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インサイド・ヘッド2のシンパイにボロ泣きさせられた際のメモ

「大人泣き」が発生している理由の月並み分析

怒ったり、妬んだり、だるかったり、恥ずかしがったり、といったような、一般的には「良くない」とされる感情たちも、自分を幸せにしてくれるために動いている。そんな自然な感情をもっと大事にしようよ、という第一作からのメッセージが大人にも(特に感情が複雑化する2においてはむしろ大人にこそ)刺さっていると思いました。

どんな感情も、あなたの宝物になる

映画キャッチコピー

鑑賞の背景

メジャーな子供向け映画作品は娘と映画館で観ることになっている(今後の予定としてクレヨンしんちゃん、わんだふるぷりきゅあが控えている。楽しみ)ので、本作に行かない理由が無いのです。なお、2015年公開の第一作は鑑賞時未見で、その後見ましたが、全然1を見てなくても楽しめます。

あらすじ

主人公ライリーの感情を司るキャラクターが脳内にいて、お互いにぶつかったりしながらも協力してライリーが幸せになるように導いている、という設定。(全編見終わって思ったけど、この設定考えた方天才過ぎるやろ。第一作も絶対見よ。)
前作から2年後の今作は、ライリーがハイスクール入学手前のタイミングで、親友2人と一緒に3日間のアイスホッケーキャンプに参加。
キャンプで結果を出して高校の有名チームに入らないと高校生活が惨めなものになっちゃうんじゃないか、とか、先輩有力選手グループと親友2人、どちらとの関係を大事にするか、みたいな「思春期」ならではの葛藤が出てくる。
ここで脳内司令部の「思春期アラーム」が鳴り響き、新キャラ達が登場する、という流れ。思春期アラームが鳴ってから司令部のリニューアル作業が始まるんだけどそれが荒々し過ぎて好き笑。

キャラクター整理

表にまとめるとこんな感じ。(スマホだと表示崩れるかもしれん。)

Character (Japanese)	Character (Original)	Japanese Voice Actor
ヨロコビ	            Joy	                    小清水亜美
カナシミ	            Sadness	                大竹しのぶ
ムカムカ	            Disgust	                小松由佳
ビビリ		        Fear	                落合弘治
イカリ		        Anger		            浦山迅
シンパイ		        Anxiety		            多部未華子
ハズカシ		        Embarrassment		    マヂカルラブリー村上
イイナー		        Envy	                花澤香菜
ダリィ	            Ennui	                坂本真綾
ライリー		        Riley		            横溝菜帆

画像だとこんな感じ。

https://x.com/DisneyWorldJp/status/1767990743061483751

第一期メンバーがヨロコビ、イカリ、カナシミ、ムカムカ。日本語だと「喜怒哀楽」だけど、アメリカだと「喜怒哀ムカ」にっているのが興味深い。この辺を深く文化比較している論考がきっとあると思うので、探してみる。(知ってたら教えてください。)
第一期メンバーのイカリとムカムカ、ビビリと第二期シンパイ、被ってないかと感じる。

ビビリ(fear)とシンパイ(anxiety)について、「fear anxiety difference」というワードでベタにググってみると、次のような結果が出てくる。
ざっくりいうとビビリは現実の事象に対する恐怖で、シンパイは必ずしも現実には起きていない事象に対する(過剰な)恐怖、という感じで、これは本作品におけるビビリとシンパイの動きの違いにも反映されていたな、と感じた。

Fear is an emotional reaction to a specific, real danger, while anxiety is an excessive and unfocused fear that may be triggered by a variety of stimuli. Anxiety caused by stress may persist long after the trigger is removed or arise with no trigger at all.

俺の推し・シンパイ

シンパイは第二期キャラの中心で、作中で引き起こす事象だけ見ると悪者みたいに捉えられなくもない。でも達成志向と責任感が強く、何でも自分でやってしまおうとするところがとても自分に似ていると思った。
物語最終版、ホッケー合宿の大事な最終日のためにシンパイがエナドリ?5本一気飲みして取り組んだ施策の帰結のシーンでは涙が止まらなかった。映画で泣くときって大体「これこれこういうところに感動した」と頭の中で言語化できた上で泣いてるんだけど、本作ではそういうの関係なく、文字通り涙が止まらなかった。俺の頭の中のシンパイが泣いていたのかもしれない。

CVの多部未華子さん凄かったなー。全然多部さん感無かった。俳優にこの仕事されると声優さんはきついだろうなー、って思った。

日本語版エンディング「プレゼント」SEKAI NO OWARI

日本語版エンディング、セカオワの「プレゼント」、めちゃくちゃ良かった!!調べたら2015年の曲なのね?ひょっとして第一作のエンディングだったりもしたのか?(1も観たがそんなことは無かった)

ひとりぼっちになりたくない ここにいてよ その言葉言えなくって 心閉ざさないで
ひとりぼっちにさせないから 大丈夫だよ その言葉返せるように 強くなりたい

(俺の頭の中の)シンパイのために書き下ろされたんかっていうぐらい良い歌詞。ソッコーSpotifyで探し出して、娘たちを乗せた帰路の自転車で熱唱して、また泣く、っていう笑。


以上(執筆時間66分)




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