【ミステリーレビュー】双頭の悪魔/有栖川有栖(1992)
双頭の悪魔/有栖川有栖
有栖川有栖による"学生アリスシリーズ"の第三弾。
タイトルの趣向は少し変化が加えられたものの、第一弾、第二弾と同じくクローズドサークルによるフーダニットという基本線は同じ。
ただし、本作には動機やトリックといった要素も付加されていて、いよいよ新本格ミステリの要素、全部盛りといったところである。
前作からの流れを受けて、心に傷を負い木更村に身を寄せていた有馬麻里亜を迎えにいくため、木更村に隣接する夏森村へと向かう英都大学推理小説研究会のメンバーたち