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今週の台所・ピリ辛豚汁

最近は、健康の柱として毎日1食は味噌汁を食べることにしている。

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うどんや鍋の日でも、とにかく横には味噌汁。1日でも食べるのをやめてしまうと、なんだかそのまま味噌汁を食べる習慣が遠のきそうな気がして、1日すくなくとも1食、多いときは3食、食事に摂り入れている。

けれどというか、だからというか…。毎日食べていると、たとえ具を根菜にしたり淡白な野菜にしたり、豆腐を入れたり卵をおとしてみても「なにか味の違うものを!」「味にパンチがほしい!」みたいな気持ちになることがある。そんなある日、思いつきで作ってはまったのがピリ辛豚汁だった。

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ある日気まぐれに、唐辛子、にんにく、パセリと塩の入ったスパイスを、油で炒めてから豚汁を作ってみたところ、これがうまかった。一度ピリ辛風味のとりこになってからは、体力を回復したいときや、風味の違う汁ものを食べたいときにピリ辛豚汁を作っている。

ごま油でお肉を炒めて、今日はこの野菜の気分だな、と思う野菜をザクザクと投入していく。大根を入れるときは、幅1㎝くらいの大きめのいちょう切りに。厚みのある大根が、ほろりと柔らかくなったときは最高だ。

これまで作ったなかで一番おいしかったなあと思ったのは、ピリ辛にして生姜のすりおろしを入れて、最後にゆずの皮のすりおろしを混ぜたとき。ごま油がきいて、ゆず皮の風味と匂いを感じられておいしかった…。いまだにそのときの味は再現できない…。

たぶんどはまりした理由は、食べるのが楽しみになって、作っていて楽しいから。豚汁のいいところは、懐の深さだと思う。これはお味噌汁にもいえることだけど、豚汁になると油で炒めるという工程が加わって、普通のお味噌汁と少し類が違う感じがするからか、私の場合より一層いろんなことにチャレンジしやすい。実はお肉も、最近は挽肉にはまっていて挽肉豚汁だ。だけど豚のお肉だから豚汁だよね、とあんまり形にこだわらずフリースタイルで作れてしまう。

柚子の皮をすりおろすのはどうだ、普段は酒粕はそこまで得意じゃないけれど今日は入れてみたいかも…と、日々、気分に合わせて変えたり、浮かんできた「あれはどうだ? これはどうだ?」を試してみる。「合う! おいしい!」となったら、あつあつの豚汁をうま~とほおばる。

そこから、味のベースだけじゃなくて具も気分に合わせて変えるようになった気がする。ナメコを入れてみたり、色味をかねてほうれん草を最後にちらしてみたり…。ちなみに今回は、夏に買ったけれど使う機会を逃していた冬瓜入りの豚汁。普通の冬瓜汁のほうが冬瓜の味がひきたっておいしいかなあと思ったりしたけど、これも一つの発見だ。

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たっぷり作るときもあれば、肉をシャッと炒めて、そのときの気分の野菜を2、3種だけ合わせて10分くらいで1食分だけつくるときも多い。豚肉が入っていれば豚汁で、疲れているときは元気をもらえそうな気がするから、最近はとっても重宝している。

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私にとって豚汁は、おいしくて手軽にできて、食べるのが楽しみになる食べ物。ゆずが出回る限り、私はきっとピリ辛でゆずの風味のきいた豚汁を作り続ける気がする。

最後は豚汁そうめんがおいしかったから作ってみた、豚汁そば。そうめんのほうが、ゆでたての麺と熱々の豚汁がうまくなじむ気がして好きでした。でも、あれやこれやといろいろ試してみて、日々発見があるのがやっぱりいいです。

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