道を探す
地図は探検するためのガイド。地図を見て、いつもより遠くまで行けたら楽しい。
ここのところ、サンプリングを用いた楽曲制作を行っている。既存の楽曲などから素材を集め、編集加工を施して新しい楽曲を作る。集めた素材は制作を進める上での手がかりとなる。つまり音楽的アイデアを探究する際のガイド＝地図である、と言えるかもしれない。
制作時は、カット&ペーストや様々なエフェクト処理によって素材を加工していく。例えば音の立ち上がりや余韻の長さを変える、音程や音量を揺らすといった操作を試す。試した先に何があるか。何もなければ引き返す。そうやってトライアンドエラーを繰り返した結果、素材が持つ元々のイメージを離れて、新しい音楽に行き着くことがある。
地図を見ながら、まだ描かれていない場所を探して道を行く、という感じだろうか。曲の数だけヒントがあるとして、この先どんな場所にたどり着くのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？