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母のアドバイスは正しかった

就職する前、大学生だったわたしに、母が「あんたはマイペースやから家におって、なんかちょこちょこやる仕事が向いてるんちゃう?」とアドバイスをくれた。

同調圧力に見事にひれ伏していたわたしは、就活を全力でして大企業に入るのが全員にとっての正解と信じて疑わなく、

「家で仕事か…なんか、地味☆」

と思って母のアドバイスを無視し、やがて就活戦線に早くから飲み込まれていった。

今思えばおかんやるなあ、よくわかってるやん、わたしに集団行動はむいてなかった。

会社員活動が向いてるひともいれば、向いてないひともいる。しかも会社といってもそれぞれ。わたしはあの頃、大手だけがすごい、と思ってたギラギラの大学生だった。

ポリシーがすてきなスタートアップの会社、事業内容が斬新で社会問題に切り込む小さな会社、なにも、見てなかった。ガン無視。

けど、あの頃にもう一回戻っても、「あのときのわたし」の耳に母のとっても有益なアドバイスが入ることはないだろうから、後悔はしてない。

しかも会社員時代の大切な思い出が消えるから、やり直したくはない。

いまおうちで働くようになって、とっても向いてると感じる。

フリーランスは、自由な分、責任が全部自分にあるから、目標や目的や手段や、時間、値段、なにをするか、リスク、ぜんぶ自分で決めないといけない。

お金の不安はだれでもあるし、生きていくために必要、でも、お金を稼ぐが目的になりがちだけど、それを目的にしたら、そしたらすぐズレる。

これ周りのビジネス仲間がやってるからやろう、とか、流行ってるビジネスモデルだから儲かるからやろう、と思うと、なんかおかしくなる。また生きていくためにお金を稼いでおこう、のループ。お金にするのは大切だけど、それは手段であって目的ではない。

もしそうすると、会社システムの一部分である、人から言われたことをやらなければいけない、と構造はほとんど同じ、で、会社からの手当などの保障がなくなるだけ、のわるいとこどりになる。

細かく仕事のかたち、内容を見て、これはなんか違う、これはできるけどやりたくない、これはすごくやりたい!を選定していくと、長く続けられる好きな仕事に出会えると思う。

やりたいことなんて10000個ぐらいあるし、そんな中、リスクヘッジや消去法、お金儲けからやろうとすると、また自分からズレてしまうので、いい気持ち、いやな気持ちを大事にして方向性を決めたいなー。と思っています。

これは、フリーランスとしての経験や、土台ができてきたからこそ、やらなければいけないこと。

はじめてのフリーランスからこれをやりすぎたら路頭に迷うので、まずは守離離の守、をやってから、離、離、とこの段階にうつるのがいいとおもう。

女性は特によろこびなどの感覚に敏感だし、どれだけ健康に気をつけて玄米ばっか食ってもホルモンの関係で1ヶ月ずっと元気、は絶っっ対にむりなので、世間に向き合うのではなく、ちゃんと自分と向き合って、はたらくいいかたちを見つけて、わたしが体現していきたいな。

「頑張りたくないことも頑張らなければならない教」だったわたしがやれたら説得力があると思うから、やってみる。


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