の広さなども平均的な日本のマンションでも実現可能そうなものをチョイスしています。

ではまずはリビングからスタート!

白い壁の四角い部屋、奥側に窓があるタイプの内装。床はあまり見えませんがたぶん無垢床でしょうか。日本にもありそうなベーシックなお部屋です。

まずこのお部屋にあるものを目に入る順番にあげていきます。

たくさんの観葉植物

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まず目に入るのは中心の大きな植物たち。左は床置きの大きな葉物(オーガスタに似てるけどちょっと違う見たことない種類です。右はそれよりちょっと背が低いカシワバゴムが白い台の上に置かれています。間には小さめの植物たち(ひとつはモンステラっぽい、あとはわからず)が3つほど。大きさがまちまちなのと、高低差をつけることでバランスよく配置されています。植木鉢も白の陶器で統一されてクリーンなイメージ。カシワバゴムの植木鉢はジョナサン・アドラーのような顔の模様がよく見ると入っていてさりげなくおしゃれ〜。こんなの日本ではまず売っていません。さらに右側には高さのあるポットスタンドにツル系の植物、サボテンらしきものも置かれています。

次に目に入るのはコーヒーテーブルの上のひまわり。取っ手のついたガラスのカラフェにさりげなく飾られています。そしてよく見ると右手前のサイドテーブルの上にも小さなサボテンが。

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この写真の中だけで9種類の植物がありました。

棚、テーブル類

では次はそれらの小物が乗っている台を見ていきましょう。まずは奥の植物が乗っている白いラック、次に中心のコーヒーテーブル。コーヒーテーブルは木でできた長方形のシンプルなものですが、脚にゴールドのアクセントがあります。

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左奥の背の高いサイドボードはミッドセンチュリーテイスト。本棚の役割にもなっているようです。そして反対側は切れてしまっているので、ちょっと構成変わってますが同じお部屋の引きの写真をみたところ、少し高いタイプのテレビボードのようです。

日本のテレビ台はロータイプが主流ですが、海外ではほとんど棚みたいなものに乗っていることが多い気がします。

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普通のお部屋だったらこれでテーブル系は終わりにしてしまいそうなところ、右手前のかごのような素材で格子状に編まれた変わったデザインのサイドテーブルにサボテンや小物を飾っています。サイドテーブルがやたらと置かれるのも日本インテリアではあまりない特徴です。

ソファ、椅子、オットマン

海外のお部屋を眺めていると思うのは、とにかく椅子が多い。いろんなところに椅子があります。まずは左のブルーのソファ。これがこの部屋の色の印象を決めいています。次に、奥のピンクのスツール。ここに反対色を持ってくることでアクセントになっています。これがなかったらもう少しのっぺりとした印象になるでしょう。そして左奥の一人がけ椅子。これも柄がいいアクセントになっています。

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そして淡い色合いの木のラウンジチェア。手前のかごテーブルとリンクした素材感です。

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さらに、その前に置かれた革製の茶色いプフ、手前の白いもこもこのオットマン。最後が写真にはちょこっとしか映っていませんが、右手前にはもう一つブルーの座面のラウンジチェアがあります。数えてみると、この写真だけでなんと7つも椅子やスツールが! ついつい家具を壁際に集めて配置してしまいがちですが、空間の真ん中に大胆に家具を置くと部屋のバランスが引き締まります。うーん、真似したい。

ラグ、カーテン

そして忘れてはいけないのがファブリック類。全体に敷き詰められたモノクロのもこもこラグがこのお部屋の「さわやかかつリラックス」という方向性を決めていると言っても過言ではありません。これが色や柄のものだったら、だいぶ違った印象になりそうです。

対して、カーテンは白いレースカーテンがかかっているのみであまり主張せず溶け込んでいます。カーテンで部屋にオシャレ感を出すのは非常に難しくて、特に日本のカーテンレールはデザイン的にしょぼいのであまり目立たせるとそこだけ超日本のマンション感が出てしまいます。正直、素敵な大きな窓があるわけでもない普通のマンションではあまり主張しないものが正解かなと思います。

他のコーディネートをみても、クラシカルなイメージのお家以外はけっこうカーテンはかかっていなかったりかかっていてもシンプルなものだったりとあっさりとしています。海外のお家はたいてい窓が二重になっていて、デザイン性の高い格子窓が内側に設置されており、日本のアルミサッシとは違うというのも大きいみたいです。ああ、部屋をダサくする日本のアルミサッシが憎い。

照明

もうひとつ忘れちゃいけない照明。この写真には天井照明は映っていないので、左奥の棚についている黄色いデスクライトと、右奥のフロアランプのみでした。どちらもよくありそうなシンプルで主張しないデザインです。ただし白とブルーが基調の部屋に差し色として、ピンクのスツールに並びこのデスクライトが効いています。色のごちゃまぜ具合が上手い。

日本のマンションの照明って、だいたい天井に蛍光灯がついているだけ、というパターンが多いと思うんですが、とりあえずあれは今すぐ外してください。蛍光灯とアルミサッシが海外風インテリアの2大敵です。アルミサッシは替えられませんが、シーリングライトは簡単に取り替え可能です。

じゃあいったいどんなものをつければいいんだ?というのはまた照明が映っているお部屋を元に考えていきますね。

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いくつかのお家で考察しようと思ったんですが、1つ目からだいぶ長くなりました。いったんこのへんで終わって、次回に続きます!

これから分析する予定のお家。



いいなあ〜。




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