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【共通テスト~2次試験】合格への直前1か月スケジュール例

【記事の要約】
共通テスト~2次試験の過ごし方は合格に大きく影響してきます。
この記事では、その間のスケジュール例を紹介します。

【0.まえがき】


受験生の皆様、共通テストお疲れ様です。
共通テストの自己採点結果を基に本命の志望校を決めたころでしょうか。

1月中旬に共通テストの結果から志望校を決めてから、2月下旬の2次試験本番までには約1か月あります。

その間にひたすら勉強に取り組むのは当然ではありますが、なんとなく目の前の問題を解いているのでは残念ながら時間の無駄です。

限られた時間の中で効率的に合格へ近づくためには、スケジュールを立てて計画的に勉強をしていく必要があります。

とはいえ、忙しいこの時期にスケジュールの立て方の勉強をする余裕なんてないと思いますので、この記事の基本的なスケジュール案を使い回してみてください。

一つ覚えておいてほしいのは、

今からすべてをカバーするのは不可能。致命的な弱点を優先的に埋めていく

ということです。

幸か不幸か、2次試験は満点をとらなくても合格できます。
多少粗くてもいいので、弱点を補うことを優先に勉強を進めていきましょう。

【1日目:志望校分析】


ということで、受験する大学を決定しいよいよ最終章に突入するわけですが、試験勉強に入る前に志望校の分析をします。

同じ国公立大学でも2次試験の内容はそれぞれ特徴的です。なので、これからの勉強もその特徴に合わせたものにしていくわけですが、そのためには、自分の受ける大学の入試の特徴を必要があるのです。

調べる項目としては、以下があります。

・試験日(日程)
・科目
・配点
・試験時間
・(出題傾向)
・(難易度)

下2つについては、明確な情報源はないですが、先輩や先生、他の受験生などから情報を仕入れたり、実際に過去問を解きながらつかんでいくことになります。

それと過去問も早めに入手しておきましょう。
少なくとも5年分はほしいです。

【2、3日目:過去問1年分(実戦形式)】

さて、いよいよ本腰を入れて勉強をしていくわけですが、いきなり実戦形式で過去問を1年分解いていきます。

まずは、「自分がどれくらいの点数を取れていて、さらに合格に近づくために何を補えばいいか」というのを把握するためです。

実戦形式なので当然時間も測りますし、採点もします。
可能であれば、時刻まで合わせてもいいと思います。

記述式の問題の採点は難しいので、大雑把な感じで大丈夫です。
学校や塾の先生にお願いしてもいいとは思います。

ここで大事なのは、「合格点をとれたか」よりも、「何が難しかったか」「どうすれば点数が取れるか」です。

例えば、2次試験の数学の難しさは大きく分けて2つあります。
1つは「計算量が多く時間が足りない」難しさ
もう1つは「問題の解法が思いつかない」難しさ
です。

もし、前者であれば計算を早く正確にするための工夫を考えます。
後者であれば解法を覚える・使いまわす練習をします。

共通テストは標準的な問題が多い試験ですが、一方2次試験は大学の特色が表れているため、共通テストのテクニックが通用しないことが多いです。

一度、1年分の過去問を解いてみることで、自分の受ける試験の特徴を体験し、それから点が取れなかった原因を克服する作業に入っていくわけです。

【4日目~試験1週間前①:過去問を解けるようにする】

過去問の問題はそのままでることはなくても、似た傾向の問題がでることが多いです。なので、まずは過去問の問題を解けるようにします。

まずは、【2,3日目】に解いた年度の問題のうち、解けなかった問題と間違えた問題を解きなおしていきます。

とはいえ、時間が限られているので、分かりそうにない問題はどんどんパスして解答を写します。

そして、解けなかった問題を一通り解きなおしたら、2週目でも解けなかった問題だけを解きなおしていきます。

4周目は3週目でも解けなかった問題を解きなおしていきますが、ここで解けなかった問題は諦めましょう。4回も答えを見ているはずなのに、解けない問題は入試本番までに解けるようになりません。

問題を解くことをあきらめるというのは不安になりますが、2次試験の問題は難易度が高く、すべての問題を解けなくても合格はできます。

みんなが取れる問題を取っていれば合格はできます。
裏を返すと、みんなが取れる問題を落とすと合格できません。

今は、すべての問題を完璧にするよりも、みんなが取れる問題を取れることを優先的に勉強していきましょう。

【2,3日目】の年度の問題の解きなおしが終わったら次の年度でも同じことを繰り返します。

このとき、実戦形式で解く必要はありません。
実戦形式で解いてしまうと、解けなかったことに対して余計な不安と焦りに襲われることになります。

解ける・解けないに注目して、解けなかった問題にマークを付けていきます。
そして、先ほどと同じく4周解きなおしを行います。

解きなおし中に心に留めておいてほしいのは、「スピード重視」で進めていくことです。
入試本番でゆっくり悩む時間がほとんどありません。ちょっと考えて解けそうになかったら、あっさりと解けなかった判定しちゃいましょう。

