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ボクが好きなタイプの店はこういうお店

歩いて近所の志な乃に来る。先日来、蕎麦がどうにもこうにも食べたくそれで今日。

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新宿御苑の近所の店で、いつも静けきいぶし銀。
今日もボクの前に先客ひとり。そのあとパラリパラリと二組ほどがやってくる。お店の人の働きもゆったりとしたペースで丁寧。よきお店。

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考えてみればボクが好きなお店って、過ぎた人気で混雑しているお店は数えるほどしかなくて、そのほとんどがのんびりしていて、ずっとほどよき人気が継続する店。この店もそう。
こういう時期にはなんだかとてもありがたい。
合盛りせいろをお願いし、追加でけんちん汁とたのんだ。

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せいろ用のタレと薬味がまず到着。大きな徳利にたっぷりなみなみ注がれたタレ。薬味皿には刻んだ胡麻に白ネギ、わさび。擦った生姜に大葉に大根おろしと多彩な薬味がどっさりと乗る。サービス精神旺盛がよし。

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そしてけんちん汁が到着。
ごま油の香りがフワッと鼻をくすぐりお腹を鳴らす。
ふるふるに形を崩して煮込まれた豆腐。
大根、ニンジン、ごぼうと具材もたっぷりで味噌で風味が膨らんだおいしい出汁がお腹をやさしく温める。

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続いてメインの合盛りせいろがやってくる。
蕎麦とうどんの盛り合わせ。
どちらも水をたっぷりまとってツヤツヤなんともみずみずしい。
蕎麦は太めで色黒で、うどんは飴色。どちらも手切りで太いところがあったり細い部分があったりと、太さ違いの歯ごたえや歯ざわりたのしめ飽きさせぬ。なによりコシがスゴイです。角張った蕎麦の形を喉が感じる程にキリッと固くてたくましく、噛むとねっとり粘って消える。
うどんは小麦の香りがおいしくすべすべ唇なでながら、むっちり奥歯を包み込みつつちぎれて喉をかけおりる。

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蕎麦をけんちん汁の中に入れ、しばらくそのまま休ませてスルンとたぐると、熱が入ってねっとり粘る。蕎麦そのものの風味が口に広がって、温度が変わると蕎麦ってこんなに印象を変えるんだなぁって感心しながらスルリスルンと味わい食べる。

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色白のタレ。見た目は薄く見えるのだけど出汁がしっかりきいていて、塩の風味も力強くて硬いうどんもおいしくさせる。蕎麦にはわさび、うどんの上には刻んだ生姜、大葉をちらしてズルンと食べる。いろんな薬味がタレに混じっていくのだけれど、タレそのものの旨味、風味が揺るぎないのもオモシロイ。

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スルンズルンとあっという間にたっぷりの量のそばやうどんがお腹に収まる。ぽってりとした蕎麦湯をタレに注いでゴクリ。お腹もあったか…、オキニイリ。


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