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読書記録(2023/2)

●聖なるズー

(著) 濱野 ちひろ
日本の友人たちと開催しているデザイン思考ゼミで動物たちの権利についてディスカッションを行った際に、イラストレーターのさきちゃんがおすすめしてくれた本を読みました。動物と人間の性愛に関する本として何人かからおすすめされたことがあったんだけど内容からして読む勇気がずっと沸かなくて…ただ、今回向き合ってみて、私がこれまで一緒に過ごしてきた犬たちを「家族」と思う気持ちの延長線上の話だと理解することが出来て、そして彼らと言葉以上にコミュニケーションが取れていた経験も思い出して、あったかい気持ちさえ抱いてしまいました。


●スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。—未来を思索するためにデザインができること

アンソニー・ダン (著), フィオーナ・レイビー (著)
大学でクリティカルデザインという言葉を毎日呪文のように浴びていたから、ようやくこの本の内容を自分ごととして理解できるようになりました。普段仕事でデザインを行っている内容と、学校で試している実験的なデザインが今はそれぞれ別の場所でフィールドを展開している状況だけど、どこかのタイミングで重なるのだろう、その場合はこんな風になるんだっていう近未来を見せてくれた本でもあり、スペキュラティブデザインとクリティカルデザインとアートとの違いを認識するのにとても役に立ちました。


●日本の宗教 (ラダーシリーズ)

(著) ジェームス・M・バーダマン
英語で日本の宗教について説明出来るように自分の語彙を保管するために買ってみた本をようやく読みました。神道と仏教と、日本の宗教に関するざっくりした歴史と、しきたりと…基本的に日本人として国外に住んでいてこれくらいが説明出来たらいいよねっていう内容がざっくり紹介されている本でした。英語の音読にちょうどいいから、時間を見つけてあと2周くらいしよう思います。

●1Q84 Book 1,2,3

(著) 村上春樹
在英日本人御用達のFacebookマーケットプレイスで日本語の小説をチェックするのが日課なのですが、なんとずっと読み直したかった1Q84が安く販売されていたので購入。およそ13年ぶりに読み直しました。前回読んだのは大学生の時で、通学の電車の中で読み耽っていたのをいまでも覚えている。気づいたら、主人公の2人より年上になっていました。同時は気づかなかったけど、途中でこの物語はて現実と物語が重なって複合的に世界を示していることに気がついて、そこからはすごく現実的な物語として幻想的な世界を受け取ることが出来ました。今読み返せてよかった。


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