剥製
悲しみの奥底に
庇護への欲求が潜んでいる
嫌悪の裏側に
恐怖がこびりついている
優しい眼差しに晒されて
身動きができない
慈愛を浴びて
私は 剥製になっていく
眺められ 見つめられ
肉が綿へとすげ替えられ
二つの澄んだガラス球に
景色が遠く映り込む
抱擁の内に
鎖縛が沈む
息継ぎが
唇でふさがれる
被害の心は
加害の身を帯びていく
剥製に降り立った 私は
幻にのまれていくだろう
全てがまるで本物のようだ
「生きろ。そなたは美しい」
悲しみの奥底に
庇護への欲求が潜んでいる
嫌悪の裏側に
恐怖がこびりついている
優しい眼差しに晒されて
身動きができない
慈愛を浴びて
私は 剥製になっていく
眺められ 見つめられ
肉が綿へとすげ替えられ
二つの澄んだガラス球に
景色が遠く映り込む
抱擁の内に
鎖縛が沈む
息継ぎが
唇でふさがれる
被害の心は
加害の身を帯びていく
剥製に降り立った 私は
幻にのまれていくだろう
全てがまるで本物のようだ
「生きろ。そなたは美しい」