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環境を大切にしようという意識は多くの人の頭の片隅にある(と思う)

帰り道に出会う小鳥、植物、昆虫。
カメラを向けても、路上に落ちるゴミが彼らよりも目に付きうんざりする。
それはどうやら外国人の私だけではなく、
話を聞く限り現地の人もどうにかしたいと思っているらしい。
意識としては。

アースデー、世界環境デー、リサイクルデー。
様々な世界○○の日が存在し、この国ではそれらの日に合わせてイベントを行うことが多い。
世界に共通するさまざまな課題を考える良いきっかけにもなる。
皆がこれらの日を意識しているので、
ここ数ヶ月は私もワークショップのテーマとして活用させてもらっている。

「地球をきれいにしよう」
「水を大事に」
「ゴミはポイ捨てしないようにしよう」

町の中にもそのような絵が描かれていたり、
環境関連の日はこのようなプレートを持った子供たちが行進している。


先日セミの羽化を一緒に探してくれた同僚が、
「羽化って綺麗ね。初めて見た。」
と声を漏らしていた。

こういう自然の中の小さな感動に気づくきっかけを
子供たちにも作りたいと思っていたんだった。

最近、環境教育がいまいち分からなくなっていたので
彼女の言葉が私の初心を思い出させてくれた。

任地でひとり、環境が~生物が~と活動していると
時折、自分の活動に意味があるのか分からなくなってしまうことがある。

「環境は大切だ」ってことは、この国の多くの人が既に頭では分かっている。
正直、ごみ問題の根本を解決するなら環境行政にアプローチする方が早い。(半年程前にもnoteでそんなことを書いた気がする)
私のミッションは、将来的に環境課題に具体的な問題意識をもって着手する現地の人を増やすことだと認識している。

その結果は恐らく私がここにいる間に目に見えるものではないだろうから、このもやもやとした気持ちはもう一年抱えながら活動することになるのだろう。

それはどんな職種であれ、多くの隊員が抱く気持ちだと思う。

「いつかきっと世界を変える力になる」
というJICA海外協力隊のキャッチフレーズがあるが、正直派遣前は「草の根活動にそんな大きな大志を抱いて応募したら、派遣されてから絶望するのではないか」と思っていた。(後ろ向きな協力隊員…笑)

それが不思議なことに、それから1年後の現在は
「いつかきっとこの活動が、エルサルバドルの環境を変える力になる」
そんなわずかな希望が、私のモチベーションとなっている。

いつか今の子供たちが大人になった時に
きっとこれらの活動を少しでも思い出してくれますように。

さらに欲を言うなら、
彼らが行動を起こして環境を変える力となってくれますように。

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