季語としての日本酒と飲む場面や飲み方との関連性とは
「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は【季語としての日本酒】についてご紹介していきます。
季節によって日本酒は楽しみ方が広がる
今回のゆるゆる日本酒教室は【季語としての日本酒】のお話です。
以前、酒小町noteにて、日本酒にも季節があることを紹介しました。
ゆるゆる日本酒教室の記念すべき第1回の記事ですね。季節によって楽しみ方がさまざまな日本酒。
そこからもう少し踏み込んでみましょう。日本酒の用語を「季語」として意識したことはありますか?今回は季語としての日本酒をみてみましょう!
「節分」は2月3日を含めて年に4回ある
みなさん、カレンダーでの春夏秋冬はどのように決まっているかご存知でしょうか?
これは“二十四節気”という四季・気候などの視点で一年を分ける方法が使われています。2024年の立秋は8月7日。暦の上ではすでに秋なのです。
2024年の立春は2月4日です。 2月3日の節分の翌日が、立春ですね。節分は「季節の分かれ目」の意味です。 暦の上での春夏秋冬が切り替わる時の前日それぞれがすべて節分。つまり節分は、実は1年に4回あるということになります!
なお、2024年の暦の節目は以下になります。
・立夏/5月5日
・立秋/8月7日
・立冬/11月7日
となりますよ。
季節別に日本酒の用語は分けられる
季語は、季節を表すために詠み込む語句のことです。俳句や連歌などを作る際に使われます。この季語は、先ほど触れた二十四節気での季節を基準としているため、現代の感覚とは少しずれる部分もあります。
代表的な日本酒の用語を季節別にみるとこのようになります。
・新春 屠蘇
・春 花見酒 ※参考:花見と日本酒のつながり
・夏 冷酒 甘酒
・秋 温め酒(あたためざけ・ぬくめざけ)古酒 濁り酒 新酒 菊酒
・冬 燗酒 熱燗 雪見酒 ひれ酒
飲む場面や飲み方が加わり、季節のお酒と捉えられる
実は、「酒」だけでは季節は表せないのです。(無季語といいます)
日本酒にプラスアルファして、花見など、飲む場面を追加するのか、温める・冷やすなどの飲み方のバリエーションによって分かれていると考えられますね。
たった一つの単語だけでそのシチュエーションのイメージが膨らんだり、表現ができるロマン。少ない文字数で表現する俳句の世界観のエッセンスが詰まっています。
この中で意外性があるとすると、夏に分類される「甘酒」でしょうか。甘酒は現代でも飲む点滴とも言われ、健康食品としてもよく紹介されますね。
旧暦の夏、今で言うと5月〜8月に甘酒が江戸時代にすでに栄養ドリンクとして飲む習慣があったことに由来していますよ。
それでは今回はここまで。ではでは!
日本酒コラム『ゆるゆる日本酒教室』
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今回コラムを書いてくれた社会福祉士×日本酒学講師のダイゴさんのnoteはここから読めます。日本酒以外の話題も含め、優しくてわかりやすい文章が特徴です。
酒小町制作メンバー
執筆:ダイゴ|社会福祉士×唎酒師・日本酒学講師=Sake Social Worker(note)
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