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知らないと損?! 看護師・助産師・政治家の視点で江東区「新たな取組」を紹介します!(令和3年度予算編)

江東区議会議員の酒井なつみです。

令和3年度がスタートしましたね。

皆さん新生活はいかがお過ごしでしょうか。


我が家では、娘(3歳8ヶ月)が年少クラスに進級しました。

環境の変化なのか楽しみにしていたはずの年少クラスの教室に入るときだけ、私と離れるのを嫌がり毎日のように泣くので、困ってしまいました。

早く環境に慣れて元気に登園してくれることを願って、私も元気に頑張りたいと思っています。


 さて、今日は今年度予算の中から \注目事業/ をご紹介いたします。

作成している4月16日時点で区のホームページでの案内がないものもあり、広報はもう少し頑張っていただかなくては…と思っております。

せっかく皆で収めた税金で、実施しているんですからね。

区も新たな取組を様々工夫して実施しますので、多くの方に知っていただき、利用して頂けたらと思います。


1.【健康・福祉】「オンラインでの高齢者サークル活動」への支援

 コロナ禍で高齢者の外出が制限され、体力低下が懸念される中、江東区は独自の健康長寿・介護予防体操「KOTO活き粋体操」の導入を推進しています。

この体操は筋力アップ、バランスアップ、脳トレーニングができる、「筋力トレーニング編」と「水彩音頭編」の二部構成です。
定期的な運動の機会を提供することで介護予防となり、団体で交流をすることで高齢者の孤立を防ぎます。

現在、区内では
江東区文化センター/東陽福祉会館/亀戸福祉会館/古石場福祉会館/亀戸東長寿サポートセンター/大島福祉会館/塩浜福祉会館/
東砂福祉会館/千田福祉会館

にて月に一度、「活き粋体操 全員集合!」を実施しています。


また、体操のDVDの貸し出しの他、この体操を活用している高齢者のサークルへの支援を積極的に行っています。

今年度の予算では、地域介護予防支援事業の一環として、オンライン活動を円滑に行うための機材の操作支援等に予算が新たに充てられています。

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KOTO活き粋体操(オリジナル介護予防体操)|江東区
活き粋体操0225ol (koto.lg.jp)


2.【産業・生活】区内事業者のICT化を促進

 会計管理・労務管理のキャッシュレス化や効率化を進めるに当たって、ICTツールの導入が必要であることが背景にあります。
加えてテレワークの促進にも不可欠な事業です。

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①ICT導入のための専門家の無料派遣(→課題の抽出、事業者に適したICTツールの提案)
②ICTツールの導入費用の一部補助(上限50万円)


ICT化の支援という切り口から事業者を支援することで、区内の事業の成長を図ることが出来ると考えます。
この事業の受け付けは令和3年度4月からとなります。

その他の中小企業・事業所支援は区報のこちらも参考にして下さい。

3.【こども・教育】子ども家庭支援センターの見守り支援機能の強化

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 従来は、南砂地区の子ども家庭支援センターで虐待への対応をしていましたが、訪問支援機能や、総合支援拠点機能と各センターの連携を強化します。

これにより、区全体で児童虐待の防止に努めます。

背景には、児童虐待の防止のための地域ネットワークの重要性があります。


訪問支援のために「訪問支援ワーカー」を配置し、新たに配置される「地域支援コーディネーター」がその支援・管理を行います。
令和3年度は大島子ども家庭支援センターでモデル実施をし、事業課題の抽出に注力する予定ですが、来年度からは住吉と亀戸にもセンターを開設し、全てのセンターで実施していく予定です。

虐待というと早期発見が困難な印象があると思いますが、相談体制やサポート体制を区全体で確立していくことで、親も子どもも必要な支援を受けやすくなり、子育てしやすい区になっていくと感じます。

参考:「気になる子どもや家族」への地域ネットワークでの支援 (koto.lg.jp)

4.【緑・環境】動画で環境学習の機会を創出する


 平成19年に開設したえこっくる江東の展示を基に、ゴミ戦争の歴史や経緯を動画にまとめて、区の公式YouTubeチャンネル等で配信します。

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動画でいつでもどこでも環境問題を学習できることで、身近なゴミ問題から規模の大きな環境問題や個人で出来ることについて考える機会を提供します。
現在、区の公式YouTubeチャンネルでは、戦争を学べる動画の他、KOTO活き粋体操や脳トレ体操、区の魅力を発信する動画を配信しており、今年度の9月から第一弾を配信していく予定です。

えこっくる江東|江東区 (koto.lg.jp)


5.【防災・まちづくり】燃えない・燃え広がらないまちづくりの推進

 江東区では現在、区内約3,000か所に街頭消火器を設置しており「江東区防災アプリ」で設置場所を確認できるようにする等、防災に注力しています。

今回の事業では、区内の不燃領域率(燃えにくさの指標。70%を超えると市街地の焼失率はほぼ0になる)の70%の達成のため、耐火・不燃化推進事業と消火器の整備を行っています。

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誰にでも分かりやすいデザインの新型消火器格納箱を整備し、格納箱に避難場所のマップを表示することで、避難場所の周知を図ります。
今年度の対象地区は砂町地区、亀戸地区で、令和4年度の対象地区が大島地区、白河地区になります。

