AIにヴィジュアル系バンドが抱える疑問に回答してもらった。
最近話題のChatGPT。
質問を入力すると、AIによって自然な回答が出力されるという、対話に最適化された自然言語処理モデルとのことです。
従来のチャットボットよりも正確性が高く、OpenAIのアカウントを開設することで無料で利用できるのも、試しに使ってみるにはありがたいですね。
ヴィジュアル系とは、いつも何かに疑問を抱いている存在。
このAIであれば、そんな彼らの疑問にも、バシッと回答を導き出すことができるのではないか。
ちょっと実験してみようと思います。
まずは、黒夢さんがこんなことを歌っていました。
MARIA 教えてよ。
そのまま入れると、回答が出力されます。
この企画、ダメかもしれない……!
"MARIA"を、拝啓とか前略みたいに使ってくるAIのヴィジュアル偏差値の高さに驚く一方で、的外れな歌詞解説みたいになってしまったので、もう少し質問をシャープにしてみましょう。
挨拶後である"MARIA"は省略し、文章を並び替えたところ、なんとかアドバイスっぽくなりました。
なるほど、確かにそれっぽい。
"生まれつき器用でないことは、自分自身を高めるためのチャレンジであり、成功への挑戦でもあります。"
この言葉を黒夢さんへの回答とさせていただきましょう。
続いて、Plastic Treeさんから投げかけられた質問です。
回答として100点満点で驚きます。
これを一発目に持ってくれば良かった。
こちらで付加することは何もありませんが、あえてひとつ言うとしたら、プラの歌詞に共感しているリスナーは、こういうキラキラ言葉が欲しくてプラを聴いているわけではないんだよな、というぐらいです。
まだまだ行きましょう、シドさんからの御手紙です。
額面通りの回答をしたうえで、そこに込めたメッセージを感じ取り、アドバイスに繋げているという流れが純粋に凄い。
接続詞に微妙なところは残るにせよ、やや変則的な文章であったことも踏まえると、十分に及第点以上でしょう。
感覚は掴めてきたので、MUCCの皆さんからいただいた、サウンド同様の重めの質問に回答していきます。
あの、"自分自身を受け入れることで、自分自身とのつながりを強化し、孤独感や絶望感を軽減する"って、なんかめちゃくちゃ深くないですか?
それ以降は一般論的かもしれないけれど、重そうな質問には、丁寧に言葉を尽くしている印象。
これって、そのようにプログラムされているから、で済ませていいのでしょうか。
そして、そんな風に気を使いながらも、しれっと最後にメンヘラ扱いしてくるのがたまりません。
最後は、DIR EN GREYさんからの質問で締めくくりましょうか。
チャットのツリーにタイトルが自動で設定されるのだけれど、「優しさとトラウマ」でした。
なんだか、本当にカウンセリングを受けているみたいで泣きたくなってくる。
ちなみに、同曲の別のフレーズをChatGPTに放り込んでみたら、こんな回答になりました。
機械!あまりにも機械!
AIとの絶対的な壁を感じた瞬間でした。
結論。
精度の高い回答にAIの進化には素直に驚くけれど、ヴィジュアル系を聴いている人間は、必ずしも正論を求めているわけではないってことも痛感しました。
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