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赤坂天茂、かき揚げ丼

今日は友人たちがお誕生日のお祝いを…、って昼をご馳走してくれた。

食べたくって、でもずっとご無沙汰だった「赤坂天茂」のかきあげ丼をおねだりしました。
普通の天丼もあるのだけれど、かきあげ丼がおいしくてほとんどの人がたのむ名品。

女主人が腕をふるうというのも特別。
人気のお店で開店と同時にほとんど満席で、最後に残ったテーブル席を運良くもらう。
まとめたタネを油に落とすと、シュワーっと湿った音がして、シュワシュワ水気を吐き出しながら、最後はカラコロ、軽くて乾いた音になる。
箸で引き出しタレにつけるとジューっとおいしい音と一緒に湯気が上がって衣がタレをたっぷり吸い込む。それと交換に衣の油がタレに移って、タレそのものもどんどんおいしくなってくのでしょう。

ご飯の上にのせて完成。漬物をお供に堂々やってくる。

ずっしり重たい丼を手にのせ口に近づけると揚げた油とタレの香りが鼻をくすぐる。

食べると口に広がる油。
ふっくらとした衣が甘辛いタレを吸い込みしっとりしてる。なのに揚がったばかりのサクサクとした食感の名残があって、なんとも旨い。

具材はシンプル。
小エビに四角くきったイカ。エビはムチュン、イカはむっちりスベスベしていて口に転がる感じが旨い。

半分ほども食べたところでしじみの赤だしがやってくる。
それを合図にかき揚げを箸でばらしてご飯と混ぜる。
丼の中で天ばらを作る感覚。
丼の縁に口をつけハフハフかきこみお腹も気持ちも満ちました。


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