「そんなに嫌だったんだね」とお父さんに優しく聴いて欲しかった
期末試験が終わって多くの高校が夏休みに入っているだろう頃
この時期になると、もっと大事にされたかった自分の思いを思い出す。
高校生の時、3ヶ月だけ吹奏楽部に所属していました。
その部自体に何かがあったわけではなく
根本的に団体行動全般が苦手であることと、天才的なリズム感の無さから
入部後はや3ヶ月、期末テストの前で部活が休みだった期間に
どさくさに紛れて辞めたわけです。
もともと中学生の時も思春期特有のねっとり感や理不尽な指導が苦手で
毎日いやいや部活に通っていました。
高校では絶対に部活に入らないぞ!と強く心に決めていたのですが
父親の「部活には絶対入りなさい」の一言で入らざるおえない状況にあった私は
部活を辞めた後も、なかなか父親には言い出せずにいました
真っ直ぐ家に帰ると帰宅時間で辞めたことがバレてしまうので
本屋に寄ったり、遠回りして時間を潰す数日感を経て
やっとの思いで母親につげ、残すはラスボス(ちち)だけとなったのです
言った瞬間のことは今でも覚えています
お風呂に入ってから食卓についた父の向かい側に座り
部活をやめたことを告げました
そしたら父は「何かを途中でやめることはこれっきりにしなさい」とだけ言い
食事をし始めました
どんな気持ちでその言葉を発したのか確認したことはないので
その時の父の心を知ることはもう出来ないし
傷ついた、ありえない!という気持ちが、私の中にあるわけでもないので
取り立てて何かをしたいわけではないのですが
もうちょっとナイスな問いを投げてくれてもよかったんじゃないかな父よ、
と数年たった今でも思い出して少しだけ悲しい気持ちになるのです
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