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インテリアの組み立て方 7パターン

こんにちは、早です。

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で、あんまり本の宣伝ばっかりなのもなーというのもあり、今回は本の中には入り切らなかったちょっとした話を。

ここ10年ほど、どうしたらいい感じの海外住宅っぽいインテリアになるのか? をずーーーーっと考え続けていた私ですが、さすがに7回も引っ越しているとある程度の法則めいたものが見えてくるもので、本ではそれをいろいろな切り口から言語化してみています。

なので体系的な情報としてまとめたものはぜひ本を読んでみていただければと思うのですが、今日は、インテリアアイテムを決めていくときに、まず何からどういう思考回路で考え始めてるの?というのを切り出してお伝えしてみたいと思います。

何をヒントにどう考えてインテリアを組み立てているか、ざっくり7つのパターンに分けて解説します。

実際はここまではっきり切り分けて考えているわけではなく、随時組み合わせたり雰囲気で決めたりしているわけですが、大まかな考え方は伝わるんじゃないかなーと。

ちなみに、この記事を書こうと思ったきっかけは、以前にこちらの料理の組み立て方のnoteを読んでから、こんなにものづくりの背景をしっかり言葉にできるのか〜とえらく感動したのと、インテリアでもこれできるんじゃない?と思ったことです。

実はずーっと下書きに入りっばなしになっていたのでだいぶ時間が経っていて今更感もあるのですが笑
本を書き終わって読み直してみたらそれなりに役に立つんじゃない? と思ったので、せっかくなので整えて出してみる。

ロジカルに明快に創作料理の発想の仕方について書いていて、料理人の頭の中を覗いた気持ちになれる(気持ちになれるだけで自分ができる気は欠片もしないけど)すばらしい記事なのでこちらも興味があればぜひ。

①内装から


賃貸は特に、内装デザインが決まってしまい変えられないので、自ずとここから考えることが多くなります。
家の方向性にある程度沿っていくと失敗しないけど、好きなテイストの家に住めるとも限らないので難しいところ。

内装自体に特徴があり、かつ自分の好きなテイストの場合には、そこをフックにして中身を決めていくとやっぱり自然な仕上がりになります。

過去のお家だと、富ヶ谷のデザイナーズマンションに住んでみたときはだいぶ内装にひっぱられたインテリアになったなーという印象です。キッチンがオールステンレスだったり、壁が湾曲していて小さめのはめ殺しの窓がいくつも並んでいたりと、現代モダン建築っぽいデザインだったので、全体的にポップアートみたいな部屋になった。

②アイテムから


一目惚れしたアイテムを使いたい!という時はここから考えはじめることが多いです。いまの我が家の場合は、メキシコのアウトドアチェアであるアカプルコチェアを置きたい!というのがとある画像を見てから明確に決まっていたので、そこから自ずと派生させていくことになった。

デザイナーズチェアとか、どうしても置きたい、という憧れの家具があればここから考えるとよさそうです。

特に最近のアメリカっぽいインテリアは、丸さのある形、完全に均等ではない歪で抽象的な彫刻のようなアイテムがトレンド。アイテムのフォルムの印象が強いので、家具や小物をそういったものから選んでいくと方向性は定まりやすいかも。

③スタイルや理想のイメージから


本の中ではここから入ることをおすすめしています。理想のビジュアルを見つけておいて、その画像のテイストを再現していく感じです。私の最近の部屋作りはほぼこうやって考え始めることが多いです。

ダイニングの壁にアートを敷き詰めたギャラリーウォール、キッチンの框と白黒タイルのデザインとかは海外のインテリア画像からこれを再現しよう〜と決めて作っていったもの。

再現するって、どうやって? というのは本でかなり詳しく書いているのでぜひそちらを参考にしてもらえたら!

④機能から


リビング側のピアノ置き場は実用面から。ピアノをどこかに置かないとな〜どういう風に置こうかな〜というのを考えたときに、うちは窓が多くて壁が少ないのでただ置いただけだと収納が確保できない。それならピアノ置き場と本の収納は一箇所の壁にまとめて作ってしまおう!という感じの発想です。

このアイデアもPinterestで画像をながめているときにそういう写真が出てきて、なるほどこういう置き方があるのね、と知って実現したものでした。何を作るにも資料のリサーチはとっても大事です。

本棚の下部の扉はこないだDIYで作りました。半分は扉付きにしたことで掃除機とかWifiルーターとか、あまり見せたくない雑然としたものは中にしまえていい感じに。

⑤色から


色合いが厳密なコーディネートの場合は、まずはカラーの組合わせを決めてそれに沿ってアイテムを選んでいきます。きっちりやるとかなりまとまりがよくなるので素敵ですよね。

ただ、私は目移りして途中で色んな色が増えてしまうので、少ない色で統一感をもたせるのはあまり得意ではない……けど素敵なのでいつかワントーンコーデもやってみたい思いはある。

うちのトイレはピンクと黒の色のイメージありきで作ったものです。

色から決める時には、2色〜3色くらいの組み合わせ、あるいはベースのトーン(モノクロ、とかアースカラー、とか)から決めていくと良いです。

このあたりの色の話も本の中でしっかり書きました!

⑥素材から

印象の決め手になる素材感から考える場合。

実際にはいろんな素材を組み合わせて作ることになるのですが、一番強く打ち出す要素から決めてみる。素材は雰囲気への影響がかなり強いので、選んだ素材によって全体のスタイルも決まってきます。

素材が持つイメージは以下のような感じ。

  • ウッド素材

    • 白木系→北欧、ボヘミアン、形状によっては和っぽくも

    • 濃い色系→アンティークな形状ならクラシカル、デザインによってはジャパニーズアンティークにも

  • ゴールド素材→ゴージャスだったりヴィンテージテイストだったり

  • シルバー素材→モダンな感じ、すっきりした感じ

  • 鉄素材→インダストリアル、ラフで無骨な感じ

  • 石・土素材→大理石などピカピカ系だとグラムやモダン系、ざらっとした質感なら北欧とかナチュラル系、いびつな形はジャパンディ(欧米風にした和のスタイル)なども

  • ラタン素材→ボヘミアン

素材が何か?って生活自体には必要ないので意識することが少なかったりするのですが、インテリアでは大事なポイントなので、一度家の中にある素材についてしっかり見直してみるのはおすすめです。

我が家はなんとなくミッドセンチュリーとボヘミアンをあわせた感じのイメージにしたいな〜というのがあったので、ラタン素材・チーク材家具・アイアンやゴールドの金属素材、を意識的に使っていたりします。

⑦成り行き


結局これが一番多いのですが……。笑

成り行きで集まったものをいい感じにしていく方法。

成り行きとはいっても、自分の好みの軸のようなものが定まってきて、組み合わせのテクニックもある程度覚えれば意外となんとかなっていきます。

最初は既存の画像などを真似して統一感のある組み合わせで練習していって、徐々に違ったテイストのものを混ぜ込むことにチャレンジしていく、という順番だと失敗が少ない気がします。

自分の軸をみつける方法、うまく組み合わせる方法、は本のChapter2やChapter4の中でかなーり詳しく書いたので、気になった方はぜひ発売をお待ち下さい!


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