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『最好的暑假 -飯本貴子といとう二人展-』の開催によせて(暴露編)

展示をします。

(拍手)

写真家 飯本貴子さんとの二人展。二人展と言っても、お互いがそれぞれに作品を持ち寄るわけではありません。私は文章とモデル、貴子さんは写真で1つの作品を作ります。映り手と撮り手の共同制作展と言ったほうが近いかな。

概要▼
『最好的暑假 -飯本貴子といとう二人展-』
2019/9/21(土)0時から2019/10/20(日)23時まで

そもそもどうして展示なんてするのかというと、今の「私」の記録を残したかったから。わあ、なんて自分勝手な理由笑。その自分勝手な理由に行き着くまでにはちょっとしたストーリーがあります。少しお付き合いください。

振り返ると、写真に映り始めて2年が経とうとしています。写真と触れたことによって自分の人生も大きく狂わされました。ただただ四角形の画の中に自分たちの理想とするフィクションを作るために写真に映る角度を考えたり、ご飯を食べなかったり、人の前で裸になったり、髪を切ったり染めたり、普段は歩くはずの道路で寝転んだり、自ら腕を噛んで血を出したり、女の子とキスしたり、半分過呼吸になりながら水の中に沈んだりしました。普通に俯瞰してみたら、とても文明の中で生きている人間とは思えない。

それでも出来上がってくる写真の中の四角形のフィクションには、(大げさなんだけど)自分の理想と生きたい世界観が詰まっていて…それを見る度に恍惚となっていました。どんな行為よりも気持ちのいい快感と安心が欲しくて、今も続けている訳なんです。えへ、しょうもな。もともと現実の世界でうまくできなかったからせめてソーシャルの中ではうまく生きたいと思って映り始めた写真。写真とソーシャルという場を通してしか人と会話ができませんでした。(今でもそうです笑。)

ただ、副作用もありました。写真に描かれる理想の世界に収まる自分と現実の自分が悉く一致せず、自己嫌悪が加速しました。さらにいただくお仕事のお話ではソーシャル上のフィクションに収まっている私をご指名いただくことが多く、三次元と二次元の私はどんどん乖離し、今ではジキルとハイドのようにお互い存在すら認知しないほどに干渉しなくなっています。

私はそろそろ人生をソーシャルの「いとう」さんに飲まれそうだし、自らどこまで飲まれるかを試したいので、今三次元をかろうじて生きている「私」を記録しようと思いました。まだ自分の殻にこもったままの第三者に見てもらうために存在していない「私」を残したかったんです。季節は一番苦手な夏にしました。「私」が本当に苦手な夏。暑さで忍耐が持たないから一番素の自分が出るんじゃないかなと思って。


ちなみに私と貴子さんは私がこんな扱いづらい性分なので大親友というわけではありません。路上に寝てみてなんて指示を出すこともないし、ただ女の子として盛れている写真をとることもありません。この絶妙な緊張感が功を成して、貴子さんは貴子さんの目線から、「私」と時々顔をだす「いとう」を撮ってくれています。この展示には三次元を生きる素の「私」がたくさんたくさん映っています。世間を斜に構えてないし、爆笑してるし、ふてくされるし、ぼうっとしてるし、だらしないです。恥ずかしい。

いろいろ考えて会場はオンラインがいいと私が我を通しました。
「いとう」のことをソーシャルで見てくれる人たちに「私」を見て欲しいなと思ったからです。距離という制限がなく、いつでもどこでも誰でも好きな情報を集められる昨今、混沌と溢れる情報の中で「いとう」を見つけてくださった皆様全員が見られる会場で展示をしたかったからです。

いつも「いとう」を楽しみにしてくれる皆様には、中学生がANNを聴きながらノートの端に書いたような文章(あとで読み返すと死ぬほど恥ずかしいやつ)をふんだんに書きました。時々カフェで鼻血を出しながら書いたので、少し血の匂いがするかもしれません。

タイトルの邦名は「最高の夏休み」という意味です。誰にとって、何が最高なのかは見てのお楽しみ。

もう数日で開幕です。
どうか、私たちの最高の夏を一緒に楽しんでもらえたら幸いです。

チケットのご購入はこちらから。
◆入場料:通常チケット 500円
     ミニ写真集付きチケット 2500円
 ※ミニ写真集の郵送は展示会終了後予定
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いとうという名前でいろいろ書き綴ってます。ミスiD2019 文芸賞。物書きと被写体と映像と服作りとマルチクリエイターを気取ってます。