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誰にも分かってもらえないと思っていた気持ち(憑依する感覚)を共有できたら、人とのつながりが増えた話

このnoteは、誰かに「憑依」する感覚を誰にも分かってもらえないと思い、医療業界で孤独を感じていた僕が、その感覚を共有できる最初の一人と出会ったことをきっかけに、少しずつ人とのつながりが増えていった流れを書いています。


憑依する感覚とは

精神科で患者さんをケアするときに、スーパーバイザー(精神科の教授)から、「Slice of time」が大事だ。

「その時間、場面を切り取って、その場所の色や匂いまで鮮明に感じられるように、それくらい想像することが必要だ。」

と何度も何度も指導を受けていた。

その人が、苦しいと感じたときに、
その人は何を感じていた?頭には何が浮かんでいた?どんな服を着ていた?それは外だった?部屋だった?座っていた?立っていた?何色の椅子だった?どんな素材のテーブルだった?どんな食器を使っていた?何を飲んでいた?周りには何があった?、、、、、、
「ありとあらゆる可能性を考えつくすために、その人がおかれた状況を想像しつくすことが大事だ。そのためにも、本人自身に語ってもらえるように、あらゆる努力をこちらがすることが大事だ。そして、どんなに考えても、想像しても、それでも、やっぱり答えは本人の中にしかない。」

最初の頃は、
まるでその患者さんの中に自分が入って、その人の頭で考えたり、その人の目で風景を見たりすることに近い感覚なんだろうなぁ。

漫画やアニメ、怪しいテレビ番組で出てくるような、誰かに乗り移れる人みたいだなぁ、そんな風に思っていた。

けれど、10年もそんな先生に指導を受け続けていると、気づいたら、自分も誰かの心のケアを行うときには、

その人以上に、その人を信じるためにも、その乗り移るような感覚が普通になっていた。

その人がおかれた状況を鮮明にカラーで匂いまで感じるくらいに想像できないことが、むしろ不安に感じるようになっていた。

けど、同じ医療の職場にもなかなか、この感覚を共有できる人がいなくて、孤独を感じていた。


独立起業する!と医療の現場を飛び出したのだけど、
今思うと、医療の現場には同じように感じる人がいないかもしれない、そう諦めて独立したのかもしれない。

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平山ゆりの(ライター&エディター)との出会い

独立後に入ったコルクラボというコミュニティで、ライター&エディターである平山ゆりの(ゆりのん)と出会った。

平山ゆりの
フリーランス ライター/エディター。市井の人からタレント、作家、経営者、教育関係者まで取材。人が何かを選択したその理由や背景に興味がある。1981年生まれ。日経BP社『日経エンタテインメント!』で雑誌編集者を経て現在。主な企画・執筆媒体は『日経エンタテインメント!』『日経DUAL』『NewsPicks』『ハフィントンポスト』。小説、マンガ、映画、家族、子育て、共働き夫婦、地域コミュニティに関心。

彼女がどんな思いで仕事をしているか、何を大切にしているか、いろんなことを語り合っている中で

「インタビューをするとき、自分はイタコだと思っている。」
「自分を消すことが普通になっているから、自分のnoteを書くのが難しい。」

この話を聞いたときに、震えるほど共感した。
あぁ、この感覚を分かってくれる人がいるのか!!
初めて出会ったかもしれない。

そんな風に思った。

noteを書くのが難しい、というのまで同じだった(笑)

彼女が書いた文章は、News Picksがっちりマンデー、日経DUAL、

どれも本人の魅力が、本人が語るより魅力的に伝わっているのではないかと思わされるような文章ばかりだった。


こんな気持ち(憑依する感覚)誰にも分かってもらえない、そう思っていた僕は、同じような意識で仕事に取り組んでいるこの人に書いてもらいたい!
そんな風に思い、仕事として初めて人に頼ろうとできた瞬間だった。

