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榊真一郎の経営ノート

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飲食店を経営という視点から考えてみます。 成功する飲食店。 人気のある飲食店。 その逆の飲食店もあって、その違いは一体どこから生まれてるのか。わかりやすく、簡単に。お店選びのヒン… もっと読む
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記事一覧

駅ナカにあってありがたい座り心地のよい椅子、おいしいアイスコーヒー

JRの新宿駅の動線改良工事がひと段落したと思ったら駅ナカの商業施設が次々開業しはじめた。 新南口の駅舎の中にフードホールっぽい施設ができて、食品物販、クラフトビール、ベーカリーカフェが営業開始。 「Petrichor Bakery and Cafe」ってお店が中でも大きくカフェスペースも充実してそうで試すことにした。 個別包装されずパンがズラッと並ぶ景色にコロナ想像はすっかり終わったんだなぁ…、ってしみじみ思い、にもかかわらずテイクアウトとお願いするとひとつひとつ丁寧に個

25年経っても凛とした店、サルサかつ

新幹線で山形県。赤湯の駅で降りて「竹亭」というとんかつ専門店にやってくる。 今から25年前に父が作ったとんかつの店。 おそらく東北でこのスタイルのお店ははじめての開業だったんじゃないかなぁ…、気合を入れてお手伝いしたお店です。25年経ってもお店は古ぼけることなく凛としている。 お店を運営している人は世代交代。今では若い人が切り盛りしてる。 いいお店って時代を越える。時代を越えるお店を作ってコンサルタントは一人前…、と父はいつも言っていてその好例を今日は堪能。 若い人のア

未完成でスタートし、完成過程をお客さまにたのしませる店…、オモシロイ

食後にコーヒー。ちょっと歩いて「シビルコーヒーロースタリー」。 去年の9月に開業した店。 当時は通りとお店を仕切る壁はなく、お店の真ん中にロースター。 奥にはコーヒー豆の入ったズタ袋。 椅子がポツンポツンと置かれただけの焙煎工場の試飲コーナーみたいな雰囲気の店だった。 それが時間をかけてちょっとづつコーヒーカフェのようになってく。 ガラスの壁がお店と外をキチッと仕切り、そこに入り口。ロースターが通りに面したところに移されお店の真ん中にはソファが置かれる。 エアコンがつき、ま

さよならって配膳ロボくんに手をふるボクちゃん、お帰りハンドドライヤー

昼、ガストでご飯。 …、というか「から好」の唐揚げを無性に食べたくってやってくる。 週末のお昼のガストは大賑わいです。 四谷三丁目の周辺のファミリーレストランは次々撤退。残っているのはガストかサイゼリヤということもあり、小さな子供連れのファミリー客には数少ない選択肢だからでしょうネ。 先週の日曜なんてウェイティングまででてあきらめたもの。 この界隈はマンションラッシュ。 郊外にいた人たちの都心回帰を感じたりする。 それに加えてシニアの人にとってもファミレスは便利な場所。お年

シビルコーヒーロースタリー。まもなく完成する模様

テクテク歩いて小さな散歩。 四谷に向かって歩いていたら「シビルコーヒーロースタリー」が営業してた。 たしか日曜はやってなかったはずなのにと思ってお店に入ってみます。 半年近く前に開業。 当時は通りとお店を仕切る壁も入り口もなく、まるで倉庫のような店だった。 時間をかけてちょっとづつ。入り口ができソファが置かれて徐々にお店のようになってきて、今度は椅子やテーブル置かれてすっかりコーヒー専門店ようになってた。 大きなエアコン、ガスストーブとゆっくり時間が過ごせる工夫もされてい

ミッドタウン八重洲の地下。なんでフードコートにしなかったんだろう

東京駅までテクリと歩く。 最近できた再開発ビル「東京ミッドタウン八重洲」を目指してテクテク。地下にバスターミナルが作られていて大型バスが飲み込まれては吐き出されていく。 地下のフロアーが先行開業。どんな様子か見てみます。 地下に降りるとスターバックス。 ドトールコーヒーでもタリーズでもなくスターバックス。とは言えブルーボトルではないスターバックスという「行きすぎないほどよきお洒落」がこのフロアーのテーマなんだ…、ということでしょう。 シティベーカリーがここにもあります。

吉野家でちょっとした絶望を味わう…。

どうにもこうにも牛丼を食べたくって吉野家にくる。 スゴくひさしぶりのこと。すき家に松屋、なか卯と牛丼チェーンはたくさんあるけど、ボクにとっての牛丼といえばやっぱり吉野家。 若い頃にはお世話になったチェーンです。 「うまい、安い、早い」ってキャッチフレーズ。 「やったね、パパ。明日はホームランだ」っていうテレビコマーシャル。 どこにでもあってお腹が空いたときに本当に便利でありがたいチェーンだった。 当時に比べて驚くほどにメニューが増えた。 牛丼のトッピングやバリエーション

