にんじん

すきなひとに、呪いをかける

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すきなひとに、呪いをかける

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何度だって思い出す

どうしたって胸が痛むこの季節。きみが大切な人をなくしてしまった季節。 友達と旅行先へ向かいながら、なんだか嫌な予感がしていた。まさか今日じゃないよね?すぐに駆け付けられない場所にいるときになんてまさか、と思っていたら、予感は的中。急用ができたと、旅行を引き上げきみに会いに行くと、死にそうな顔をしていた。 まだ泣いていないんだと話すきみの顔は泣いていた。受け止めきれない現実と、それなのに進まなくちゃいけない状況にきみは大丈夫と笑った。少しでもきみの気晴らしになればと色々なこ

    • きみに呪いをかけたい

      きみのことが、本当に大好きだった。 きみにその気持ちが届いていたのか、届いていなかったのかは分からないけれど、直接はもう届けることができなくなってしまったので、いつか、気付いてくれたらいいなと思いを込めて、どれだけきみのことを好きだったのかを書き溜めて呪いをかけたい。 きみと食べるごはんが好きだった。 ご飯の約束をするときは大抵、何が食べたい?と聞いてくれたね。きみは何がいいのと聞き返して、答えが返ってくるのは10回に1回くらいだったかな。わたしが食べたいものを決めるま

    何度だって思い出す