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なぜ、戦争は始まるのか?

2014年7月イスラエルで、戦争を初めて体験した。

2014年7月4日〜2014年8月26日まで、毎日のように
僕の当時住んでいたテルアビブまで、ロケット弾が飛んできた。

当時、イスラエル進出の初拠点であり、イスラエルスタートアップの
コワーキングスペース”SAMURAI HOUSE”のオープニングを
控えた2週間前くらいからその戦争は始まった。

その時のショックは今でも覚えている。

”何のために、俺は決心してイスラエルに来たんだ。。。
(また日本から人が来なくなる。拠点、SAMURAI HOUSEも準備万全にしたのに。。。)

2014年5月に僕はテルアビブへ移住、そして、妻が6月に合流、
その1ケ月目の出来事だった。

町中にミサイル警報のサイレンが鳴っていた、
最初は警察か救急車かと思って全く気づかなかった。

警報のサイレンが鳴って、1分後ぐらいに、ドーンという音が鳴る。
アイアンドームが迎撃して撃ち落としている音だ。

今回のニュースを見て、その時の記憶が一気に戻った。
これが1ケ月半くらい続いた。

戦争の始まった日はめちゃんこ凹んだ、
だが戦争が始まった次の日、

”そうだ、俺は戦争を止めるために起業家支援、
日本とイスラエルを繋ぐために来たんだ!”

とむしろ、絶好の機会だと、なぜかめちゃめちゃ前向きになった。
戦争は普通体験できないし、戦争を受ける立場の気持ちもより
クリアになるのでは?と。

戦争が始まり、イスラエルに常駐する日本人の方々が
一斉帰国する中、一旦日本へ帰国する、SAMURAI HOUSE
イスラエル設立のイベントを中止するという考えは、
全く自分の中になかった。

そのイベント当日、僕が冒頭で話した

”皆さんのご家族の安全を何よりも祈ります。
ミサイルが飛んできた時の避難路はこちらです。”

そして、

ご参加頂いたイスラエルの皆さんに
”こんなことが起きてしまって、ごめんなさい
と沢山声を掛けて頂いたことを今も鮮明に覚えている。

そして、その1ケ月毎、戦争は停止した。

それ以来7年間、100社を越える日本企業がイスラエルに進出し、
今回のようなテルアビブも巻き込むような大きな戦争はなかった。

”でも、また起きてしまった。またゼロからのやり直しだ。”

”なぜ、戦争は始まるのか?”

今日はこの部分を話したい。

前回の2014年7月の戦争のきっかけはこうだ。

①ガサ地区の過激派ハマスがイスラエル人の3人の子供を誘拐、殺害
https://www.afpbb.com/articles/-/3035797
②イスラエル側の過激派が報復でパレスティナ人の3人の子供を誘拐、殺害
https://www.afpbb.com/articles/-/3019479
③過激派ハマスがイスラエルへロケット弾打ち込み
④イスラエル軍がガザ地区へミサイル打ち込み

①②の時点で、なんとなく戦争が始まるんでないかと思っていた。

”自分の愛する子供が誘拐されて、惨殺されたらどうしますか?”

これが戦争の始まるきっかけの大きな要因の1つ。

正直、自分の2娘がそんなことをされたら、、、、
戦争や殺人をしないと100%言える自信はありません。

サムライのイスラエルメンバー、シェリーにも昔聞いた。

”イスラエルの人って、みんないい人なのに、なんで戦争をしちゃうの?”

って。

その時、シェリーにも、上記と同じことを言われた。

”愛する人を目の前で、惨殺された時に、あなたはどうしますか?”

って。

戦争って、なんで起きるんだろうって思っていたが、そのきっかけ大きい。

ただし、その前提である誘拐を止めるためには、、、

それは、起業支援をして、雇用を生み出し、富を分配し、
お腹いっぱいにご飯を食べて、ゆっくり寝ることで、
貧困による精神面の不安定さを無くすことではないかと確信している。

だからこそ、 SAMURAI VISION 2030でもイスラエル同様に、
パレスティナ起業家の支援も、9カテゴリーの中の1つとして
明確に入れている。

戦争のない、心穏やかな世界を創りたい。

イスラエルとパレスティナの戦争の1日も速い終結を祈ります。

From Ken

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