ずっとシアワセであり続ける店、神田のエース

神田の「珈琲専門店エース」ではじめるしあわせな朝。 シニアな店です。お店自体が古くてシニア。シニアなご兄弟でやってらっしゃるというのもステキ。 同じようにシニアスタッフで営業していたシニアな「はまの屋パーラー」は若い人たちが引き継ぎ昔の通りを守ってやっているけど、借り物みたいな感じがあるのね。 「昭和をテーマにした喫茶店」というのと「昭和で時間が止まったお店」の差は大きくて、お店の人と一緒に歳を重ねた店だけが持つ安心感は、なにものにも代えようのない宝物。 ずっと続けていけ

金をかけるより、心を込めて…。

四谷三丁目と四ツ谷駅の中間あたりにあるCivil Coffee Roastery」。 数週間前にはじめて来たときは焙煎機が置かれたコーヒー豆の倉庫のようなそっけない造りだった。 ひさしぶりに来たらソファが置かれてほんのちょっとだけカフェのようになっていた。 とはいえやっぱり空気は倉庫。 商売っ気より、しっかり焙煎してまっせ…、って実直な感じが伝わっているんでしょうね。豆を買いに来る人が案外多くてちょっとびっくり。 おなじみさんもできてるようで、すっかりここに根ざしたんだ

たばことコーヒーのマリアージュ!

新宿西口。いつもと違ったお店で朝ごはんをしようと思ってうろうろ探す。 再開発のために西口界隈は飲食店の数が減った。 特に小田急ハルクの真下あたりにたくさんあった喫茶店がほとんど全部なくなったのがさみしいところ。 どうしようかと、それでもうろうろ。 その小田急ハルクの下にあった「シルエット」ってお店が場所をかえてやっているのを発見しました。 全席喫煙可能なお店。 入り口脇には「タバコに合うコーヒー680円」と書いてある。 中を見るとお店の雰囲気はドトールコーヒー程度な気軽さ

天ぷらが先か、そばが先か…。

新宿御苑を千駄ヶ谷門から出て代々木に向かって歩いてた。 そしたら「つるまる饂飩」のお店を発見。まいどおおきに食堂をやってる会社のうどんのお店。 関西由来の店だから、出汁も麺も関西風で西新宿にあったお店にはたまに行ってた。そこはなくなり、さみしいなぁ…、って思っていたらここで発見。 はなまるうどんのようなセルフのうどん屋さんで、お店に入るとまず天ぷら。 それに続いておにぎりがあり、先に進むと茹で麺機。出汁の入った鍋があり最後にレジという構造。 はなまるうどんはこの順番。丸

金よりも人の商売

いつものように仙台の勉強会を終え昼ごはん。 利久で牛たんを食べることにする。 仙台だけじゃなくて日本全国に支店を出してるチェーン店。だから東京でも食べることができる。実際、東京のお店でもよく食べるのだけど、なぜなんだろう…。 仙台で食べるほうがずっとおいしく感じたりする。 「本場で食べてる」という充実感がおいしくさせているところもあるにはある。けれど仙台にあるどの店でいつ食べてもやっぱり東京で食べるよりもおいしくて、それはおそらく「本物の牛たんを食べて育った人が作って提供

銀鮭定食に1200円の値段をつける勇気と自信

四谷駅前の再開発ビルの一階に飲食店が11軒。 カフェにワインレストランに日本料理の専門店とバリエーションゆたかなテナント構成。駅前なのにほとんどの店がぼんやりとした営業状況。 唯一例外なのが「できたて屋」っていう食堂で、昼夜問わず営業時間はずっとほどよくにぎわっている。 回転寿司や立喰寿司で人気の「根室はなまる」がやっている店。 お店の窓に「自家製一夜干し」「毎日精米」って貼り紙があって、店の中には精米機。おいしそうな匂いもしてきて、お店の中に入ると厨房。 右手には刺し身や

専門店のみって大人の粋かな…。

夜、新宿で友人と会食。ひさしぶりに「だり半」に来る。 代々木の気軽な寿司屋さんとして長らく営業していた店が、新宿に出した支店。 ただ新宿とはいえ代々木駅にも近く、住所は渋谷区千駄ヶ谷。新しくできたオフィスビルの一階にあって入り口脇に水槽があったりする。店に入ると左手に寿司カウンターがあり、中に職人さんが4人ほど。 テーブルがズラリと並んだ客席ホールは居酒屋仕様。 水槽の上には自家製のちくわが置かれて売られていたり、精米機があってシャリはみんな玄米をそこでつきたてといういろ