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3分でざっくりわかる!子供の「プログラミング教材」の話

このnoteでは、子供向けのプログラミング教材の1種である「プログラミングロボット(プログラミングトイ)」の楽しみ方について書いていますが、「そもそも、プログラミング教育って何?」ということを割と聞かれるので、簡単に解説してみようかと思います。

小学校で学ぶのは「考え方」

今年度から小学校の授業で必修化された「プログラミング」。プログラミングの授業といっても、エンジニアになるための技術を小学生に教えるわけではありません。小学校の授業は、プログラミングの技術を習得することが目的ではなく、論理的に考えたり判断したりという「プログラミング的思考」を身につけることを目的としています。

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また、「プログラミング」という教科が新設されたわけではなく、算数や理科などの各教科や総合的な学習の時間のなかでプログラミングを使った授業が行われます。

たとえば算数の授業なら、プログラミングで図形を描画できるツールを使って「正多角形を描くにはどうしたらよいか?」を考えて実行する、理科の授業なら、センサーが搭載された端末を使い「電気を効率よく使うためにはどうしたらよいか」を考えてそれを実現するためのプログラムを作るといった感じです。

直感的に操作できる「ビジュアル言語」を使う

プログラミングといっても、一般的なアプリ開発やシステム開発で使われているような「英数字や記号がたくさん並んだ難しそうなアレ」(テキスト言語)をいきなり覚える必要はありません。

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子供のプログラミング学習では、「ビジュアルプログラミング言語」と呼ばれる、直感的な操作でプログラムを作成できる手法が使われています。ドラッグ&ドロップなどの操作だけでプログラミングを行えるので、キーボードが打てなくても、アルファベットが読めなくても大丈夫です。

ビジュアルプログラミングの最も代表的なツールが「Scratch」です。無料で使えるWebアプリが提供されており、誰でもすぐに使い始めることができます。

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こちらがScratchの画面。「〇歩動かす」「〇°回転する」といった動きを指定するためのブロックを並べて実行すると、右側のキャラクターがその通りに動くしくみです。

Scratchでは、上の画面のようなシンプルな動きだけでなく、複数の操作を同時に実行したり、条件によって動きを変えたりすることも可能。また、音を鳴らしたり自分で描いた絵をキャラクターとして使ったりもできます。

「アプリ完結型」と「ロボット型」の教材がある

プログラミング学習の教材はScratch以外にもさまざまなものがあり、実際の制作過程に重点をおいて分類すると、「PCやタブレットのアプリ画面内で完結するタイプ」と、「ロボットなどの実機を動かすタイプ」に大別できます。

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先述のScratchはアプリ完結型です。このタイプは、パソコンやタブレットなどの端末さえあればすぐに始められることがメリット。Scratchをはじめ無料で使えるツールが多数あるので、費用がかからない点も魅力です。

それに対してロボット型は、パソコンやタブレットのアプリでプログラムを作り、そのプログラムを使ってロボットを動かすというもの。最初に製品の購入が必要になりますが、「目の前でロボットが動く!」という楽しさがあります。

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こちらは「Sphero mini」というボール型のロボット。タブレットの専用アプリでボールの動きをプログラミングして、Bluetoothでタブレットとボールを接続。プログラムを実行するとその通りにボールが動きます。

アプリ完結型、ロボット型ともに、多くの教材はビジュアルプログラミングを使って学習を進められるようになっています。また、教材によっては、次のステップとして、JavaScriptやPythonといったテキスト言語でのプログラミングに対応したものもあります。

また、このほかに、パソコンやタブレットを使わずにプログラミングを学べるタイプや、マイコンボードと呼ばれる小型のコンピューターを制御するタイプなど、この2つに分類できない教材もいろいろと出ています。

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このnoteでは、ロボット型のプログラミング教材の楽しみ方を中心に情報発信をしています。
自分が作ったプログラムの通りに目の前のロボットが動く光景は、子供だけでなくガジェットやラジコンなどが好きな大人にとってもワクワクするものだと思います。

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