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企画現場で起こるディスカッションの拡げ方と落とし所。2423の法則を味方につけるコツ

こんにちは、そろそろ(納期も予算も)限界だ!どうしよう。とお悩みのディレクターのみなさん、大変お疲れさまです!そんなあなたの心のスキマを埋めるべく今日もお届けします。

今回は、Ver.3「企画立案進行と着地についてのお話」になります。あれ、なんか胃が痛くなってきたような。。

まー気にせずいきましょう!

得てして起こる2423の法則についてご説明します。元々は、システム開発現場でよく出てくるワードです。どういうことかというと、こちらの図をご覧ください。

このように企画から着地までの一連の流れを「2423の法則」と言います。

つまり本来の企画や開発予算や期限の都合などから、本来2であるべきなのですが、そこだけやってしまう場合ただ言われたことをやるだけの人になってしまいます。

そこで、初期の企画案を作った後にブレストをして本来解決したい問題や作りたいものなど可能な限り抽出します。

抽出したら、松竹梅で言うところの「松」プランの企画書を提示するのが4のフェーズです。これを実行して良いことは「ああこの人うちの会社or私のことちゃんと考えてくれてる」という印象と事実が残ることです。

もちろん、デメリットもあります。「いやーこれだとだめっしょー」と経営層やら、上長や客先から言われ、こんな感じでトゥギャザーしちゃいなよ!と無茶振りのオンパレードが発生するのも4です。

そこから現状を見直してどうにか現実に立ちもどり、一旦機体の制御を取り戻そうとしたのが2。結局、4はお互い予算の都合でできない条件だから知恵を絞りながら譲歩して、「最善案の一歩手前で実現できる着地ポイントに向かう」ところが3という感じになります。

着陸体制に入りましょう

ただし現実問題。言われるがままになると関係者全員が疲弊します。着地がどのポイントであれ解決できないと、炎上します!そんな状況にならないよう(ファシリテートによる)機体のコントロールを取り戻す話をします。

先立ってお話した通り、無茶ぶりをそのまま飲むから大変なことになるのでそうならないように以下の打ち手をやりましょう。

①企画案そのものに対する代替案を書いて提示する。

空想科学的な企画案から現実は生まれないので、こちらからどのようにして実現が可能なのか打ち手を考え、企画書としてこちらから提示しましょう。

②開発期間や予算、人員の不足問題から現実可能な範囲を明確に伝える。

それが無理な場合は、意思決定が遅かったり条件を理解できない場合、ローンチできないですよ。4じゃなく2でもなくご破算になるということを伝えましょう

そして3で合意形成できるよう調整に入る企画ミーティングを実施
するべきです。

このフェーズでは合宿形式で4時間のミーティングを2回ほど実施するのが
ベストです。広げた風呂敷を畳んで、広げて、また畳んでとなると時間も手間もかかります。

③着地ポイントにちゃんと着陸できるよう調整をする。

本来2だけの予算と期限しかないパターンが往々にしてあります。その場合、限られた制約条件下でも稼働できる歴戦の猛者(友人の会社やフリーランス)を確保するのは必須条件です。

サカナの場合、誰が、どの案件をいくらで請けているのか。という情報の収集をしているのと、必要であればプロジェクトにアサインできるよう交渉をしてその人を直接呼ぶケースもあります。

できる人をちゃんとアサインできた場合、「伝言ゲームにもならず、発注先は単価を抑えつつクオリティを担保でき発注側のパートナーも大手ベンダーから請けるよりもよい条件で仕事ができたりする」ので、結構喜ばれます。

マッチングは得意領域なので、何かあればいつでもどうぞ。地味ですが、ここの部分ができるかどうかでスマートな着地か緊急着地になってしまうのかプロジェクトの成功が左右されるので手は抜かないよう努力しています。

ざっくりとやるべきことはこんな感じです。

大事なのは、2423の法則をコントロールできるようになると、いざという時に頼られたりするようになるので、下請けという位置ではなく対等なパートナーになれますのでぜひやってみてください!

さて、このお話をお読みになっているあなたのお役に立てることを願い、筆を置かせていただきます。次回は、番外編でBARで得られるノウハウをお伝えしたいと思います。それではまた!

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