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FUGUREN Tokyo で味わうクラムケーキと人情味

今日は奥渋に行ってみようと思った。
渋谷の北側、代々木公園の南側。住宅地にポツリポツリと個性的ななお店が集まる人気のエリア。家の近所からバスに乗り渋谷区役所の前で降り、テクリテクリと歩いてく。
目当ては「FUGUREN」。

ノルウェー出身のコーヒー専門店で奥渋の店が海外1号店。
暗渠の上に作られた歩道に面した一軒家。風情がいいのでしょうネ…、世界中からお客さまがやってくる。
お店の人がステキです。

奥渋っぽいオシャレな若い人たちでニコニコしながら働いている。
言葉になれぬ人たちにも丁寧に接し、カウンターに座ったひとり客には声をかけて、さみしくないよう配慮する。威張ってないのがなによりいい。

コーヒートニックをまずたのみ、朝のおめざになにかないかとショーケースを見る。
英国系の焼き菓子がいくつかあって、クラムケーキが目に入る。

どんな感じのケーキなの?って聞くとココナツフレーバーのビーガンケーキ。
ザクザクボソボソが苦手でなければおいしいですよ…、って。
ザクザクボソボソは大好物なのでたのんだ。

そしたらそれがおいしいの!
ビーガンケーキってボソボソしたとこが苦手なことがあるけれど、これはボソボソ感が不思議とたのしい。

底のスポンジ部分と上を覆ったザクザクしたところが混じって、食感にぎやか。耳の奥がくすぐったくなるような感じがボソボソ感を紛らしてくれるんでしょう。
口が一瞬乾いて生地が散らかって、それがゆっくりとろけていくのが肉感的でウットリしちゃう。シナモン、ココナツ、柑橘っぽい香りもあって見た目に反して味わい華やか。

エスプレッソではなくドリップコーヒーを浮かべたトニック。
酸味明るいコーヒーがまるで柑橘ジュースのようにふるまい口をスッキリしてくれる。
トニックウォーターも甘み控えめでビリッと苦いタイプでおいしい。オキニイリ。
クラムケーキとの相性もよく、朝の体がたのしく目覚める。

それにしてもアイリッシュコーヒーがよく出て行きます。

朝の血糖値をボクみたいに糖分であげる人もいて、アルコールをブースターにする人もいる。
アイリッシュコーヒーの写真を撮ろうとする人にウィスキーの瓶を持って近づいてコトンと置いて景色を作ってあげるところも粋でやさしい。近所に越したくなるお店。オキニイリ。


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