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クラシックカーやバイクと一緒に海鮮丼を売る店があるんだよっ!

地方にはなぜこんなところにこんな店が…、という不思議な繁盛店に出会うことができたりする。
例えば大衡町の隣、大和町という町にへんてこりんな店があるというので来てみたら、おやまぁ、ビックリ。
ガレージだった。

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クラシックゲートという店でクラシックゲートのクラシックは、クラシックカーとかクラシックバイクのクラシック。
昔の車をリストアして販売している店でもある。
店「でも」あるといったのは、そのガレージの一角にレストランがあって、実はそちらが本業。

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リストアバイクや車の販売はあくまで社長の趣味なんだという。
趣味とはいってもなかなかに気合の入った品揃え。
ダットサン時代のフェアレディであったり、カワサキの往年も名車がズラリと並んで、しかもそのリストアの状態も見事なモノ。
どれにもライセンプレートがつけられていて、気に入ったら買ってそのまま乗って帰れるという状態。それを見に来る人たちが次々おしかけやってくる。
男性中心。年齢層は30代から70代と幅広く特に50歳以上の人たちの車やバイクを見る目が熱く、若い頃の憧れが今目の前に!…、的なラブを感じる。そんな彼らを相手にしたレストラン。

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普通、クラシックカーとかバイクとかを見せるガレージに併設する飲食店と言えばハンバーガーのようなアメリカ料理を売り物にしたカジュアルなカフェ…、というのが通り相場。
なのにここのメニューをみてびっくら仰天。
海鮮丼が売り物で、イクラ丼やマグロ丼、ウニ丼、うな丼、焼き魚の定食まである。

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夜のメニューを見せてもらうと刺し身の盛り合わせやらイカ焼き、もやし炒めとまるで居酒屋。しかも夜は週末だけの営業という。
なんでカフェじゃなかったの…、ってお店の人に聞くともともと仙台で居酒屋を二軒経営している会社のお店。仙台駅前の本店と同じ仕入れで、ランチメニューは同じメニューでやっているんです…、と。

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田舎で商売をするときに、気取ると絶対失敗する。だからこういう割り切りってすごくいいなぁ…、と感心しました。だからバイクや車を見ながら待ってでも食事をする人がたくさん集まる。
しかも料理はなかなか上等。鯖トロの塩焼きをたのむと皮がバリッと見事に焼き上がり、みずみずしくてしっとりジューシー。汁は魚のアラでしっかり出汁を煮出した上等なもの。

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サービスです…、ってホタテに中とろ、赤身のマグロの刺身が出てきた。それも新鮮、旨くてビックリ。
ウニ丼をたのむと中落ち、白身と海鮮丼の上にたっぷりウニをのっけた贅沢さ。うな丼だって肝の串焼き付きでそれぞれ1000円前後。流行るよなぁ…、って感心しました。お勉強。


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