株式会社アンドシープ設立のご報告

■はじめに

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昨日2022年5月2日。

GWのちょうど中日。大安日。
天気は晴れたり曇ったり雨が降ったり。

「なんだか、これからの自分を見ているかのような天気だな〜」
なんてことを法務局へ会社の登記申請書を提出しに行く道中で思いながら、どうにか無事に全ての申請を終えた私は、翌日の今、旭川のスタバでこの記事を書いています。

…前置きはこの程度にして。

改めて、株式会社アンドシープの設立をここにご報告します。各事業への参加メンバー約4名でのスタートとなります。

これまでお世話になった方々へ、感謝の気持ちを込めてこのような記事を残すことにしました。

ロゴには、下記のような思いを込めました。

&SHEEPは現代の人々の暮らしに寄り添う場所でありたい。 誰もが関わりやすいように、シンプルでユニバーサルなロゴを作りたいと思いました。
しかし、私たちが寄り添いたい人の暮らしとは、シンプルなだけではなく、アンドシープの会社そのものの姿のように憎めない不器用さなども含んでいます。 「〜と」を表す&(アンパサンド)には、そんな人間らしさに愛を込めて、不確実だけど美しい姿を表現するバスカヴィルフォントを採用しました。そして、どこか羊に似たシルエット。 現代的に、人間の本質的に、人々の暮らしに寄り添うのが&SHEEPです。

また、会社としての目指すところは下記の通り。

■ビジョン:次の世代により良い暮らしをつなぐ
■ミッション:羊とともに社会課題に向き合い、人と環境をあたためる
■大切にしたい価値観:愛をもって互いを尊重する

この中の「大切にしたい価値観=愛をもって互いを尊重する」について、今回は少しご説明させていただきますね。

これは会社も私自身も大切にしたい価値観です。自分と会社は別物とも言われますが、個人的には、この大切にしたい価値観に限っては、立ち上げた人間そのものが体現していくことが大切なように思っています。

まだまだこれから答え合わせすることもたくさんあるかと思いますが、それらを検証する上でも、まずは自分なりの意見や考えを持つことから始めてみようと思います。

■人間として生まれた私たち

ひょんなことから羊との出会いがあり、羊毛廃棄問題を知った昨年10月。加工作業が大変だからという理由でその現状は昔から変わっておらず。

実際にTOTONOWOOL(廃棄された羊毛を活用したブランド)を立ち上げた時も、「手間がかかるし非効率」「そこでお金を生むのは難しいよ」なんて言葉もありました。

けどその時思ったんです。

「そもそも、人間として生まれてきた我々がすべきことって、そうやって言い訳を並べて自然の摂理を無視して人間中心の産業を行うことなのか?」と。

かつて、学生時代に食品添加物に違和感を持ったときも同じ。「安く提供するには〜」「腐らせないためには〜」などなど。

結局は、何かに言い訳をつけて自分たちを正当化したい。それが人間なのだと、当時高校生だった私は強く失望したのを今でも覚えています。

資本主義社会の中で利益を追求することは全く悪いと思っていないし、むしろそれによって成り立っているのも事実です。

ただし、この状態は果たしていつまで保つのでしょうか。

そして、ここで思うのは、「それは本当に"人間"である我々がすべきことなのか?」ということです。

■人間だからこそできることとは

では、我々人間にしかできないこと、我々人間だからことできることは何でしょう。

羊のような生き物は、我々に癒しを提供してくれたり、羊毛や羊肉として生きる糧となるものを提供してくれています。私たちはこうしてたくさんの生きものや自然からの恩恵を受けて、初めて生きています。というか、生かされています。

ただし、羊には人間のように深く考え、言葉を話すことはできない。

反対に、人間は、自分たちの命をほかの生きものや自然に与えることは到底不可能。ですが、人間は考える頭を持っていて、話せる言葉を話を持っている。これは、全ての生き物にできるわけではなく、人間だからこそできることだと思います。

■感謝の気持ちをもつ

前置きが長くなってしまいましたが、私やアンドシープが大切にしたい価値観は、羊と人間、互いを尊重し、自然に矛盾のない営みをすること。

そして、生きている中で心動かされる価値を言葉にして、それを「真の価値」として発信していくことが人間として生まれたことの使命のような気がします。

互いに尊重するのは、馴れ合いではありません。
相手に対して感謝の気持ちを持つことです。
そうすれば、実際の行動も変わってきます。

そして、これは人同士の関係性においてもそうで。

お客様とか取引先との関係性もちろんだけど、アンドシープに関わってくれるスタッフ同士も。会社において、人が増えると希薄になってしまうあるあるも、前提としてこの価値観やありたい姿を掲げ、意識するかが重要かと思っています。

決して綺麗事ではなくて、関わる全ての人がそうあれば、自然とその連鎖は起こっていくと信じています。

とはいえ、法人でやる限りは利益を追求します。なので、先ほどもお伝えしたように、馴れ合いではなく、相手や物事に真っ直ぐ向き合うこと、そうすれば丁寧な仕事をすることができて結果に繋がるのではないかと。

■最も大切なのは

互いを尊重する上で、大切なのは「愛」をもつこと。
相手を想い互いを尊重するには、愛が実は最も大切に思います。

愛は、相手にちゃんと伝わります。たとえ不器用であろうとも、損得ではない感情で向き合ったまっすぐな気持ちは、ちゃんと届きます。

愛をもって相手を尊重する気持ちがあれば、個の魅力は最大限に発揮されるのではないでしょうか。

そんな会社であり、個人であり、社会を目指します。

■さいごに

今回アンドシープを法人格として立ち上げたのは、過去自分が感じていたモヤモヤや無力感に立ち向かう感覚もあり、なんだかワクワクしています。

別に立派な会社を作りたいとか、立派な経営者になりたいとか、そういうのは全く興味がなくて。

いかに自分の人生に誇りを持って生きられるか、そんな人を周囲に増やせるか。それによって、未来の子どもたちが笑顔で暮らしている絵がどれほど鮮明に見えるか。それこそが、私の原動力です。

最初はこうして小さい会社だけど、今の大企業もそうだったのかと思うと、できないことは何もないと思いました。

これからきっと思いがけない試練も壁も立ちはだかるけど、挑戦し続けていれば失敗はないみたいです。

なので、外から見ると不器用で諦めの悪いかっこわるい会社でも(笑)、中にいる人たちは笑顔で楽しんでいる、そんな憎めないやさしい会社を目指します。

そして、みなさんいつも本当にありがとうございます。こうして歩み続けられているのは、他でもなく周囲の方々のおかげです。感謝の気持ちを込めて。

今後とも細川紗輝、アンドシープ共々どうぞよろしくお願いいたします!


■SPECIAL THANKS MEMBER

📍MENTOR:Yoshinobu Nakamura
📍ALL SUPPORT:Shohei Ise
📍&SHEEP/TOTONOWOOL:Kuwako Kazuhiro
☕️CAFE&SHEEP:Ryuma Nonaka/Hyuga Shimizu/Miori Seto
🌲ETANBETSU:Mana Suzuki/Yuta Kodate/Eri Nonaka
📷 PHOTOGRAPH:Marina Yamada
🖼DESIGN:Makoto Anjiki/Minami Egawa
🐑SHEPHERD:Naoya Nishikawa/Junki Kato


24歳、北海道生まれ。2022年に日本一寒い村である北海道旭川市江丹別町への移住を決めると同時に、「&SHEEP」の立ち上げを決意🐑羊を通じて、心も身体も環境もととのう、そんな新しい衣食住のかたちを発信します⛄️🏠