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2018年5月の記事一覧
フットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化11 2.1.6-7 集団戦術の最適化
2.1.6 ダイヤモンド・オフェンスは集団戦術である
戦術とは、各選手がその瞬間に何をすべきか、特定の試合でどのポジションでプレーをすべきかを理解させるもの (ペップ・グアルディオラ)
集団戦術の最適化:
フットボールのダイヤモンド・オフェンスは集団戦術である。チームの攻撃力を高めるには、この集団戦術を最適化する必要がある。フランシスコ・セイルーロによって提案された「6つの構造」の、認知構造
フットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化10 2.1.5 試合中のプレーは無意識的で直感的かつ自動化されている
2.1.5 プレーヤーの試合中のプレーは無意識的で直感的かつ自動化されている
身体的動作は脳からの意識的な指令を必要とせず、基本的に無意識なプロセスにより機能している。意識的にできることは、身体動作にブレーキをかけることくらいだ。意識的な経験は1つの結果にすぎない。 ナタリア・バラゲ&カルロタ・トレンツ(共に心理学者/スペイン)
無意識:
フットボールの試合中、コーチはプレーヤ
フットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化9 戦略・戦術の最適化③ 集団プレーは認知・社会的感情構造と相互作用する
集団プレーは認知構造および社会的感情構造と相互作用するフットボールの集団プレーを最適化するには、認知構造および社会的感情構造と相互作用することが重要であると考える。なぜなら、各プレーヤーは相手ディフェンスのプレーを読み(認知構造)、即興プレーを創造するためにアサーティブネス〈自他を尊重した自己表現〉・コミュニケーション(社会的感情構造)の全ての手段を使って互いに情報を得なければならないからだ(アサ
もっとみるフットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化7 2.1.3〜4 戦略・戦術の最適化:認知構造
2.1.3 戦略・戦術の最適化フットボールのダイヤモンド・オフェンスはフットボールの集団戦術である。フランシスコ・セイルーロ(2002)が提案したようにフットボールプレーヤーがダイナミック・システムであると考えると、プレーヤーは常に構造間の相互作用とフィードバックから構成されると考えることができる。これまで、フランシスコ・セイルーロが提案した「6つの構造」の構成要素について説明してきた。さらにフラ
もっとみるフットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化 5(イントロダクション1.2〜5)
1.2 研究課題研究課題は「フットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化」を分析することである。ダイヤモンド・オフェンスの構造に関して、次の質問に答えようと試みた。
1.どのようにして相手のプレーを読むのか?
2.どのようにして即興プレーを創造するのか?
3.どのようにしてファイナルゾーンで最適なプレーをするのか?
4.どのようにしてフットボールのダイヤモンド・オフェ