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最強のふたり(Intouchables)【ぐすたふ】のシネマ徒然草子.Chapter5

今回は個人的に思い入れの深い作品。
私個人は、留学中に友人と二人で映画館に見に行ったものなのですが、帰国後、珍しくフランス映画であるこの作品が日本の普通の劇場で公開されていたので、やっぱりいい作品なのだ、と実感しました。

フランスで見た時は、ちょうどカバンを盗まれ失意のどん底にいた時でした。
これはまたいつかの機会に書けたら...。
この映画を見ると、そんな私を励ましてくれた友人のことを思い出します。

 ※記事の中にはネタバレも含まれますので、これから映画を見ようと思っている方は作品概要以降、ご自身の判断で読んでいただけますと幸いです

ー目次ー
 1.作品概要
 2.ぐすたふの「ここを見て!」
 3.ぐすたふのひとりごと

1.作品概要

 邦題:最強のふたり(Intouchables)
 監督:エリック・トレダノ
 主演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ
 制作国、日本公開年:フランス、2012年

 ※画像はamazon prime videoより、お借りいたしました

 ストーリー概要:
 事故で全身麻痺になった大富豪フィリップの世話係として雇われたドリス。
 お金と住居の提供につられ、始めこそいやいや世話を始めたドリスであったが、フィリップの過去、苦しみに触れ、閉じ籠ってしまっている彼の心を開こうと奮闘する。
 またフィリップも、自分を障害者として扱わず、遠慮のないドリスの態度や言動に救われ、徐々に信頼を寄せていく。
 身分も、境遇も、過去も、全てが異なる二人が、お互いにとってかけがえのない存在となっていく…。

 

2.ぐすたふの「ここを見て!」

今回のおすすめシーンは、フィリップの誕生日会のシーン。

毎年退屈で、努力を要する誕生日会と愚痴を言っていたフィリップであったが、ドリスのおかげで今年の誕生日は違う。

ドリスはハイソな文化や格式といったものををほとんど知らない。
だからこそ、フィリップにはドリスの感性が新鮮で、面白くて、興味深い。

自分と同じ世界を生きてきた人だったら、絶対こんなことは言わない。
自分に媚び諂う人だったら、この誕生日会でこんなバカ騒ぎなんてしない。
ましては音楽団にポップスを演奏させてダンスを踊り始めるなんて、破天荒なことするはずない。

予測不能。

だから面白い。

ドリスだからこそ、フィリップの固まりきった世界を壊せた。
ドリスの飾らないかつ魅力的、才能溢れる姿を存分に描くと同時に、フィリップにとってドリスがいかにかけがえのない存在であるかが、よく描かれているシーンだと思います。

無礼は、時に必要なのかもしれないですね。笑


3.ぐすたふのひとりごと

フランス映画って、日本映画とはもちろん、アメリカ映画とも雰囲気が違うな、って思うんですよね。
一つに思うのは、フランス映画は生々しいエロスが漂っている。笑
もちろん人間を描く上で外せない要素ですよね。

あと登場人物がとっても感情的で過激。
日本人同士でこんな言い合いや喧嘩をしていたら、絶縁じゃないの?というレベルのやりとりを普通にしている。
そして、その後普通に話していたりする。

どういうこと?となったりもするのですが、彼らにとって、議論や主張は喧嘩ではないのかもしれないですね。
日本人は空気を読み、相手を傷つけないように気を払う傾向があるので、私にとってもこれは結構理解が難しい気質です。


と、まあ呟いてはいますが、フィリップとドリスの友情は全世界が感動するほど、素敵な友情であることは間違いありません。

お互いに、お互いの弱さを理解し合っている。

お互いに、お互いを思い合って行動している。

お互いに、お互いの知らない未知の世界や新しい感動を与え合っている。

育った環境や、考え方、生き方がどんなに違っても、私たちは友達になれる。
それを教えてくれます。

それにはまず、お互いがお互いの違いを認め、受け入れることが大事なんだと思う。

うーん、今回はうまくまとまりません。
独り言なので全然良いのですが、もう少しこの映画をうまく伝えられる言葉がある気がするので、また書き直すかもしれないです。笑


いずれにせよ、一言言わせてもらえるなら。



なんで邦題が「最強のふたり」なんだ。





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