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メンタルが弱いんじゃない。「受け身」を知らないだけだ。

高2の夏。

蒸し暑い柔道場。

男臭い空間のなか、
僕はひたすら倒されていた。

そう、受け身の練習だ。

あのときは無駄な練習に思えたけど、
いま思うと、あれほど大切な練習はなかったのかもしれない。

受け身をとること。

これが人生を救う大きなカギだとは、その当時16~17の自分には知る由もなかった。

そこから時が経ち、

例に漏れず、社会の荒波に揉まれ始めた。

1社目ではパワハラ上司に"組み手"を挑み、
結果として背負投げに合い、一発KO。

2社目でも上司との格闘の末、
二度目の背負投げを喫した。

そう、受け身をすっかり忘れていたのだ。

というより、自分のプライド的に「倒れること」が許せなかったのかもしれない。

でも、ようやく気付いた。

受け身は、倒れることじゃない。
自分へのダメージを減らすための、
立派な「防衛行為」なんだ。

自分で自分のことを「弱い」と思い続けた、20代の日々。だけど実は「倒れ方」を知らなかっただけだった。

負けるときは、潔く負けを認める。
でも、ダメージは最小限に留める。

きっとこれが、
"賢い"戦い方なんだろうな。


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