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イカ玉にネギ。東京のきじ

お好み焼きの「きじ」。
大阪の本店で修業した若い人が片道切符でやってきて、東京駅前野ビルの地下に開業したのが2005年のことだから、もう16年。
その間、ずっと人が変わらず一生懸命。大阪の店の東京支店というよりも「東京のきじ」というのが相応しいお店になった。
応援したくなるお店。
しばらく休業していたけれど昨日から営業再開。やってこなくちゃとやってくる。

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勇んできたら開店とほぼ同時という時間でお店を独り占め。
食べたいものはもう決まってて、今日はイカ玉。それにネギをトッピングしてもらうことにする。時間をかけてじっくり焼いて、大きなヘラのような器に乗っけて運び、テーブルに埋め込まれた鉄板の上におまたせしましたと滑らせておく。

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ネギの青さが鮮やかで、そこにたっぷり鰹節の粉、青のりちらして切り分ける。
コテを押し引きするのでなくカンカンカッカッと叩きつけるように切り分けると、短冊状のイカの胴体、ゲソがゴロゴロ転がり出す。どんなに叩いてもビクともしない分厚い鉄板。それでおいしく焼けるのでしょう。

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縁はサクサク、乾いた歯触り。卵を乗せて焼いた中心に行くに従いふっくらしてきてみずみずしい。生地が含んだ出汁の旨味に、大葉の香りとネギの食感。ネギなしで食べるとソースの甘みが途中でくどくなりお水をたくさん飲んじゃうんだけど、今日はハフハフ、休まずおいしく味わった。


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