モノづくりの理由

Himenoはモノづくりが好きだ。
自分の好き嫌いもはっきりよく分からない鈍くさい性格だが、モノづくりが好きという感覚に対してはどうやら神経が通っていたようだ。

中学時代、3DCGソフトに出会った時は「これさえあれば世界の全てが作れる」と思った。実際はパソコンの処理能力・ソフトの能力・Himenoの技術力・想像力により作れるものは限られたわけだが。

3Dプリンターを買って3DCGのデータをプリントしてニヤニヤしていると、親しい友人から「Himenoはモノづくりが好きなんだな」と言われ、そのまま続けて聞かれたのは「なんでこれを作ろうと思ったの?」という質問だった。捉え方によっては「こんなものを作って何の意味があるんだ?」とも聞こえるが、どうか私の友人を嫌な性格の人だとは思わないで欲しい。友人はただ純粋に、何故Himenoがモノを作りたいと思ったのか、が知りたかっただけなのだ。
「ただ作りたかったんだよ」と答えると「ふぅ~ん・・・」と、相槌を打って話は終わった。それ以上の問答に意味はないと悟ったのだろう。
「モノづくりがしたい」その感覚が友人は、自分にはないなと思ったのかもしれない。

Himenoはモノづくりがしたい。どこからこの気持ちがくるのか知らないが一説によると普段の生活にストレスが掛かると、人はクリエイティブに脳が働くらしい。確かにHimenoの生活はストレスまみれなので納得のいく話だが、世田谷でモノづくりをする某有名な芸能人はストレスが掛かっているようには見られない(失礼)のでこの説が完全に正しいかは疑問だ。

皆さんはモノづくりは好きだろうか?このnoteはクリエイター向けのsnsと言われるので愚問だろうか?
Himenoのモノづくりの気持ちは、Himenoなりに分かりやすく説明できるつもりだ。というか説明したい。力説したいのでさせてください。

例えばあなたの右手にジグソーパズルの1ピースがあったとする。そして目の前にはその1ピースだけが はまっていない未完成のジグソーパズルがあったとする。
あなたはどうするだろうか?
それをはめてみたい衝動に駆られないだろうか?
たったその1ピースをはめるだけで目の前の絵が完成するのが容易に想像できるはずだ。
流行りの言い回しで言えば、はめない理由が見当たらない、と言うやつではないだろうか?

Himenoは一目散にそのピースをはめに走り出すだろう。

ではそのジグソーパズルがまだ半分しか完成していなかったら?
1ピースしか組み上がってなかったら?
完成図が見えないから投げ出すだろうか?

Himenoには世界が未完成のパズルだらけに見えてしまう。
「あ、さっきのアレとコレを組み合わせるだけでこんなに面白いものが出来上がるのに!」と思いつく。
が、実際は金と時間が足りずに行動に移せないものばかり。
UVレジンの存在を知った時は「ああ、これがあればアレもコレも作れる。ああこんな作品例があるのか。それなら派生させてソレもソレも作れるのに」完成図は見えているのに、作る時間は作れていない。

某熱中症で倒れた金髪のミュージシャンは自分のモノづくりを「御婆さんが縁側で編み物をする心境」と表現した(ちょっとニュアンスが違っただろうか?コアなファンの方が読まれていた時はすみません)が、その境地を獲得できれば無意識でモノづくりが進められそうだ。

力説したがHimenoのモノづくりの技術力は、恥ずかしながら素人と変わらない。センスや才能もどうだろうか。

だが皆様どうだろうか?物凄いセンスと才能と技術力を持っていて何も作らない人と、素人のスキルで、日曜だけでもモノを作っている人。

日の目を浴びる事で始めて、センスや才能の存在を確認できるのではないだろうか。

HimenoのCG技術は正直、専門学校生と比べると天と地ほども差があると思っているが、それでもネットに公開することで「HimenoさんのCGは優しい」「HimenoさんのHPは癒される」と声を掛けてもらえた。自分で知らないセンスがあったのだと嬉しい誤算が出てきた。本当に感謝しかない。

このままならない世の中、Himenoは死ぬまであといくつ自分の作りたいモノを作れるか分からないが、できれば1つくらいはまともに人様の役に立つものを作れたら、いいかもしれない。

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