【耐火・不燃化推進事業のための事業内容】
○講演会(建て替えをテーマに講演)
○建築士やファイナンシャルプランナーによる個別相談会
○意識啓発のための発信(不燃化推進の取り組みをまちづくりニュースとして戸別配布)

これらを通じて不燃化の意識を啓発し、建て替えを推進していく予定で、区内すべての地区において、不燃化領域70%を達成していくとしています。

防災・安全|江東区 (koto.lg.jp)

6.適応指導教室事業


 区内には長期間学校を欠席している児童・生徒(原則小学校3年生以上)を対象とした適応指導教室(ブリッジスクール)があります。

※東陽、大島、南砂の区内3カ所


教室では、児童・生徒への個別の学習指導と体験活動の他、保護者への助言や相談をしています。
これらを通して、学校や社会に復帰するための自立性を身につけることを目的としています。
そちらにスクールカウンセラーを派遣し、家庭学習に適した教育支援ソフトの導入を進めます。

私自身、日本の学級ではいじめが起きても周囲の人が傍観者となって解決されなかったり、所属する学校や場を変えたいと思っても場の倫理を重んじる・安易に抜け出さないという風潮が強いと学習していました。
そのためブリッジスクールのような、学校に通いづらさを感じる児童・生徒が安心して学習できる環境を整えて、かつ他の学校でのICTを活用した教育の質との間に差異がないようにサポートしていくことは重要であると感じました。

ブリッジスクール|江東区 (cms8341.jp)

7.宿泊型産後ケアの拡充

 江東区では、以前から産後2か月未満の母子を対象に宿泊型の産後ケアを行ってきましたが、今年度から事業の対象者を産後4か月未満の母子に拡充しました。

利用回数は3泊4日1回まで。
助産師等から母子のケアや授乳指導、育児指導が受けられ、利用額は以下の通りです。

【母子各1人の時】
3泊4日→24,000円
2泊3日→18,000円
1泊2日→12,000円

※多胎児の時は、1人を超える子1人ごとに、3泊4日8,000円、2泊3日6,000円、1泊2日4,000円を加算。
住民税非課税世帯、生活保護世帯には減免制度があります。

申し込みは、妊娠28週(8ヵ月)以降に利用者ご本人が区内4か所の保健相談所(居住地により担当地域があります)にて、受け付けています。

私は、郵送や電子申請を可能にすること、本人と限定せず、家族による申請も可能とするよう区に要望しています。コロナウイルス感染症の流行を機に、オンラインで面談を可能とするよう体制を整えています。保健相談所に行けないという方はご相談下さい。

宿泊型産後ケア|江東区 (koto.lg.jp)


8.ICT関連


①江東区文化センターに無料貸し出し用のWi-Fiルーターと講座等のオンライン・SNS配信用タブレットを配備します。

和室やスタジオを完備した江東区文化センターでは、日本文化を体験できる貴重な講座や展示があり、語学やバレエなど様々な分野の講師を招いたイベントを行っています。
コロナ禍で対面での開催が困難なイベントもオンラインでの配信を活用することで、各コミュニティでより繋がりやすくなります。

江東区文化センター | 公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団 (kcf.or.jp)


②ティアラこうとう(江東公会堂)のネットワーク環境の整備を行い、4月1日より公演のライブ配信やオンライン会議用にインターネット接続サービスを開始しました。

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ティアラこうとう(江東公会堂)|江東区 (koto.lg.jp)


また、江東区では公衆無線LANサービス(Wi-Fi)を公共施設、拠点避難所、観光スポットに整備し、無償でインターネットに接続できるサービスとして、2017年9月より順次展開しています。(リンクはこちら

今後も上記のサービス向上が他の施設でも拡大されていくことを期待しています。

③病児・病後児保育事業
 江東区では4月現在、区内の4つの病後児保育室で、1日1人2,000円で保育士及び看護師がお子様の体調に合わせた保育を行っています。

施設のICT化にかかる経費の一部を補助することで、予約やキャンセル、空き情報の確認がネットで可能となる見込みです。

当選以降区に要望してきたので実現でき嬉しいです!(下記に動画あり)

病児・病後児保育|江東区 (koto.lg.jp)


④小学校教育情報化推進事業&中学校教育情報化推進事業

江東区では、GIGAスクール構想の実現のため、小中学校のICT化を進めており、今年4月から区内の小中学校に通う児童・生徒・教員に1台ずつタブレットを配布します。

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 小学校では、全生徒・教員へのタブレット端末の配布の他、教育ソフトの導入を実施していきます。

また中学校では上記に加えて、電子黒板を設置し、指導者用デジタル教科書を全校に導入します。

小中学校のICT化は児童・生徒の健康面を懸念する声も聞かれますが、早い段階で教育を通してパソコンスキルや情報リテラシーを育成していくことは情報格差の解消のためにも重要だと考えます。


終わりに

いかがだったでしょうか?

今回はバランス良く、そして独断により8つの予算をご紹介致しました。

皆さんの関心のある分野の予算がありましたら、お知らせ致しますので、リクエスト下さいね。

また令和3年度の予算は区のホームページでも公開しております。

関心のある方は以下からご覧下さい。

使ってみての感想、予算をつけて欲しい事柄や、区政に関するご要望、改善策など、なんでもご意見お寄せ下さい。

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

江東区議会議員 酒井なつみ




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