vol.0020 理念とかビジョンとか作っている会社が多いのですが、どれだけの効果があるのですか? (3/3)

前々回、前回で理念の必要性を
お伝えしてきたので、
ここからビジョンに入っていきます。


じゃあ「ビジョン」ってなんなの?
というところからです。



色んな会社の理念って見たことありますか?


見ていて思ったりしませんか?


「確かにいいこと言ってはいるけど、
心の底から目指したいってほどのものでは
ないんだよなぁ」


そうです。
理念というのは、大元の目的となるため、
結構普遍的かつ広域に作られていることが
多いのです。


それが悪いということではなく、
そういうものと認識してください。


メッセージは広げれば広げるほど、
みんなから受け入れられるけど、
誰も心が惹かれなくなる。
狭めれば狭めるほど、
少数の人からしか受け入れられないけど、
熱狂的に惹かれる人がいる。


そういうものです。


だから、
理念という特性上、
そんなに心が強く動かされる
ような言葉にはなっていないことが
多いのです。


でも、大いなる目的ですから、
理念という旗印のもとに、


「自分たちはこれを実現するために、
ここに集まった。絶対に達成するぞ!」


という力を持たせたいと思います。


その役割を果たすのがビジョンです。


ビジョンというのは、
英語をそのまま日本語に直すと
「映像」となります。


ビジョンは映像なのです。


例えば、
「幸せな家庭を築きたい」
という理念を持った家族があるとします。


これが受け入れられない人は
ほとんどいないと思います。


しかし、幸せな家庭って
どんなでしょうね?


きっと人によって思い描くものが
違うものだと思います。


じゃあ、少し具体的にしてみましょう。


「将来は庭付きの戸建てに住みたい。
そのおうちは白をベースとした洋風の
建物がいい。
庭には季節の花がたくさん咲いていて、
子ども達がお花に集まってきた蝶々を
追いかけて遊んでる。
私は、お庭のテラスで、
ちょっとしたお菓子とダージリンで
アフタヌーンティーを飲んでる。
こんな家庭を築きたいんだ。」


いかがでしょうか?


情景が映像として頭に
浮かんできましたか?


これがビジョンです。


理念という組織が向かう
大元の目的が存在しています。


しかし、
理念だけでは心が動くほどの
映像が頭に浮かばない。


だからビジョンというものを作り、
「絶対コレを実現したいんだ!」
のコレを共有するのです。


そしてこのビジョンこそが、
旗印となり、


「このビジョンを一緒に実現したい人
この指とまれ」


と採用もできるのです。


理念とビジョンがお題目ではなく、
本質的なものとして存在していることが、
組織にどのような影響を与えるか
ご理解いただけましたでしょうか?


本当は、理想の組織というものを
考えるのであれば、
理念とビジョンだけでは
足りないのですけどね。


理想の組織ってどんな組織なのか?
というのは次の機会にお伝えしたいと思います。



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