そして、ホームページのプロフィールの作成をお願いすることができた。

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栃尾江美(ストーリーエディター)との出会い

同じくコミュニティの中で、ストーリーエディターを仕事としている栃尾江美(とっちー)と出会った。

栃尾江美
ストーリーを通して思いを届ける「ストーリーエディター」。
2005年よりライターに。雑誌やWeb、書籍、広告等で執筆。2016年より、並行してポッドキャスターとしても活動。現在、Voicy含む5番組に出演中。
「人」が胸に秘めている「美意識」「哲学」「価値観」に触れながら取材し、それらを文章や音声に載せ、ストーリーとして伝えることを得意としている。ストーリーテリングシリーズを通して、採用や事業のPR、販売促進のサポートなど。


彼女は、経営者にインタビューをして、ストーリーとして記事化するという仕事をよくしている。

そんな彼女が記事化する魅力について

「本人は語っていないけど、こう思っていただろうって思うことを付け足すのがすごく面白い。」

こんな風に語った。

この言葉を聞いて、本人が語っていない、けれど奥底で思っている気持ちを表現している姿勢に、とてもとても共感した。

実際に記事化された経営者が

「まるで憑依されたような文章だった。」

こんな風に絶賛していた。


彼女は、ライターや編集業だけでなく、「アウトプットコーチング」というアウトプットをサポートすることも仕事で行なっていることを知り、

なかなかnoteやツイッターでの発信、ホームページの更新ができずにいたので、アウトプットのサポートをお願いすることができた。

(この文章が書けているのも、彼女のサポートがあった当日に書くことができている。)

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小瀬古伸幸(精神科認定看護師)との再会


サポートもあり、少しずつTwitterなどでのアウトプットが増え始めていく中で、

8年以上前に出会っていた精神科認定看護師の小瀬古伸幸さんとも再開した。

小瀬古伸幸
2005年、看護師免許取得後、財団法人信貴山病院ハートランドしぎさん入職。2012年、精神科認定看護師取得。2014年、訪問看護ステーションみのり入職。2016年、訪問看護ステーションみのり奈良を開設し所長として勤務。同年、WRAPファシリテーターを取得。2018年、NPO法人日本医療福祉事業団の副理事長を兼任。2019年より訪問看護ステーションみのりにて統括所長へ就任し現在に至る。精神医療分野における在宅医療の実践はもちろん、多数の執筆、研究実績あり。精神看護(医学書院)にて「訪問看護で出会う“横綱”級ケースにくじけないための技と型、教えます」を連載していた。


8年前にも出会っていたけれど、改めていま仕事の話や、大切にしていることなど、たくさんのことを語り合っていると、本当に共感することばかりだった。

彼の書いた著書

を読んでみると、相手の言っていること、やっていることではなく、その裏にある思い、大切にしている思いにどう寄り添うか、どうその人自身がそれに気づいて、自分で行動していけるようになっていくかが、本当に本当に詳しく書いてあった。

共感するところしかなかった。。。。

そして、訪問看護に関する教育について、一緒に仕事をするようにもなった。

仕事だけではなく、研究会↓

この研究会を、Twitterで出会った認知行動療法を専門にしている精神看護専門看護師の松子さんと3人で一緒にやっていくことにもなった。

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気持ちを共有できる相手には必ず出会える

ずっと、僕は医療の業界で誰にも気持ちを分かってもらえない、そんな風に思い込み孤独を感じていた。

医療じゃない分野で、ライターや編集を行っている人に出会い、その人たちが同じような思いで仕事をしていることに対話を通して気づいていった。

誰かとの出会いで、孤独だという気持ちは、本当に大きく変わっていった。

そして、医療の業界では分かってもらえない、そう思っていたのに、気づいたら何度も何度も議論しあったり、あーでもないこーでもないと一緒に創意工夫して、仕事を一緒にしているのは、医療業界の人だった。
そんなことに1周まわって気づいている。

きっと、昔は自分を守るために、誰かと対話をする余裕がなかったのだと思う。

こんな風に、「イマサラ!?」と思うような気づきばかりで笑ってしまうことも多いけれど、
(もともと精神科の教授がいたじゃん!というツッコミがきそうである。。。)


医療業界から飛び出て、いろんな分野でコラボしながら、またその学んだことを医療業界に還元していければいいなと思って活動しているので、

これからも少しずつアウトプットしてこうと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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