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選択と集中、はできなかったけど 2021.10.14

インテリアが趣味のIT企業サラリーマンで元競技ダンサーで元フリーランスのドレス屋さん。というのが一言でまとめた私のキャリアなんだけど、見ての通りまったく一言でまとまっていない。

「今後こうなりたいとか、これをしたいとか、そういうビジョンはあるの?会社の仕事ってことではなく早個人として」

と今日の1on1で上司に聞かれて、自分の過去やってきたことを思い返しつつ、改めてはて、と考えた。

今後何をしたいのか、ぼんやりとは見えてるけど、そろそろちゃんと言語化しておかないといけない、ような気がする。

そんなことを思って久し振りにつらつらと日記を書いてみる。日記のマガジンはいつものインテリア記事とは違ってとりとめのない独り言を書くところと思っているので、ふわふわとして形のはっきりしない本音も残していこうと思う。

自分で言うのもなんだが、私はだいたいのことを80点くらいまで素早く持っていくのが得意だ。というかかなりそれが上手いんだと思う。

競技ダンスで学生全日本3位になって海外遠征に行ったこともあるし、ハンドメイドドレスで独立するくらいには作ったものは売れたし、それなりに有名になったITベンチャー企業にアルバイトから中途入社して働いてまあまあ通用するようになったし、インテリアコーディネーター試験も勉強したら一発合格した。

器用「貧乏」というほどには、成果が出ていないわけではないので、そういう表現は控えるものの、いろんなものに足を突っ込んでコツを掴んで突き詰めていくことそのものが好きで得意なタイプなんだと思う。

とはいえこういうポジティブな自己評価ができるようになってきたのは最近のことで、ちょっと前までは私が胸を張れるプロフェッショナルな分野ってなんなの?という問いに答えられないことは、単純にコンプレックスだった。私は結局何をする人なんだろう……というのは、もうずっと長いこと頭の隅に引っかかり続けている議題だったりする。


実際に何かが上手くできることと、それが自分のやるべきことだと思えることは、実のところあんまり関係がない。どんなに器用にできたところで、それを心からやるべきことだと思えなければやっぱりアマチュアに毛が生えたものでしかないよなぁ、というのが私が持っている感覚だ。異論はあると思うけどあくまで主観ね。

人生を投入している本気度が、プロとそうじゃない人の差だ、という価値観を持っている。これどこで拾ってきた価値観なのかは謎なんだけど、一度持ったそういう感覚って簡単には手放せないものなのだ。

だから、もしいままでやってきたことを、これだ!と思えていたらどうなったのかな?という考えがふとよぎることがある。

あのまま本気でダンスを続けていたら、ひとがどのダンサーになれたのではないか?憧れていた海外の競技会の舞台に立てたのではないか?

ダンスのドレス屋さんをやり続けていたら、ものづくりのプロとして生きていけたのでは?

IT企業での仕事だけに集中できていたら、もっとキャリアが開けるのでは?

そんな「たられば」を言ったって実際にやってきたことが全てなのはわかっている。だけどたまーに、そういう思いに囚われることは、まあないとは言えない。というかあるっちゃある。いやけっこうずっと思ってるねこれは。

毎日いろんな好きなことはやっているけど、なーーんか違う。このままこの先もぼんやり生きていくのかなーなんだかなーそろそろこう何かに没頭したいよねーーって考えていた。
矢先、そんな気持ちを察したのかなんなのか、聞かれたのが冒頭の問い。

聞かれてから、あまり悩まずパッと思いついてすらすらっと答えられた自分の今後についての願望というか目標があって、そっかやっぱりそれがやりたいんじゃん、とその時やっとすとんと認識したので書き残しておく。

最近、私がやるべきこと、やっぱりこれかも?という想いはどんどん固まり始めていて、それはこのnoteをちらっとでも読んでくれた人ならおわかりのように、インテリアや住環境に関わること。

具体的には、海外の住宅のようなデザイン面で豊かなインテリアを日本の家で実現するための、お店なりサービスなりを作りたいと思っている。

イメージとしては、どこかにアトリエ兼ショップのような拠点を持って、海外のメーカーの商品を買い付けてきて売ったり、相談を聞きながらそういった商品のセレクトや空間のコーディネートをしたり、アトリエでモノを作って売ったり、作り方を教えて一緒に作ったり、お店をスタジオとして撮影に使ったり、ちょっとコーヒー飲んでくつろげる場所にしたり、あわよくばたまに踊ったりできる、そんな感じの「自分のセンスで作った空間」を誰かとシェアする活動がしたい。

自分で選んだ素敵なものに溢れた場所を作りたい。そしてできれば、それを好きと言ってくれる人たちと一緒に作って楽しみたい。

言葉にしてしまうと拍子抜けするくらいにシンプルな願望だし、それって結局ダンサー・ドレス屋時代からずっと細々とやろうとしてたことだったんじゃないの?という気がするけど、うろうろと寄り道したからこそやっぱりそれしかないか、と諦めもつくというものだ。


会社で仕事をしたおかげで、やりたいことを実現するためには何が必要なのか、最初のフリーランス時代の行き当たりばったりよりはなんとなく想像することもできる。どういう準備をしてどう収益を出していくのか。やってみなければわからないことも多いけど、やってみる前に検討できることもたくさんあることを学んでいるはずだ。

まだ何も具体的な計画があるとかではないけど、近い未来の目標として自分の店を持つことを目指して、noteやSNSの発信も、3次元でのインテリアの活動も積み上げていけるようにしたいと思っている。


いまやっとこういうワクワクする理想を思い描けていることも、それをやればできるんじゃない?って本気で思えていることも、過去の自分が手当たり次第に目の前のものに夢中になって、それなりの経験を積んできてくれたおかげ。

人生の早い段階で無理やり選択と集中をせずに、右往左往としてきたことにも、意味があるんだなと思えてきている。

これからは、自分が楽しくて、それをすることで周りも楽しくできることをして生きていきたい。

たぶんそれは家についてのあれこれ、だと思う。

がんばるぞ〜

たのしいものを作ります