(注意)
後で使うので1年分は手を付けずに残しておきましょう。

【4日目~試験1週間前②:自分の弱点を攻める】

過去問を一通り解いてみて、なんとなく自分に足りないものが見えてきたと思います。

ここからは合格への足を引っ張る最大の弱点を補強することを目標に勉強内容を考えます。

例えば、英語の中でも「英作文が苦手」「長文読解が遅い」「単語・語法を覚えていない」などがあると思います。

その中で一番ダメージが深刻なものからカバーしていきます。

英作文がほとんど解けなくても、「配点が少ない」・「難易度が高い=みんな解けない」であれば、ダメージは少ないですが、
「部分点が大きく入りそう」「みんなそれなりに書いてきそう」であれば、対処する必要があります。

★ポイント★
合格のために何が必要か
→自分に足りていないものは何か
→その中で致命的なものはどれか
→それをカバーするにはどうすればいいか

【試験1週間前:過去問②(実戦形式)】


いよいよ、試験1週間前になった段階で、とっておいた1年分の過去問を実戦形式で解いてみます。

ここで注目するのは「どれだけ点数が取れたか」ではなく、「どうして解けなかったか」です。

実戦形式で過去問を解いてみることで、弱点を再確認するわけです。

【試験1週間前~試験2日前:最後の弱点克服】

過去問を解きなおして、発見した弱点を再び克服していきます。

流れはこれまでと同じです。

ポイントは解けなくても落ち込まないこと。
自分が解けないものは大体の人は解けません。

入試は近い実力の人が集まるので、「自分ができないのだから、他の人もできないだろう」の精神でOKです。
(トップ合格を目指すならそうは言ってられないでしょうけど・・・)

【試験前日:試験本番のための下準備】

さて、いよいよ試験前日になりました。

この日のポイントは「明日を万全の状態で迎える」ことです。

これまでできる準備は十分やってきました。今日1日がんばったところでもうほとんど得るものはありません。

明日の入試本番を万全の状態で迎えるために、この日は準備の日にします。

<やるべきこと>
明日の持ち物の用意
会場への道順の確認・下見
十分な睡眠
<やってはいけないこと>
過去問←解けないと不安になります
徹夜←最悪です。入試で頭が働きません

試験前日は勉強しないと焦ってしまいがちですが、事前に前日は余裕を持たせるというスケジュールを立てることでそれほど焦らなくなります。

逆にいうと、前日はあまり勉強をしないという前提でスケジュールを立てていく必要があったということですね。

【試験当日:精神力を温存する】

さて、入試当日になりました。

あとは、入試本番で全力を出すだけですが、試験が始まるまでにできることがあります。

当日のポイントは「精神力を温存する」です。

そのためにできる一番簡単な方法が「事前に決めておく」ということです。

例えば、試験会場までの行き方を当日まで決めておかなかったら、試験が始まる前に「どうやって会場まで行くか」「このルートで大丈夫なのか」を朝の切羽詰まった状態で判断することになってしまいます。

試験会場に無事着いたときには、すでに1つの試練を乗り越えてきた状況になってしまうというわけですね。

準備を前日に済ませてしまったのは、入試当日に余計な精神力を使わないためなのです。

<前日に決めておくといいこと>
起きる時刻
朝食・昼食
服装
持ち物
会場までの道順

試験会場についたら後は試験で全力を出すだけです。

これまでスケジュールを立てて計画通り受験勉強を進めたあなたなら、きっと大丈夫です。

【まとめ】

これまでの内容をざっとまとめます。

初日:志望校分析
2~3日目:過去問①(実戦形式)
4~1週間前:過去問解く
        :弱点補強①
1週間前:過去問②(実戦形式)
1週間前~2日前:弱点補強②
前日:入試本番の準備
当日:全力で試験を受ける

私立大の入試を受ける場合は、それぞれの間に入試が挟まってきます。
どれくらい私立大の入試に力を注ぐかというのは難しい問題ですが、そこも今の自分の実力・入試の難度・志望度によって調整していきます。

まだ共通テストが終わって日が浅いですが、今のうちに入試本番までの計画を立てて、貴重な時間を無駄にしない効率的な勉強で合格に近づいていきましょう。


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