10月16日(月)雨のち晴れ

髪を切ってからなんとなく気分がいい。
君は少しずつ変わってきているよと言われたので自分の何が変わったのか考えてみたい。
変わったと思う点は、自分の未熟さ、幼稚さに目を瞑らなくなった点。他人からの承認を渇望しなくなった点。絶望に光を見出さなくなった点。人に呆れるようになった点。苦しいではなく虚しいと思うようになった点。
変わらない点は、自分の気持ちを話さない点。
考えてみたけど、自分の変わらない点を挙げるのは難しい。元々あるものに気付くのは。
私は今どこに向かっているのか、どこに向かうべきか分かっていないから虚しいのだと思う。少し前までは、笑いたい時に笑い、泣きたい時に泣き、怒りたい時に怒る、そんな風に感情に従順でいたいという目標があったし、実際、意識せずとも大体そのように生きていたと思う。今もそう生きられたらいいなとは思うけど、感情のままに振る舞うことをイメージしようとしても以前までのように上手くいかない。子供はとても上手にしゃがむ。背中を丸めて、その愛らしい膝を小さく抱える。自分の体を自分のものとして思いのままに扱うことに長けていて、且つ、それを自覚していない。そのあまりの自然さに憧れて真似してみても、重心は想像以上に後ろに引っ張られ、膝裏に血の滞りを感じる。きっと立ち上がったら貧血でクラクラする。何より、私はしゃがむためにしゃがんでいる。憧れた自然さや純粋さとは程遠くて悲しい。それと同じことが感情についても言える。
静かな人になりたい。喋らない人という意味ではない。愛するべきものを愛していて、内側で自分と戦い、いつも青く燃えている人に私はなりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?