見出し画像

はたらくってなんだろう?選択と年齢と性別と生き方と。

オンラインサロンで「はたらくってなんだろう?」というテーマで考える機会があった。皆さんの話を聞けて、自分も聞いてもらい、いろいろな人の価値観が聞けて楽しかった。
今日はいい機会なので、自分の今までとこれからの考えを文章にしてみたいと思う。(少し長めです)

1、はたらくことに選択肢のない時期
2、資本主義社会デビュー時期
3、シングルマザー時期
4、年齢と身体の変化
5、正解ってあるの?


1、選択肢がなかった15歳から30歳

私は今年50歳になった。
はたらくということが労働ならば、15歳からはたらいている。
その頃は朝の5時から日が暮れるまで、暮れてからも屋根の下でできることをして労働していた。
特殊な環境だったので、賃金をもらったことはなかったが、代わりに衣食住は安定していた。衣食住、どれも自分では選べなかったのだけど。
今思うと社会主義みたいな所だった。
そこでの労働は自分で、これがやりたい、と、選択の余地がなく、
ほぼ、食べ物は自給自足のコミュニティにいたのでそれらに関する何らかの仕事につかされていた。
動物が苦手なのに牛の世話をしなければいけない時が1番辛かったかも。

2、資本主義社界へデビュー

30歳の時、やっとそのコミュニティを軍資金30万円ほどで離脱し、資本主義社会の中へ飛び込んでいった。
まっさきに考えたのは、その時はまだ小さかった2人の子供(1人は赤ちゃん)の将来だ。大きくなって、人生の分岐点に来た時に、少しでも選択肢が増えるように、と、そこに価値をおいた。
そうすると、はたらく=お金を稼ぐ だった。
高校も行っていなかった私は、職につきやすい要素を作るため、赤ちゃんを
あやしながら、勉強をし、大学入学資格検定試験(その当時の呼び方)を受けてパートから始めた。
はたらいたらお金がもらえて、新鮮で嬉しかった。パソコン教室にも通ってWordやExcelも習得した。

3、シングルマザー 製造業

子育ての途中で、離婚をした。シングルマザーになったが、仕事に求める
価値観は変わらず、とりあえず、なんのキャリアもない私ができる仕事で、お金が稼げる製造業についた。
夜勤もした。残業をしたら稼げるので、残業も積極的にした。
仕事自体は特にやりたいことではなかったし、どちらかといえば、苦手系だったと思うが、やっていくとそれなりに、仕事や人間関係の中に喜びや幸せを感じられることができた。
それでも私の1番のモチベーションは


子どもたちが自分で考えて、選択する時に少しでも幅が広がるように(お金であきらめたりしないように)」と、ただそれだけだった。

そして、ある程度の貯金をし、子供が進路を考える時、その金額を提示し、
あなたに、これだけお金があります。結婚資金にするもよし、専門学校に行くのもよし、大学で学ぶのもよし、どうぞ、と話した。
結局二人とも大学に行く道を選んだ。

4、年齢と身体の変化 婦人科へ通う

そして今。50歳になり、上の子は独立し、下の子は大学2年生になった。
私の価値観も変化を迎えている。
はたらく=お金を稼ぐ
から、はたらくことにやりがいやライフスタイルに重点をおきたいと思うようになった。
ライフスタイルとは、自分の望むペースで仕事や生活ができる、ということ。

昨年辺りから、夜勤がとても辛く思うようになった。
心身にもいろいろな不快な症状が出るようになり、婦人科に通ったりもしている。
年齢を重ねていくことは、当たり前だが自分で初めての体験なので、
「なるほど、こうなるのね」と客観的に見ようと努めつつ、戸惑うことも多い。
だって、いつまでも30代くらいの気持ちでいたら、全然キラキラしていないことばかり出てくるんだから。

戸惑いながら、なんとかそんな自分を受け入れるようにした。
受け入れるまでも時間がかかった。
自分に対して「甘えではないか?もっと頑張れるのでは?」と葛藤もあった。
そしてある日、一杯一杯になってしまい、工場の真ん中で涙が止まらなくなってしまった。
(やばい状態!)そんな状態も女性特有なのかもしれない。
もちろん個人差はある。
そこでやっと、会社と話して、夜勤をやめ、秋からチームも変わることになった。
今のように動き回る仕事ではなくなるし、残業も減る。
対応してくれた会社には感謝だし、自分で選んでそちら側に舵をきったのだ、
という実感がある。


ラクになる分、お給料は減る。
お給料は減るが、時間は増える。

5、正解ってあるの?

今、ココ、で何をしようか考えているところ。
本をたくさん読みたいし、何か勉強もしてみたい。アウトプットもしたい。
社会貢献?というのもやってみたい。
あ、もう一度キュンキュンしてみたいかも。
だれか、正解を教えてー、って思ってしまう。
そう思って、そうか、正解なんてないんだなー、ってまた思う。
自分がこうなりたい、という方向にいけばいいんだなーと。

自分が若い時、持って走ってきた価値観も正解がどうかなんてわからない。
もっと子供との時間があったほうがよかったのかもしれない。
違う職業があったのかもしれない。
だけど、後悔していないからいいや、って思う。
本当はこの年代になったらとっくに成功していて、社会貢献バリバリやって、
若い人の応援をする、っていうのが理想なのかもしれない。
自分でそれを勝手に正解としてしまって、それとのギャップに、これまた勝手に
悩んだこともないでもないけど。(ややこしいな)
若い世代や自分の子供たちが、私の昔の価値観や今の姿を見てイマイチだな、と思ってもそれもまた良し。50代になった時に少し思い出してそういえばこんなこと言ってたな、と思ってくれてもまた良し。
これが私の生き方なのだから。
そしてこれからを決めるのも私。

え、今思ったけど、はたらくって生き方なのかしら?

最後まで読んでいただきありがとうございました。
長くなってしまいました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?