vol.0071 新入社員の叱り方、褒め方を教えてください(1/3)

採用職人の清田です。

今日のご質問は、
「新入社員の叱り方、褒め方を教えてください」
というものです。


なるほど!
叱り方と褒め方についてですね。

ちょっとこの質問に対しましては、
前代未聞の、質問に答えないという
方式で進めさせていただきます。


なぜか?


それは、
叱るとか、褒めるとか、
しなくてもいいんじゃないですか?
という提案です。


さぁ、質問者様は、
どうして叱ったり、褒めたりしたいの
でしょうね?

単純に叱りたい
単純に褒めたい
その行為をしたい

ってことはきっとないですよね。

何かの目的のために、
叱るという道具
褒めるという道具
を使いたい。

そして、慣れていない素材が目の前に
現れたので、目の前の素材に対して、
道具の上手な使い方を知りたい。

そういうことなのだと思います。


叱るの目的は何ですか?

それは、してほしくない行動を
消していきたい時ですね。


褒めるの目的は何ですか?

それは、してほしい行動を
もっとしてほしい時ですね。


これって、
コントロールじゃないですか?


人ってですね、
人からコントロールされたくない
という本能を持っています。

そのため、
電気屋さんに行って
パソコンが欲しいなぁと
見ていても、

店員さんに
買わされたくないのですよね。

自分がこれを買ったんだ
となりたいのですよね。


叱ると褒めるは、
究極的には、上の立場の人間が、
下の立場の人間を評価して
コントロールしている
に他ならないのですよね。

あっ、勘違いを生んでしまったかも
しれません。

心の底から
「すごーい!!!」

と感嘆するのは褒めるではないですからね。

これは
驚いているのです。
喜んでいるのです。


じゃあ、叱ると褒めるをしないとしましょう。

新入社員が、
とって欲しくない行動を取っていたら、
どうしたらいいでしょうか?

普段ならば叱るところです。


「それやめたほうがいいよ。」


はい、これは提案ですね。

組織に長くいるから、
組織のことを良く知っている立場の人が、
組織のことをまだあまり知らない人に、
教えてあげるのです。

「この組織では、その行動はよくないと
されている行動なのだ。」

それを教えてあげられたらいいですよね。

理想的には、
既にその辺りが評価制度に組み込まれていることです。

「あなたが、その行動を取っていると、
あなたはこの評価制度の中で高い点数を
取れなくなってしまう。
あなたが高い点数を得て、高い報酬を
得られるためにいいこと教えてあげるよ。」

このスタンスです。


ただ、評価制度が曖昧であり、
上司の気持ち一つで叱ったり褒めたり
というダブルスタンダードがまかり通って
いる組織でいきなり叱るから提案になったら
気持ち悪いだけです。

状況を整えるのが先決と言えます。

でも、提案になると、
叱るという行為をしなくても
目的を果たすことができちゃいますよね。


では、次回は褒めるに移っていきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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