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株式会社猿人(エンジン)の採用サイト。
社名の「猿」を冠するとおり、社員インタビューを除き全面的に猿のオリジナルイメージを表情豊かに描いたキャラクターと熱さ(暑さ?)が伝わるアートワークのインパクトが強い。

「ああ、あのサルのサイトね」「BtoEtoBの会社だね」といったタグ付けがしやすいため、一度見たら忘れられないだろう。個性・独自性が強く、仕事に遊び要素をふんだんに入れて良い社風であれば採用サイトにもこのくらいの遊び要素は入れて良いし、戦略として非常に効果的だ。

一方で、この見せ方はある種のフィルタリングの機能も有する。このサイトを見て「おとなしい・内向的・引っ込み思案でかつ熱くなるのは遠慮したい」のタイプの人は申し込むのに躊躇…いやむしろ申し込まないだろうし、申し込ませないようにしているのかもしれない。「丸投げ(無茶振り)を楽しめるほどの度量の大きさと、それらをこなし続けるのタフネスさ」が理想の人物像として求めていることが伺える。

社員インタビューの紹介部分を見ても、その傾向がわかる。もちろんそのようなことが書かれた文章はないが、暗黙でも伝わるデザインとコンセプトから読み取れる。
これはターゲットが明確だからこそできる技である。新進のベンチャーであればこのくらい振り切っていくぐらいがちょうどよいだろう。


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