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今週の台所・ねばねば食材とそば・うどん

夏になると、昔そば屋さんで働いていたときのまかないを思い出す。

1人の同僚の方が、すごく気さくな方だった。必ずまかないのおかずを作ってきてくれて、四季折々、様々な料理をいただいた。中でも一番記憶に残っているのは夏で、夏になると思い出す料理がいくつかある。今日はその中の1つ、ねばねば食材とおそばのコンビについて書いてみよう。

その方は長芋と畑で作ったオクラ、モロヘイヤ、つるむらさきなどの野菜を細かく切って混ぜ合わせたものを、大きめのタッパーに入れて持ってきてくれた。そして昼になると、これに茹でて水でしめたそばと、そばつゆをかけて合わせて食べる。暑くてばてる夏、このおそばが食べられる日はうれしかった。

思い出レシピということで、今回は本来ならそばで作るべきなのだけど、うどんがちょうどあったので、ついついうどんで作ってしまった…。でも、こちらもよかった。

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実は、麺とねばねば食材のコンビを作るのは久しぶり。いつもはごはんにかけたり、そのまま副菜としてちょこっと食べていた。

今回、久々に麺と一緒に食べて思ったのは、ほっとできて食べやすい料理だなということ。

お味噌汁を食べたりするときの「ほっとする」とは、類がちょっと違う。こちらのそばのコンビは、ねばねば食材とめんつゆと麺、それぞれが主張しすぎずしなさすぎず、なんていうか横一直線、揃って均衡を保っているような感じだ。そのバランスがちょうどよい。で、麺でもともと食べやすいのに、ねばねば食材のおかげでさらに食べやすくなって、するするするする食べられる。気持ちお腹にもやさしい感じだ。そういうすべてがあいまってなのか、なんだか食べながらほっとできる。

久しぶりに作ったら、こちらもうまいんじゃないかと思って作ってみた、なめこおろしバージョン。上のねばねばの流れにのっかって、モロヘイヤとオクラも一緒に。

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おろしがいい。ぴりっと辛みがあって、ねばねばのみのときとはまたちょっと違う魅力が生まれる。でも、こちらもやっぱりほっとする。最近、モロヘイヤが冷凍できることを知って、これがとってもいい(味噌汁を作る気がしなくても、湯に冷凍モロヘイヤを入れれば味噌汁ができるという!)。モロヘイヤをはじめ、今回なめこも冷凍していたもので、調べるとオクラも冷凍できるらしい。今度は、オール解凍食材で作るそばでもいいのかなと思う。こういう作り方もあるんだなー、と新しい学びでもあった。

最後は、こちら。

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以前、『家事ヤロウ!!!』の素麺アレンジレシピの回で紹介されていて気になっていたのですが、こちらがめちゃめちゃそばにも合ったという。フライドオニオンとフライドガーリックが中に入っていて、そのカリッという食感と種々のスパイスがきいた感じがよかったー。

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