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「放課後のプレアデス」を観た。観てしまった。

僕はいわゆる「魔法少女モノ」が苦手だ。

何で苦手か、と聞かれれば答えは簡単で、2011年に放送された某作品以降から魔法少女という存在がダークファンタジーの格好の題材にされてきたからだと思う。(もちろんそうでない作品もあるだろうし一概に否定するのは美しくないが)

だから僕が苦手なものは正確には「魔法少女」ではなく「ダークファンタジー」である。だから何だという話だが。

さて、そんな僕が「放課後のプレアデス」を見るに至ったのはとあるVtuber「プレアデスはオチがすごい日常系魔法少女モノ」という一言に尽きる。

なんだ「日常系」か。だって日常系だよ?じゃあ大丈夫でしょ。怖くないし辛くならない。観た翌日に鬱にならない。OKOK。観よう。

とりあえずあらすじ。みんな知ってそうだけど。

星が大好きな中学生、すばるはある日の放課後、宇宙からやって来たプレアデス星人と遭遇した。
地球の惑星軌道上で遭難した宇宙移民船を直すため、
プレアデス星人は地球人の中からエンジンのカケラをあつめる協力者を召還したという。
ところが集まったのは1人のはずが何故か5人!
「魔法使い」に任命された5人の少女たちはそれぞれ何かが足りていなくて、
力を合わせようにもいつもちぐはぐで失敗ばかり。
おまけに謎の少年まで現れて、こんなことでエンジンのカケラを回収して
宇宙船を直すことはできるのか??

かわいそうな宇宙人を助けようと、未熟さゆえの無限の可能性の力を武器に、
友情を培いつつ、カケラあつめに飛びまわるすばるたち5人。
宇宙と時を翔る、希望の物語。

で、観てみて。確かにオチが衝撃的だった。「マジか~~~~」って感じ。上手にこの気持ちを言語化できる気が全然しません。

中学1年っていう絶妙な年齢設定。みんなどこかで「変わらなきゃ」って焦るような、そんな年頃だと思うんですよ。みんなまだ「何物でもない」蕾みたいな存在で、その蕾が花開く為に必死でもがく様子が印象深かった。主人公たちはバックボーンに何かしらを抱えていて、そのしがらみから脱却しようと成長していくわけ。その様子が天文学特有のクソでかいスケールを交えつつ一つのSFとして成立しているんだなぁと。

魔法少女モノはファンタジーとしてカウントされがちだけど、この作品はファンタジーというよりSFだった。間違いない。日常系魔法少女SF。何言ってんだって話だけど今の僕にはそうとしか表現できないです。後のことはOPの「Stella-rium」の歌詞に集約されてる感じするのでもう任せます。

あと本当にキャラデザが好き。マジで好き。基本的に男性的な「かわいい」がベースなんだけど、そこに上手にスバル的な意匠が盛り込まれてるなと。男性的「かわいい」に男性的「カッコいい」がちょっと混ざってより「かわいい」になるんです。西瓜に塩かける感じね。それが完成度の高い作画に乗っかって視聴者にギューーーーンと伝わるんだからもう堪らないわけです。

個人的なことを言うとすばるとあおいのカラーリングが桃色と水色でうまく対比になっててフワフワした「かわいい」が二乗してるというか何というかね...いいよねあおすば...

言いたいことがまだまだありますが細かすぎるのでこの辺で。確実に言えることが一つ。

観てないなら観てくれ!!!!おわり!!

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