井崎脩五郎さんは一切責任を負わないなんて言わない
9月16日は競馬の日。
1954年9月16日に、
農林省の監督の下で日本中央競馬会(JRA)が発足したため、
9月16日は競馬の日、
もしくは日本中央競馬会発足記念日となっています。
競馬と言えば、
多くの人にとっては馬券を買うのが関の山で、
馬を買うなんてことは夢のまた夢。
それゆえに、
ファミコン時代には育成系のシミュレーションゲームよりも、
競馬予想ソフトの方が一般的でした。
最初に発売されたのは
1989年発売の『KEIBA SIMULATION 本命』(1989 FC)
だったのですが、
リスク回避のために
「あなたが、このソフトの結果予想を元に投票された
全ての結果に関して当社は一切の責任を負いません」
としっかり保険がかけられていました。
「「本命」に続く競馬予想ソフト第2弾として、
予想システムや内容を一新し、
急増する競馬ファンのご要望におこたえするために
黒鉄ヒロシとニチブツが開発」したのが
『黒鉄ヒロシの予想大好き!勝馬伝説』(1990 FC)。
これだけ力を入れているのですから相当な自信作かと思えば、
『黒鉄ヒロシの予想大好き!勝馬伝説』でも
「ユーザーの皆様がこのソフトの予想結果を元に
投票されたすべての結果に対して、
当社と黒鉄ヒロシ氏は一切の責任を負いません」
とやっぱり保険が掛けられていました。
それでは『馬券必勝学ゲートイン』(1990 FC)はどうかというと、
「この「馬券必勝学・ゲートイン」は、
あくまでもゲーム予想を楽しんで頂くために開発されたものですから、
ゲームとしてお楽しみ下さい。
本レース(各競馬場)のレース結果等には
一切責任を負いかねますのでご了承下さい」
と更なる保険が掛けられていて、
競馬予想ソフトの難しさを実感させられるに至ります。
その点、
『井崎脩五郎の競馬必勝学』(1990 FC)
の井崎脩五郎さんは堂々としていました。
それもそのはずで
『井崎脩五郎の競馬必勝学』も大枠で捉えれば
確かに競馬を予想をするソフトなのですが、
ゲームの中にのみ存在するレースを予想するゲームゆえに、
現実なんて相手にしていないのです。
ゲームの中の予想家として責任を負わないかどうかは
また別の問題なのですが。